ダイソーノートのその後、あるいはリングノートの楽しい使い方。
2013年 05月 12日
1.なぜ自分はPILOTのジュースばかり使ってしまうのか
2.テープのりは便利だが高いということをどうしても無視できない
3.「ずっと残そう」と思い始めた時から生じる文房具の縛りについて
4.リングノートのリングを天辺にして使うことのはてしない自由さ(無罫あるいは方眼)
5.ノートのノートたる人生をまっとうさせるノートの使い方について
の4について。
先に断っておくと、2ののりの話はまた後日(今あれこれ試しているところ)。
5についてはおそらくTwitterで書いてしまう。
さて、今日はノートの話。
書くもの(=ペン)の話のあとは書かれるもの(=ノート)の話。
今日登場するのは3月に購入して以来毎日使っているダイソーのノート。
今過去の記事を読み直して驚いたのが、まだ咳が治っていない自分っていったい…
閑話休題。
これがそのノートなんですが…
詳細はこちら。
要するにB5サイズの無罫のリングノートです。
これを冒頭の箇条書き4で書いたように、リングを天辺に持ってきて使うのが楽しいという話。
本来ノートの使い方は自由だと思っています。
自由だからおもしろいのだと思っています。
なので、「仕事術」という名の「ノート術」などは非常に苦手です。
もちろん好みだなと思うものは無意識的に取り入れてしまうのですが、受け付けないものもたくさんあります。
全体的な雑さであったり、レイアウトの気持ち悪さであったり、そういうものは肝心の「ノート術」の核心に触れる前に「ギャーモイキー」と追い払ってしまいます。
こういう自分なので今から書くことを推奨するつもりはありません。
このブログ全体がそうなのですが、仮に猫町が何かの文房具について熱く語ったとしてもそれを使えということではけっしてないのです。
小生は無罫のノートが好きですし、リングノートが好きですし、細字のボールペンが好きですし、万年筆のインクは青系が好きですし、猫が好きですが、横罫のノートが好きでリングノートが苦手で太字のボールペンが好きで万年筆のインクは黒と決めている犬好きの人がいてもまったく問題ないと思っています。
自分が何かに猛烈にこだわって愛しているのと同じくらいこの人はそれを好きなんだなと思います。
なので、どうか息苦しく思わないでいただきたいと思います。
ということで、使用例はこちら。
サンプル用に作成したものですが、実際こんな感じで使っています。
ちなみに筆記具はPILOTのジュース。
一番最初にダイソーのノートについて書いた時にも言及しましたが、けっして厚くはないのに万年筆が裏抜けしない不思議な紙。
ただし裏写りはします。
裏から見るとこんな感じ。
気になりますか?
もっとも小生はオモテ面しか使わないのですが。
さて、このリングを天辺に持ってくる使用法の楽しさは以下のとおり。
レイアウトは日によって変えるのですが(右のレイアウト1、2参照)、横長に使っているだけでB5の面積がはてしなく広がった気がするのが大きい。
一目で全体を見渡せる感じがするというか、縦長に使っていると深く深く下に書き進めるだけだったものが、行数が減ったぶん、ブロック数を増やして1枚の中にまとめるという意識が生まれたというか。
もともと無罫を使う楽しさはその時その時に応じて文字の大きさを変えられることだと思っていて、今日は書くことがいろいろあるぞ、という時はぎゅっと小さな文字で何ブロックも作っていけるのが楽しかったりします。
「無罫でも真っ直ぐ派」の小生にはぴったりというか。
ちょっと話はそれますが、文房具のムックなどでの無罫のノートの扱いには実は非常に不満を抱いています。
無罫ユーザーにもいろいろいると思うのに、なぜかアーティストやクリエイターが多い。
その人たちのノートにはスケッチや、書き殴られたフローチャートなんかがあって、それらは猛烈にかっこいいのですが、いや、そうじゃない使い方もあるでしょ、と思ってしまうのです。
絵が描けなくてもすごいものを生み出さなくても無罫を使う人もいる。
しかも無罫であることを活かしているのか活かしていないのか分からないくらい横罫的な使い方で。
上にわざわざしょうもないサンプルを載せたのは、無罫派だけどアーティストでもクリエーターでもない平民の例がどうしても必要だと思ったからでした。
無罫=スケッチブックor落書き帳=書き殴るもの、などという図式はやめていただきたい。
そういう方がおられてももちろんいいのですが、同じくらいそうではない人間もいます。
話を戻して、この「リング天辺・横長使い」のもう一つの魅力は書いている最中の手の快適さです。
リングノートが苦手な人の中には、あのリングが書く時に手にあたってどうしても邪魔、ゆるせん、という人がいると思います。
幸い小生はリングノートを普通に使う(リングを左にして縦長に使う)場合も右側のページしか使わないので、リングが手にあたるストレスはありません。
が、ノートはやっぱり両面使いたいという人は大勢いると思いますし、その人たちはみんなリングが邪魔だろうなと思うわけです。
が、リングを天辺に持ってきただけでかなりのストレスフリー。
上のサンプルでいうと、最初の左上の日付の位置。
あの位置はリングがあたっていつも変な字になります。
が、そこだけであとは快適。
加えて、ここを熱弁したいのですが、この「リング天辺・横長使い」ではノートの段差に関するストレスがかなり少ない。
実はリングが手にあたるストレスよりも、このノートの段差に関するストレスが大嫌いな小生。
とにかくノートの段差に関するストレスが大嫌い。
これはリングが手にあたるどころじゃないストレスで、なぜならリングノートじゃなくても起こるから。
リングノートが苦手ならリングノートを避ければいいわけですが、リングノートじゃなくても、とにかくある程度のページ数のあるノートはみなこの段差問題を抱えています。
そこへくると、この「リング天辺・横長使い」ではノートを横長に使っているぶん、なかなかノートの段差にたどり着きません。
これまでは段差と同じ厚みのものを横にあてがって手のあたる部分の高さを調節していた小生ですが(毎回はしないが、できることならそうしていたい)、書くことがさほどでもない日は右端までたどり着かないことも多く、段差ストレスからの解放は大きい。
そもそも「リング左・縦長使い」の場合は段差ストレスが嫌で、ページの右端まで書くのを避けるうちに深く深く下に書き進めるだけになっていた気もします。
これでは行ばかりが進み、全体としてのまとまりが欠けるのも当然。
というわけで、ノートの段差がかなりのストレスだった小生にはこの横長使いが手にも心にもやさしい発見となりました。
個人的にはこれが一番。
ほんまにあの段差嫌いですわ。
そんなこんなでただでさえ大好きな無罫のリングノートをさらに機嫌よく使っているわけですが、欠点があることも正直に書いておきましょう。
めくりにくい。
これにつきます。
やはりノートのページは右から左、あるいは左から右にめくるのが正しいようで、下から上、あるいは上から下にめくるのはなんだかとってもぎこちなく…
加えて使用感に関する記事にも書いたように、ページ数が多すぎるためにリング部分で紙がむぎゅむぎゅになって、ひー破れるんちゃうかーというストレス。
こんな感じ。
まあ100円という安さですから、最初から10~20枚ほどをちぎって減らしたら快適で完璧なリングノートになるのかもしれません。
が、「リングでも絶対にちぎらない派」の小生にはそれもできず…
でも、レイアウトの自由さやノートの段差ストレスからの自由さを思うと、それくらい我慢しなければと思います。
多少はめくりにくくてむぎゅむぎゅしても、ノートを書く楽しさ、後で見た時の見やすさが何よりも重要なのですから(あーでもページがちぎれたら悲しいので、いよいよとなれば間引き作戦かなあ)。
補足記事書きました。
シャープペンシルの芯について調べていてたどり着きまして、
先月より足繁く通っては記事を参考にさせていただいておりますm(_ _)m
さて。このノートを拝見してはっとしました。
文具王さんのイベントでこの使い方の人をお見かけしたのですが、
もしやあの方が猫町さんだったのでしょうか・・?
わたしはノートを書く時に、その時の気分がすごく出てしまう方で、
自分でも嬉しくなるくらい綺麗に書ける時と、後から見て凹むくらい汚い時の差が激しくて
ついには、いつでもノートを綺麗に書くためには~ みたいなことを延々と書き連ねていたりします。
思考を遮られたくなくて書きなぐってしまうのが原因とわかっていても、
はやく書かないと消えちゃうーって焦ってしまう。
浮かんだ言葉をどんどん吐き出さないと勿体無いような気がして、
思えば小学生の時からそうだったなーと、今さらこの癖は治せないのかもしれません。
だから自由に思いを書き出せる無罫ノートはわたしも大好きです。
線に縛られないのびのびとした空間が自分の気持ちも開放してくれるような。。
無罫ノートにはそんな印象を持っています。
まさに「リング天辺・横長使い」が便利だということに気づいて使ってたところだったので、他にもいるんだ~とビックリしました。(私の場合は方眼が多いですが)
私はやむなく左利きにしなければならず、ノート書くにもリング部分が当たって邪魔だなぁって思っていたのと右手の時みたいに文字がうまく書けないので、リングが当たるのとノートの段差だけでも嫌な思いをしていて、右利きの時に愛用していたリングノートが使えない…と悲しい思いをしていたのですが、この「リング天辺・横長使い」で方眼のノートが使い心地良くて今この方式でノートを使っています。
あ、でもメモ取るノートはリングで無罫です(´∀`)
メモは無罫の方が自由に取れるので好きです。
「リング天辺・横長使い」って、猫町さんがおっしゃるようにノートの段差問題もうまく解消してくれるし、縦に使うよりも広く使える気がするしで私はとても良いと思います!
横開きだから横に振らかなくちゃならないなんて決まってませんもんね
それと使い方は紹介しても強制はしない
同感です全くその通り
ところで猫町さんは「ますむらひろし」さんを知っていますか?
それから
私のブログで「無罫フォント」の紹介をさせていただいてもいいでしょうか?
気が向いたらお応えください
よろしくお願いします
はじめまして。
ようこそ無罫フォントへ。
シャープ芯の記事でたどり着いてくださったのに、肝心のシャープロの結果をまだ発表していなくてすみません…
そのうちにそのうちにと思っているうちにもう5月ですね。
もう一度気合を入れ直さなければ…
さて、文具王のイベントですれ違っていたようですね!
無罫のリングノートは今まで何冊も使ってきたのですが、「リング天辺・横長使い」は恥ずかしながら初めてでした。
あらためて無罫ノートに恋したような気持ちです。
やっと言いたいことが言えた感じですっきりしています(笑)。
無罫ノートを淡々と横罫風に使ってもいいと思うんですよね。
自由にしていいよ、と言われても、いきなり叫びまくったりしなくていいのと同じというか…
小生よりもずっとせっぱ詰まった理由で「リング天辺・横長使い」にたどり着かれていたのですね。
リングが手にあたる、ノートの段差が気になるといったストレスからの解放…
けっして小さな問題ではないですもんね。
ましまろ。さんの文房具ライフが今後も快適なものであるようお祈りしています。
コメントありがとうございます。
ますむらひろしさんは小生の中では「夢降るラビット・タウン」のイメージです。
Z会の会報誌に載っていたので…
当ブログをスナフキンパパさんのブログで取り上げてくださるのですか?
ありがとうございます!
いっしょうけんめい紹介させて頂きます
それから
ますむらひろしさんのマンガといえば実は「ネコ」
なのですよ
ラビットタウンに近い世界で猫達が繰り広げる
ファンタジーです
かなり前の作品ではありますが今だに
根強い人気があります
そうそうアニメの「銀河鉄道の夜」や「グスコーブドリの伝記」のキャラ設定もしてました
無類の猫好きの漫画家さんです
ワタクシ、リングはてんでダメなんです…。全てのページに隙間無く文字をミチミチと詰めたいアホなんで(笑)
糸綴じですが方眼ノートを横長使いで原稿用紙のよーに書くのはよくやりますねー。右端からの縦書きなので段差ストレスについては何の解決にもなってませんが(´・ω・`)
段差ストレスが大噴火しそーになった時はノーブルのルーズリーフを活用しております。
でもやっぱりノートを埋めて行く満足感には敵いませんねー…。
リングと言えばオリジナルのリングノートを作れる「カキモリ」ってご存知ですか?
実は梅田の三越伊勢丹に小規模ながらカキモリコーナーがありますので、大阪遠征の際は是非行かれてみては(・ω・)ノ
こちらでははじめまして。
ようこそ無罫フォントへ。
「全てのページに隙間無く文字をミチミチと詰めたい」…人それぞれいろんなこだわりがあるんだなあとわくわくしてきますね。
梅田の三越伊勢丹にカキモリコーナーがあるというのは初耳です。
それは行ってみなくては。
というか、いまだに伊勢丹に行ったことがないんですよ。
どうもルクアがオープンしたばかりで入場制限していた頃のイメージが強くて、結界が張られているがごとく避けて通ってしまいます。
次回はチャレンジしてみたいと思います。