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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

限定プレラ「色彩逢いiro-ai」。

完全に現実逃避で優雅に万年筆の話など始めてみたいと思います(瞳孔全開)。

実はずっと自慢したくて自慢したくてうずうずしていたのがこの人。
その名も限定プレラ「色彩逢いiro-ai」。
限定プレラ「色彩逢いiro-ai」。_f0220714_1610127.jpg

限定プレラについては以前もふれたが(限定プレラ待ち。参照)、PILOTの定番万年筆プレラのボディがスケルトンになり、コンバータが付いた限定版。
ちなみに定番のプレラたちはこんな感じ。

今年のPILOTの展示会で小生の心拍数がもっとも上がったのがこの限定プレラであり、後述の「限定色彩雫セット」と並んで、ただ今小生が働いている文具店において、もっとも心ときめき、夢あふれる自慢の一品。
こういうのを作ってくれるからPILOTのことはどうしても嫌いになれない。
他のどのメーカーがこんなキラキラしたものを作ってくれるというのか。

ちなみにわが店の陳列はこんな感じ。
限定プレラ「色彩逢いiro-ai」。_f0220714_16103896.jpg

なんだかどんよりしてしまっていてすみません。
綺麗な色から売れてしまいまして。
追加注文しても、綺麗な色は入って来なくて。
もちろん一つ一つはキラキラしているのですが、最初に入荷したときのキラキラ加減はもう言葉にならないほど(思い出しキュンキュン)。

この限定プレラをめぐってはなかなかドラマがあります。
あれは10月のことだったか。
万年筆を求めて来られたお客さんにいつものようにあれこれ熱弁していた際、展示会で見た限定プレラについて話したのだ。
安いのに割としっかりした万年筆で、ボディはスケルトンで、最初からコンバータも付いているからインクを吸い上げる楽しみもあって、それが確か11月に発売になるはず云々。
ただし、それが当店に入荷するかどうかは分かりませんよ、と付け加えるのも忘れなかった。

実際小生は展示会で見ただけだったし、あのセットをうちに仕入れるかどうかまでは小生の関与するところではないから。
小生の記憶では、感激して手の付けられない小生を見た社長が「入れたらええやん」みたいに言っていたのは間違いのないところだが、社長の「ええやん」は大人の口約束。
それを鵜呑みにする小生でもないので、お客さんには(その時期に他店をのぞいてみては…)という意図で話したのだった。

ちなみにこれはよくやります。
うちには入荷して来ないが他店にはあるはず、とか、うちには置いていないがどこそこには並んでいる、とかそういう情報を包み隠さず伝えること。
うちの売上にはならなくても、お客さんのためになることだから。
それにそういう接客を喜んでくれる人はきっと戻って来てくれるから。
(あんたの言われたとおり行ったらあったわ)とささやきながら電池やボールペンを買いに来てくれるから。
もちろんラッキーで終わるだけの人もいるけど、できるだけ正確な地図まで書いて送り出す。
嘘になってはいけないから、ときどきは他店をチェックしたり、電話番号を調べたりもする。

まあ、こんな感じでこのときも限定プレラの情報のみを伝えたつもりだったが、感激したらしいそのお客さんは「入ってなくてもまた来ます。11月に。出来たら入れてほしいけど」みたいに帰って行ったのだった。
この話を雑談感覚で店長にしながら、「あんなのうちに入ってきませんよねー」みたいに聞いたたところ、ブッチホン(古)よろしく、PILOTの担当者に話が行き、聞けば大阪でもほとんどどこの店頭にも並ばないらしい貴重なセットであるところの限定プレラたちが庶民感覚満載のうちに来てしまったという訳。

実際本当に超がつくほど貴重らしく、並べた初日に来たお客さんは一人で6本買って行かれました。
ずいぶん探しまわったらしく…
で、その後も目を留めたお客さんに小生が熱弁というパタンで、いろんなお客さんのもとに何本も何本も旅立って行った限定プレラ。
もちろん入荷のきっかけを作った女性のお客さんも予告どおり来て感激して買ってくれたし、小生に洗脳された同僚も買ってくれた。
当然小生も。

小生のはこれは何色になるのかな。
限定プレラにはワンポイントが透明のものと不透明のものがあるのだが、綺麗なのは断然透明のもの。
売れ行きも透明の方がよい。
たくさん並んでいるとそれだけで綺麗だし、不透明のも綺麗だけど、その中から1本を選ぶとなるとどうしても透明のほうに目が行く。
綺麗なワンポイントが分かるでしょうか。
限定プレラ「色彩逢いiro-ai」。_f0220714_16111646.jpg

限定プレラ「色彩逢いiro-ai」。_f0220714_16114555.jpg
色は透き通ったブルーブラックといったところ。
実は同じく青系好きの同僚とかぶったらどうしようかとハラハラしていたのだが、幸い同僚は明るい青色が好きとのことで、無事かぶらず。
青だけで3種類ほどパタンがある感じ(先ほどの店頭の写真で青の3人が確認できます。右側のかたまり)。
本当は全部欲しいのだけど…とりあえず今はこの人だけで我慢。

この限定プレラ、美しすぎてまったく使う気になれない。
ひとたびインクを吸い上げたらこの透明感は失われてしまう(そりゃそうだ)。

もうしばらく君を眺めていよう。
Commented by ふじおん at 2010-12-20 23:41 x
二度目まして。私は東京に住んでますが、新宿にある「世界堂」という大きな画材店さんでこちらの限定プレラを見つけました。画材店といいつつ文房具の品揃えもとても豊富です。
2本買おうか15分以上迷ったのですが、1本だけにしちゃいました。また買いに行くカモ・・。 写真も貼っておきますね。
MDのヌメ革ノートカバーもあったのでこっちも欲しい!
Commented by mukei_font at 2010-12-21 23:46
>ふじおんさん
こんにちは。
コメント&写真、ありがとうございます。
新宿の世界堂は東京都民だった頃一度だけ行ったことがあります。
モナリザがびっくりしている広告の世界堂ですよね?
確かハアハアなりながらあれこれ買い物した気がします。
ふじおんさんの写真ではかわいらしい色が多数残っている様子。
ピンクとかあったら売れるのになーーー
いいなーーー
by mukei_font | 2010-12-19 16:15 | 筆記具・万年筆 | Comments(2)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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