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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

PILOT・キャップレスマットブラック。

今、PILOTのHPを見たら、新製品情報が更新されていますね。
キャップレス万年筆、キャップレスマットブラック

PILOT・キャップレスマットブラック。_f0220714_17571583.jpg

展示会で実物を見ましたが、これはかなりよかったです。
正直今までキャップレス万年筆だけには興味がなかったのですが、これは…!(額からぶっとい冷や汗)となりました。

ペン先が18Kになったこと以外はデザイン、メカニズムともに従来品と同じなのですが、ボディのマットブラックが静かな迫力。
ボディの色や質感が違っただけでここまで印象が変わるとは驚き。
欲しい。

小生が今までキャップレス万年筆を敬遠してきた理由というのはいくつかあって、例えば値段の割にペン先がしょぼい点であるとか(構造上仕方がない)、いざ持って書いてみると明らかにクリップ部分が邪魔すぎる点など(携帯性を重視するとクリップが重要なのは分かる)、けっしてイメージだけで嫌っているわけではないちゃんとした理由があるのですが、マットブラックになった途端、うん、それはそれとしてこれおいくらですのん?みたいな心境になったのは確か。

文房具も見た目が9割なのか…

おそらく分かる人はほとんどいないと思いつつあえて言わせていただくと、このマットブラック、飯森広一の不朽の名作『レース鳩0777』(秋田書店)のマックス号そっくり。
真っ黒でカラスのようにでっかく不気味なマックス。

ちなみに『レース鳩0777』では圧倒的に「マグナム」派の小生。
グレートピジョンの血を引いた超エリートなのになぜかいじめられて額に星型の傷が。
当然のようにあらゆるものを憎んでいる暗いキャラ。
このマンガのラスト、特にマグナムの最期を思い出すと今でも涙ぐんでしまう…

『レース鳩0777』は小生の中で『聖闘士星矢』と同じくらい重要なマンガで、文房具について考えるときもこれは「オフクロ」(鳩の名前)っぽいよなとか、こいつは「イナズマ」(同じく鳩の名前)タイプか…等しばしば頭に浮かぶのですが、まず誰にも分かってもらえないので今後も書くことはないでしょう。

万が一『レース鳩0777』が分かる文房具好きがいれば、光速でメールかコメントを。
どの文房具がどの鳩に似ているかという話を力つきるまでしてみたいです。

閑話休題。
展示会の話になったのでおまけをひとつ。

PILOTからは素敵な万年筆用箋が出ているのですが、いろんな筆記具で試筆が出来たのでハアハア堪能。
PILOT・キャップレスマットブラック。_f0220714_18255092.jpg

縦書き苦手…
パンフレットを小脇に抱えて立ったまましかも人の目がある場所で書いたにしては上出来か…

一番書いていて心地よかったのは万年筆のエラボー。
アクロボールなどは罰が当たりそうなレベル。
わざわざこんなええ紙に書かんでええがな、みたいな。
せっかく旅行してるのにマックやファミレスはやめとこうや、みたいな(ちょっと違うか)。

とにかくさすがに万年筆用箋だなーという納得の紙質。
が、ここまで素晴らしいのに唯一にして最大の問題が小生の前に立ちはだかるのであった。
それは罫幅。
なんと13ミリ。

これはよっぽど字が綺麗じゃないとまず縦書きは無理。
別に罫幅に合わせて大きな字を書く必要はないが、太罫の縦書きの場合、罫の中心に真っすぐに字を書くことができなければ派手に蛇行してえらいことに。

じゃあ横書きにすればと思うのだが(横罫もちゃんとある)、横罫の場合は縦罫とは違い罫線にそって書く分、字がある程度大きくないとおかしい。
罫線にへばりついたようないつもの字を書くわけにはいかないのだ。

さようなら…
Commented by Q太 at 2011-09-23 22:56 x
それはもしかしてレース鳩"アラシ"ですか…?
兄がチャンピオンを買ってましたよー(笑)。しかし残念ながら、ライバル達の名前までは覚えていません。ああ、猫町さんと鳩+文房具談義ができなくて残念です!
万年筆は子供の頃の方が良く使ってましたね。PILOTのbirdie(これは多分まだどこかに持ってる…)とかおもちゃみたいなプラスチックのとか。当時はEメールがありませんでしたから。
Commented by テトラ at 2011-09-24 01:02 x
万年筆の良さを知ってみたいという興味はありますが、いかんせん値段が高すぎる。手を痛めながらもDr.グリップを買うかどうするか頭を抱えるような財力では到底手を出せない代物だと認識しました。手元にあるTSUTAYAの万年筆のインク(淡い水色)が切れたらお別れです…
思ったんですけど、ちょっと前に水性ボールペンを探してたんですね。最近、大きな文具店に行かないとあまり売ってませんよね。あのインクの滑らかさと吸い込みの良さが好きなんです。もしかしてこれは、万年筆に少し近い感覚なのではなかろうかと。
全然話が関係ないような気がしますが、僕のSurariはどんどん調子を落とし、今ではノックすると既にインクが先に溜まっている、という状態になってます。もはやBotariです。
Commented by やっさん at 2011-09-24 01:17 x
猫町さんのブログを読んでいて、久々に万年筆を握っています。
10年以上前に、鳥取の「万年筆博士」というところで
オーダーで自分の筆跡や持ち方などを鑑定して貰った上で
万年筆を作ってもらいました。
それまでもいろいろ万年筆は持っていましたが、しっくりこず。
道楽を最後にしようと、思い切りました。できあがるまで1年待ちました。
そんな万年筆を長い間寝かせていたのです。
久々にメンテナンスして、また使い始めてます。
万年筆用箋、書きやすいんでしょうねー♪
でもまだ万年筆に慣れてませんので、もっと書く練習をしたいと思ってます。
Commented by emma at 2011-09-24 06:32 x
くく…昨日はあんなに更新が早かったとは⁉  今日はこれから神戸のナガサワさんに行って、中屋のイベントをのぞいてくるので長居出来ません。  わたしはなぜか、0111トップでした…
by mukei_font | 2011-09-23 18:54 | 筆記具・万年筆 | Comments(4)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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