文紙MESSE2011。
2011年 08月 01日
仕事が終わってから駆けつけるので、今回は最初から見るものを厳選することに。
リヒトとトンボ。
この二つ以外はあきらめる。
それくらい見てみたい商品があった。
先月あった大手取次の見本市で見聞きした商品の中でずば抜けてよかったのが、実はリヒトの新商品。
が、あのときはISOTで公表するまでは秘密ということで、会場には商品どころかパンフレットもなかった。
ただ小生がリヒトの商品を絶賛し、自身の使用感を語り、夢の新商品について熱弁しているうちに担当者がこっそり秘密のパンフレットを見せてくれたという…
その新商品こそが進化したツイストリングノート。
前回はパンフレットでしか見せてもらえなかったそれを今日はしかと見てきた。
新しいツイストリングノートは、従来のサイズ展開とはまた違ったA6スリムサイズのノートブックSとA5スリムサイズのノートブックL。
表紙は黒でゴムバンド付き。
画像がないので説明しづらいが、外見はすばりモレスキン。
要するにモレスキンぽいツイストリングノート。
これがねえ…
素晴らしかった…
ただでさえ無敵のツイストリングノートがこんなにかっこよくなったら向かうところ敵なしでしょうよ…
ちなみにノートLのリーフは横罫、方眼、無罫、高級横罫(紙がいいらしい)の4種類。
ノートSはパーソナルユースということで、上記4種類のリーフに加えてレシピのリーフあり、旅行のリーフあり、ガーデニングのリーフあり、そしてダイアリー(マンスリー)あり!
嗚呼…
もしこれでこのマンスリーが日曜始まりだったら小生はここで「一生あなたについていきます」とひれ伏していたにちがいないのに、月曜始まりで画竜点睛を欠くとはこのことか…
思わず担当者を前に歯ぎしりしてしまったことだ。
が、冷静になるとあれこれつっこみどころがあるのも確か。
まずモレスキンに似すぎている。
大丈夫か。
次にやはりリーフの割高感が無視できない。
今回はノートS、ノートLともに最初から無罫のノートが存在しており、現行のツイストリングノートのように無罫ノートにしようとすると最初についている横罫リーフが無駄になるなどということはないが、それにしてもがんがん使っていこうとするとどうしてもリーフが割高な気がする。
従来のA5サイズ、B5サイズであれば、リングノートをばらしてリーフだけを取り出す裏技もあるが(リヒト・ツイストリングノート(後篇)。参照)、新しいサイズではそれもできないのではないか。
やはりおとなしくリーフを買わざるをえないのか。
それならいっそシステム手帳でいいような気もするが、いや、お徳用リーフがあるという点ではシステム手帳のほうがましな気もするが、ツイストリングの素晴らしいところはそのスリムさ。
システム手帳とは違うんだよなあ…
あ。
でも小生がすぐにリングがいっぱいになってリーフ30からリーフ70に乗り換えたみたいに(リヒト・ツイストリングノート(後篇)。参照)、この新しいモレスキン風ツイストリングも実際使ってみるとリーフですぐにぱんぱんに?
しょっちゅうしょっちゅういらなくなったページを整理しないといけないみたいな?
またそのいらなくなったページの保存方法も困るみたいな?
…ほめてるのかけなしているのか分からなくなってきたが、まあまだ店頭に並ぶまではしばらくあるし、しばらく妄想を楽しみましょう。
あと、従来のユーザーにも超朗報!
ツイストリングノートの穴開けパンチ、出ます。
これでコピー用紙もリーフにすることができ、A5サイズB5サイズユーザーはリーフ問題も一段落?
ただし1枚ずつしか開けられませんが。
はやくもっとずばーんと開けられるのが出たらいいなあ。
でもこのパンチをもってしてもリーフを自作できない今度のニューシリーズは、やっぱり相当リーフにお金がかかりそうな予感。
なんとかならんのか…
まあそんな感じのリヒト。
ちなみに上記の新しいツイストリングノートはリヒトの中のDMC(THE DESIGN MIND COMPANY)というブランドから出ます。
これが魅惑のパンフレット。
お次はトンボ。
休憩時間に常に業界新聞を熟読している小生は、今回の文紙MESSE2011においてトンボが発表しようとしている商品を事前にチェック。
なんとトンボからも低粘度油性ボールペンが出るという。
あと、新しい消しゴムも。
それからトンボのロゴも変わるって。
行くしかない。
というわけでリヒトで興奮したあとはトンボに一直線。
低粘度油性ボールペンの名前はリポータースマート。
要するにリポーターの新油性バージョン。
2色、3色、4色が出るらしく、芯の太さはまだ0.7のみ。
書いてみた感じではインクはまあビクーニャと似た感じ…か、ビクーニャよりもべたべたした感じ。
たった数文字書いただけでぬたぬたしてしまった。
まあ小生は0.5ユーザーなので0.7の新油性はどれもべたべたするように思えるので断言は避けておこう。
そんなことより素晴らしいのが見た目。
これ、いい。
フォルムにこだわったと思しきつや消しの金属クリップと、グリップ部分のひかえめなドットのデザイン。
ドットといっても女子受けを狙ったドットではなく、あくまでも機能的で中性的な雰囲気。
これなら男性でも手にしたくなるだろう。
ということで、これは中の芯をジェットストリームに替えて(SXR-80-07等、ジェットストリームの多色芯と互換性あり)使うことを妄想させるナイスアイテム。
シャープペンシルがついていないのも多色ユーザーにはうれしいところ。
発売されたら一度は手に取ってみてほしい。
ドット嫌いの小生が思わず惹かれたグリップだけでも見てほしい。
そして気に入ったら中をジェットストリームにするのも一興と思う。
さて、お次はトンボの新しい消しゴム。
軽い力で消せる「モノエアタッチ」と、消しくずがまとまる「モノダストキャッチ」の二つが出るらしい。
ここでも小生は消しゴムについてあれやこれやと担当者に質問。
お約束の「A社」「B社」との比較のグラフに食いつき、いろんなことを教えてもらう。
あまり詳しくここに書くことはできないが、消しゴムについてもいつか究めないと…という思いがメラメラ。
実際に新商品を試させてもらったが、「モノエアタッチ」は確かに軽い消し感。
なかなかいい。
「モノダストキャッチ」も謳い文句どおりに消しくずがくっついて離れない。
が、
「なんでこれ二本立てにしたんですか」
と思わず言ってしまった正直者の小生。
だって、「軽い消し感」と「消しくずのまとまり」を同時に成立させようと頑張る消しゴムがありますやん。
それを言っちゃおしまいなのか…
とりあえずどっちか選べと言われたら「モノエアタッチ」。
あの消し感はよかった。
短い時間でしたがありがとうございました。
この2つを見ただけでほとんど時間切れ。
涙目で未練がましく会場をうろうろしているとコクヨの人につかまり、ノートとカッターナイフの説明をしてもらう。
コクヨは新商品の情報がわれわれ下々の者まで下りて来ず、知らないうちに新しい商品が店頭に並んでいることもあるのでこういう機会はとても重要。
最近出た安心構造カッターナイフ「フレーヌ」について開発担当と思しきお兄さんの話を聞く。
個人的にはカッターのボディがごろんとしている系は苦手だが(薄っぺらい方が好き)、ガムテープを切ってもにちゃにちゃしないフッ素加工刃は魅力的。
説明を聞きながら、愛用のオルファのカッターにフレーヌの替刃を入れることを妄想。
その他、フランスのクレールフォンテーヌ社のノートをコクヨが日本向けに製造販売しているノートなどについても説明を聞く。
クレールフォンテーヌのノートよかった…横罫やけど…
でも横罫は横罫でもいわゆる本物のクレールフォンテーヌ社のノートとはちょっと違い、あの紫のキンキンした色の罫線じゃないんです。
日本仕様に落ち着いた罫線の色に変えたとか。
なんてGJ!
それだけで横罫だということを忘れそうになった。
そんなこんなでコクヨさんお土産をいっぱいありがとうございました。
こんなに楽しい展示会で小一時間はあっという間で、文紙MESSE2011のアンケートがあれば絶対に開催時間についてコメントするつもりだったが、小生が帰る頃にはアンケート用紙も撤収されてしまっていた。
もっとあれこれ見たかったけど今日は同僚と行けたのが楽しかった。
同僚がかわいらしいので、小生にまでこんなかわいいプレゼントが。
フエキさんありがとうございました。