文房具マニアという有権者。
2010年 07月 13日
くだんの投票用紙はやはり「ポリオレフィン樹脂で出来てるユポ紙」らしい。
さすが…と感心したのはしかしほんの1秒程度だったろう。
続いて書かれた言葉に文字通り目をむいた。
「書き心地が余りにも気持ち良く一番長い名前の人に投票した」
先輩…
思わず「あほやろ!」と叫んでしまいました…
このやりとりからさまざまな方向に妄想は炸裂する。
いろいろ考えてみたが、まず手始めにしなければならないのは「文房具マニアモデル地区」なるものを作ることである。
そんなことが許されるのかどうかは分からないが、「文教地区」みたいなものがあるのだから大丈夫だろう。
自治体がマンションやアパートや一戸建てを作り、それを売ったり貸したりして人を住まわせ町にしていくのだが、その際できるだけ文房具マニアが集まるようにする。
アンケートと見せかけてテストをするのでもいいし、住まいの相談にのる体裁でマニア度の聞き取りをするのでもいい。
とにかくある程度の文房具マニア、文房具好きを集めて町を作るのである。
そして選挙の時期がやって来るとどうなるか。
文房具マニアとはいえ、政治に対する考え方はさまざま。
もちろん各自が各自の思いで貴重な一票を投じることだろう。
仮に文房具に関する魅力的な政策を打ち出す候補者がいても(どんな政策…)、その人にだけ票が集まるほど単純ではないはずだ。
が、一つだけ言えることがあるのではないかと思うのである。
爆発的な投票率。
みんなユポ紙に字を書きたい。
その思いは切なるものがあるのではないか。
もはや「選挙=ユポ紙」である。
皆選挙のときを今か今かと待っているのである。
あーあ、僕/私も早く大人になって選挙に行きたい(=ユポ紙に字を書きたい)なあ…と、若者の選挙(ユポ紙)への思いも並々ならぬものがあるだろう。
そしてそういう町ではやはり、先輩のようにユポ紙との時間をより満喫せんがために、少しでも名前の長い人や政党に投票しようという動きも無視できない程度にはあるかもしれない。
そこを読んで、その地区周辺では長い名前の人たちが政策をアピールしに足しげくやって来るかもしれない。
なんせ爆発的な投票率だからである。
したがって、文房具マニアモデル地区における選挙管理委員会のキャンペーンは、他の地区とは異なるものになるだろう。
「@月@日は@@選挙の投票日です。あなたの一票は貴重な一票です。投票用紙の書き心地を中心に決めることはやめましょう」
場合によってはユポ紙の価値をさげるため、あらかじめユポ紙片を配布したりする必要もあるかもしれない。
なんて楽しそうな町なんだ…