プッティ修理工房。
2010年 07月 09日
シャープペンの芯が出て来ない→芯がつまっている→取り出す
多機能の繰り出しが悪い→ペン先の筒がゆがんでいる→先端部分だけ交換
万年筆が書けなくなった→ペン先にインクがこびりついている→洗浄
お客さんの大切なものを素人の私がどうこうするのは大変申し訳ない気がするが、舶来ものの筆記具の場合、修理の見積もりを取るだけでお金がかかる。
見積もりだけなのに時間もうんとかかる。
修理となるとさらにさらに時間がかかる。
昨日は猫町工房でパーカーの万年筆が一本復活。
毎日これで日記を書いているというお客さん。
途切れることなく日記を書き続けることができて本当によかったです。
胡麻油が入ってない桃ラーはラー油と認めない男、いたちごはん。です。
いやあ、遂に巡り会いましたよ。SXR-5が無加工で使える僕好みのペン。
それは、京セラ 水性ボールペン KB-35WN ローズウッド!
先日、リフィルを切ったり削ったりはあまりしないので…というお返事ををいただいてなるほどな、と思いました。そのまま使えなきゃ敷居が高いですもんね。
SXRが使える軸としてはLM66を使うLAMY tipoとswift、各社のC300系互換ローラーボール(以下RB)群があります。LAMYはRBには珍しいノック式で利便性は高いのだけれど、簡単とはいえリフィル加工とバネ交換が必要。C300系RBはほぼ無加工のSXRを使える魅力があるものの本来の水性インク乾燥対策上キャップ式、しかも高級軸が多いのでねじ込み式キャップで即応性は最低。これでは常用は辛いしお薦めし難い。そこで、ノック式には及ばずともツイスト式かせめて嵌合式キャップのRBは無いもんかと探してみることにしました。
で、正直、今までその存在すら知らなかった京セラの嵌合式水性ボールペンと出会ったんです。
ともかく一番安いKC-10Aと木軸でやや高級仕様のKB-35WNを入手して試してみたところ、KC-10Aはリフィル先端の出が0.5mmほど短い感じ(リフィルの肩をほんの少し削れば完璧でしょう)。 KB-35WNは無加工でパーフェクトです。
KC-10Aも実筆記上の問題はありませんので、純正芯OHTO C-300を使うモデルはどれもSXRをそのまま使えると見ていいと思います。
筆記具メーカーとしてはマイナーな京セラですが、いやあ、いいもの作ってたんですね。
KB-35WNは木軸大好きな僕の好みにバッチリはまっていきなり常用軸に採用となりましたし、安価なKC-10Aにしてもスマートだし余計な装飾ないし嵌合の感触も気持ちいいし1,000円で売ってるのが嘘みたいないいペンです。
純正芯OHTO C-300の筆記感も素晴らしいのでこちらはSXR入れずにそのまま使ってみようと思ってます。
いかんせん、本家JETSTREAMのノック式に比べれば一手間かかってしまうので、書いて仕舞ってまた書いて…を繰り返す方のニーズには合わないかもしれませんが、多少なり高級感のあるSXR互換軸を探している方には京セラは有力な選択肢になると思います。
もちろん、ねじ込み式キャップでかまわないのならMontblancなりDELTAなり高級舶来RBはいくらでも選択肢があるのですけども。(但しPARKER系リフィルを使うRB軸は非互換なので要注意です)
毎度長々と済みません。
以上、SXR互換情報でした。
※ちなみに現在、PARKER系のツイスト式ペン、レトロ51トルネードでSXR-80をテスト中なのですが、不切不削テープ巻きのみの最低限の加工で使えそうです。
いろいろとありがとうございます。
SXRが入る見栄えのいい軸探しはすでにお客さんとともに何度かやっておりますが、結局OHTO等のキャップ式ローラーボールのボディに落ち着くことが多いですね。
私はSXR-5をほぼ仕事で使うので、キャップ式は却下ということで、三菱のアレッシィのゲルのボディが一番いいのではないかと結論しています。
が、わざわざ買うほどの情熱がないのと、何と言っても私はマイジェットストリームの外見(0.5の青)を愛しており、もうこの組み合わせじゃないと使う気がしないところまで来ておりますので、スーツを着て万年筆を売っていた前職場でも胸元にはマイジェットストリームを差しておりました。
軸探し、楽しいですよね☆