先輩がやって来た。
2010年 10月 25日
わあい☆
なんかおすすめある?て聞かれても、しょっちゅう近所の文房具屋をチェックして回っている先輩におすすめできるものなんてありません。
とりあえずZEBRAのスラリを紹介。
油性でもゲルでもないエマルジョンインク。
手に取るや否や強い筆圧でぐりぐりと試し書く先輩。
懐かしいこの感じ。
あの日に帰りたい。
ちょうど一年前だろうか。
前の職場を去る決心をしたのは。
まさにいろいろあった。
ダイソー風にいうと、「ザ・消耗」。
まあいい。
接客をしているふりをして先輩と立ち話。
シャープペンシルの芯の0.9にもう少し硬度展開があれば(ぺんてるのシュタインを手に取りながら)、とか、クルトガの芯径の展開に期待しよう(サンスターのシャーピッツがクルトガみたいだったらとの猫町の意見に対して)、とか。
先輩との思い出はあげればきりがないほどだが、今でも思い出すのは、かなり初期の頃のやりとりだ。
替芯の互換表ばかり見ている小生に、別の先輩が「ボールペン好きなん?」と聞いてきたので、「大好きです。特に国産の安い油性ボールペンが」と答えたら、そのやりとりを聞きつけて件の先輩が近づいて来たのだった。
「なんで安い油性ボールペンが好きなん?」
先輩はもの静かで、人を選んで話すタイプの人に思えたし、皆から一目も二目も置かれていたから、新米の小生は緊張しながら答えた。
「国産のボールペンは安くて優秀で、芯を入れ替えるといつまでも使い続けられます。それに、その安物の筆記具でもちゃんと何かを生み出せることができるのもすごいというか」
「ふうん…」
小生が今でもしばしば思い出すのは、この最後の「ふうん…」だ。
やりとりはそこで終わってしまい、緊張してうまく話せなかったことにかなりへこんだが、「ふうん…」と言いながら楽しげにあれこれ考えている風な先輩の顔は救いになった。
そして奇跡的にそのやりとりだけで通じ合えたのだ。
また先輩と一緒に文房具屋で働くこと。
それ以外に夢なんてない。
グリップが好みだったので、シグノ207と安価シグノを何本が購入致しました。ゲルインキは私の筆記スピードと噛み合わず、掌の側面で書類を汚すので、存在すら忘れておりました。
何故何本も購入する必要があるのかというと、箱買したSXR-5達を一気にデビューさせたくなったからです。
猫の目のように気まぐれに筆記具を替える…でも中身はみんなSXR-5という、マリー・アントワネットすら経験したことのない贅沢を自分に許したくなったからです。
ペンケースはパンパンですが、こんなに明日の出勤が楽しみなのは何年ぶりでしょうか。
替芯改造も一時期凝ったことがありますので(書類作成中にインクが切れるとキーーーってなりますが)またやってみたいと思います。
2000円足らずの出費でワクワクが止まらない。いや、実際はもっといろいろ買っちゃってますが…
また、いろいろとお教えください。
ありがとうございました。
早速買いに行かれたのですね。
素敵すぎるマリー・アントワネット計画に小生の胸も踊ります。
なんて正しい贅沢でしょうか…
確かにゲルはインクの乾きがどうしても気になりますよね。
それに(またいつか書くつもりではいますが)、ノック式のゲルはキャップ式のゲルに比べて書き味がいまいち。
基本的にゲルはキャップ式で、比較的ゆっくり書くための筆記具なのかなと思います。
どうか素敵なSXR-5ライフを。
またいつでも遊びに来てください。