カタログチラリズム。
2011年 12月 20日
今夜はそんなカタログの話。
カタログというのは商品の目録のようなもの。
PILOTのカタログにはPILOTの商品が、キングジムのカタログにはキングジムの商品がずらずらと載っているわけです。
それらは美しい写真で構成され、商品名や品番から検索できるようになっており、商品の価格はもちろん、ありとあらゆる興味深い情報が満載。
文具店にとってはなくてはならない大切なアイテムなのです。
近年はカタログ冊子を作らずWebカタログだけにするメーカーもちらほら出てきているようですが、まだまだ紙媒体のカタログは主流であり、いくらネットであれこれ調べられる時代になってもなお重要な役割を果たしているのが現状。
そして小生はこのカタログというのがどうにもこうにも大好きなのであります。
カタログの入れ替えの時期になると、一年間使ってぼろぼろになったカタログと送られて来たばかりのぴかぴかのカタログを入れ替えていきます。
古いカタログはすべて捨ててしまわずに保管したり、複数冊ある場合は捨ててしまったり。
通常はこれだけで作業は終了です。
が、こんな素敵なアイテムを小生が見逃すはずがありません。
猫町「いっぱいあります?」
同僚a「いっぱいあるよ」
猫町「欲しいです」
同僚a (´_ゝ`)
同僚a「ほい」
猫町「!!!」
同僚a「めっちゃうれしそうやん」
猫町(カタログを抱きしめている)
同僚b「え、持って帰るん」
猫町(コクリ)
同僚b「家で何するん」
猫町「普通に見たりとか…夜中に急に調べたくなったときとか調べられるし」
同僚b ┐('〜`;)┌
どうやらカタログをハアハア持って帰っているのは小生だけの様子。
いや、ほんと楽しいんですって。
カタログのおもしろさはいろいろあって、まずメーカーごとに個性がある点。
メーカーごとに見事に違う構成&レイアウト。
これは本当におもしろくて、慣れない頃は(みんな同じ並び順にしてくれーーー)と思ったものですが(苦手ジャンルに関しては今なお)、すっかり慣れてしまった今では各メーカーのカタログごとの「クセ」のようなものとうまくつきあえるようになり、素早くカタログをめくれるようになりました。
次におもしろいのは、単にそれぞれのカタログに個性があるというだけではなく、それぞれがカタログを分かりやすいものにするために最良の工夫をこらしている点。
例えばファイル系のメーカーのカタログなんかだと、「穴をあけてとじる」とか「穴をあけずにとじる」とか「ページが増やせる」とか「ページが増やせない」といった非常に分かりやすいキーワードに沿ってカタログが構成されていたりして、探す方としてはパニックになりそうな気持ちを落ち着けてカタログに従っておればいつかは見つかるというありがたさがあります。
なお、カタログの構成やレイアウトは各メーカーごとには違うものの、メーカー間ではある程度一貫しており、PILOTのカタログはいつもPILOTぽく、キングジムのカタログはいつもキングジムぽい感じになっているのですが、マイナーチェンジというか、バージョンアップというか、毎回少しずつ分かりやすく、見やすく、サービス精神旺盛になっていくのは見ていて本当にうれしいものです。
そういう細かい違いを見るのもカタログをめくる楽しみの一つなんですね。
ここから数行は業界人にしか分からない内容になってしまいますが、カタログでダントツに見やすいのはPILOTですよね。
あの筆記具の分類はいい。
値段の順に並んでいるのもいい。
カタログからも王者の風格。
それに比べると三菱の分かりづらさは病気。
いつもピュアモルトが見つからない不思議。
さて。
こんな風にいろいろあるカタログの楽しみ方ですが、もっとも楽しいのは新旧比較です。
新しいカタログと古いカタログの比較。
あれには載っていたのにこれには載っていない。
いわゆる「廃番決定」というやつです。
これは血湧き肉踊ります。
新しいカタログをぱらぱらっとめくっていく→古いカタログとほぼ同じレイアウトなので違いに気づきやすい→あれ?あれがなくなってる…廃番!?
今回の廃番の発見は例えば三菱のウルトラファイン。
油性ボールペン最激細の0.38はウルトラファインだけだったはず。
芯は残ると思うけど、なんだかさびしいなあ。
じゃあ油性で一番細いのはZEBRAのタプリクリップ0.4ということになるのか…
激細といえば「世界初スーパー超極細」のシグノビットもカタログから落ちています。
確かに置いている店をあまり見なくなったもんなあ…
世界初なのに廃番になっちゃったか…
あとジャンポップも今年のカタログには載っていません。
定着せずか…
さらに地味なところでは小生愛用のNO.550がもはや黒だけになっていたり。
おいおいおいおい。
こちとら青を復活させてほしいくらいなのに。
黒は死守でお願いしますぞ。
あとパワータンクのノック式1.0の青が廃番になった様子(芯は生きてます)。
地味に減らしてくるなあ。
まあこんな感じで、カタログをめくっていると時間がたつのも忘れるという話。
さらなるカタログの楽しみ方は、「フライング新商品」のチェック。
これに尽きます。
カタログが出来た時点ではまだ新商品案内さえもらっていない、まるで見たことのない商品が「NEW」という文字とともに載っている。
これまた血湧き肉踊ること間違いなし。
これは今のところリヒトのカタログに散見されますが、まあ「フライング新商品」についてこのブログでフライングしてしまっていいのかどうかは微妙。
そのうち少しずつふれることにいたしましょう。
同様のことがPILOTについても。
おそらくPILOTの新商品の氷山の一角的な人がちらりと。
まあこれはあとのお楽しみ。
時間切れのようでございます。
私もカタログ好き好き♥
本当に黒だけは死守して欲しいです。箱買いしてありますけど(^_^;
残念ながらアスクルです…でもみてて楽しいです!お茶のお供です。