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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

とびだせ無罫フォント。

80年代の児童文学のようなタイトルで失礼いたします。
カテゴリを迷いましたが、「文房具与太話」がふさわしいと判断しました。

このたび「無罫フォント」がデビューすることに相成りました。
と書きつつ、実はデビューの定義もよく分かっていないわけですが、ネットからリアル世界にちょっとだけ顔を出させていただいたという話をしたいと思います。

実はリヒトのTHE DESIGN MIND COMPANYノートブックのPOPに当ブログ記事のコメントを採用していただきました。
こんなPOPです。
とびだせ無罫フォント。_f0220714_2128316.jpg

もうすでにこのPOPが店頭に掲示されている小売店もあるかもしれませんね。
THE DESIGN MIND COMPANYノートブックどころか、ツイストリングノートもあるかどうかあやしい田舎の町じゃまずお目にかかれないぞと思っていたら、販促会社の方がPOPを送って来てくださいました。
ありがとうございました。

さて。
このノートで隠れている部分にちょっとだけ、本当に笑ってしまうくらいちょっとだけ無罫フォントのコメントが載っています。
ちなみにこのPOPは3人のブロガーのコメントから構成されているのですが、暇な小生はその割合を面積から計算してみました。

ブロガーA氏:62.5%
ブロガーB氏:25%
ブロガーC氏:12.5%

もちろん猫町がC氏です。
ほんまにむっちゃちょっとだけ、むしろいらんやん、くらいの勢いです。
もうそのコメントだけ読むとザコです。

というかですね、そもそもそんなPOPに採用されるような素敵なことを小生が記事に書いたのかという話ですよ。
ここでぜひ元になったTHE DESIGN MIND COMPANYノートブックの記事をお読みいただきたいわけですが、いつも通り言いたい放題好きなことを書いているわけです。
メーカーが喜びそうなことなどほとんど書いていないわけです。

実は今回小生がこのことを記事にしようと思ったのは、このことへの感謝と感動があったからでした。
上記のPOPにはブログの名前の他にURLまで載っているのですが、実際店頭でこんな小さな字で書かれたブログ名やURLをいちいちチェックする客などいないにせよ、それでも興味を持った人が万に一つでも元記事にたどり着いた場合に、それがメーカーがこれから売っていこうとしている商品のことをあまりよく書いていない記事であるというのは危険なことではないかと思うからです。

もちろんよく読めば、小生がTHE DESIGN MIND COMPANYノートブックを楽しんでいる感じはお分かりいただけると思います。
いろいろダメ出しもしますが基本的に楽しんでいるわけです。
そもそもこのブログ自体がそんな感じのスタンスなんですね。

しかし、いわゆる一見さんに対してそんなスタンスへの理解を求めることはできません。
このブログは毎日GoogleやYahoo!などの検索エンジンから多数のアクセスがありますが、検索によってたどり着いた方の多くは単に情報が知りたいのであって、小生に興味はありません。
今回のリヒトのノートの記事を読まれた方も、「あ、このノートにはこんな残念な面があるんだ」と表面的に思ってしまうかもしれません。

それなのによく採用されたなと感動したわけです。
このPOPは販促会社が作成したものですが、もちろんリヒトの担当者も無罫フォントの記事を読み、それでもOKしているわけで、いやはやその懐の深さに恐れ入りました。

メーカーが商品を売ろうとするとき、しばしば「ユーザーの声」を重視しようという動きがあります。
実際に使ってみた人の声が大事なんです、思ったところを素直に言ってみてください、と。
しかし、実際に使ってみて思ったところを素直に言ったまんまがメーカーに受け入れられることはありません。
やはりどうしても商品のいい面をほめちぎってほしいし、まずい面には気づかれないようにしてほしい。
そういうことになってしまいます。
なので、メーカーの販促品にあるユーザーの言葉はどれも嘘くさいのです。

そういう意味では今回のPOPも例外ではありません。
POPですからいいことがたくさん書いてあります。
が、ソースをたどれば赤裸々な意見ものぞけてしまうという仕組みにしたのは楽しいなと思います。
もっともほとんどの人がPOPの文句をうのみにするか、どうせ提灯記事なんだろうと(小生のように)素通りするかなのだとは思うのですが、それでももしここにたどり着いたら、けっして提灯記事ではないことがお分かりいただけると思います。

猫町は絶対に提灯記事を書きません。
書く意味がありません。
小生が書きたいのは正直な本当のところの気持ちです。
こんな文房具もあるんだという興奮、興奮しすぎて勘違いしたことへの反省、使ってみた感想、もっとこうだったらいいのにという願望。

文具店員時代、しばしば小生は店やメーカーから文房具についてのコメントやコラムを書くように言われました。
が、そのことごとくが却下され、書き直しになるか、不採用になるかでした。
このことは猛烈なフラストレーションになり、それでこのブログを書くようになったのかもしれません。
少なくともこのブログにおいては常に正直で自由な文房具好きでありたいと思っています。

はたしてこのPOPがどの小売店で利用されるのか、大阪周辺だけの話なのか、はたまた全国に配られるのかそれは分かりません。
が、万が一見かけたら、おーおーこれかーと思っていただけたら幸いです。

おそらくもうこのようなことはないと思ったので、感謝の気持ちも込めて記事にしてみました。
でも見たら笑うと思いますよ。
以前からの読者の方は間違いなく(´_ゝ`)の顔になるはず。
by mukei_font | 2012-11-16 23:20 | 文房具与太話 | Comments(0)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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