文紙MESSE2013・筆記具部門。
2013年 08月 09日
今でこそ市民に開かれている「文紙MESSE」ですが、小生が行き始めた頃はまだまだ業界人中心のイベントで、内輪の人間が「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」みたいな挨拶をかわしあう、「ザ・馴れ合い」みたいな印象のイベントでした。
その頃から一般人も参加はできたのですが、こちらが業界人でないと分かるとあからさまに商品の説明を端折るようなメーカーも少なくはなかったです。
それがここ数年で楽しげなイベントに変わったのは、一般のユーザーを意識し始めたことが大きいと思います。
業界ではすでにおなじみとなった商品も、まだまだ知らないユーザーがたくさんいる。
このイベントを機にメーカーがユーザーに直接商品を宣伝できるのです。
昨日も「一般」の名札を首からさげたユーザーに熱心に商品を説明している担当者をたくさん見ました。
このような流れが非常にありがたく、昨日は本当に満喫できました。
さらに、すでに文具業界から離れたのみならず、普段は大きな文房具屋のない田舎で暮らしているということもあり、もしかしたらすでに店頭に並んでいるのかもしれない商品にもワクワクできたというお得感。
そして時間の束縛なし。
それゆえ、一つ一つの記事がかなり長くなってしまうことが予想されます。
なので、できるだけ細切れに書いていくことにしますね。
ということで、本題。
やはり一番良かったものから書くことにします。
これ。
文紙MESSE2013猫町セレクション金賞受賞。
ZEBRAのHPにはまだ載っていませんが、担当者の方に確認したらブログ掲載OKとのこと。
商品名は「サラサスタディ」。
なんと替芯に目盛が付いています。
それによってインクの残量が分かったり、インクの減りで達成感を感じたりできるというもの。
うっわ、これめっちゃ熱い!
替芯に目盛とか、めっちゃ分かってるやん!
これ考えた人、絶対替芯好きな人やん!
と一緒に回っていた友達に熱弁していると、いつの間にか小生の後ろに立っていたZEBRAのお姉さんが「朝から今まででこんなに感動してくださった方は初めてです…」と静かに感激している様子。
そうかみんなはあんまり感動せんかあ…
節穴アイズめ…
でも、これいいと思いませんか。
ボールペンの楽しみの何%かはインクが減っていくのを眺める楽しみだと思っている小生にとっては、これは遅すぎたくらいのアイデア。
インクの減りを観察するのが好きな人はもう自分自身でヨタヨタした線を芯に引いちゃってますからね。
小生は目盛だけでもすでに「キャー(ハート)」な感じなのですが、このサラサスタディの替芯にはもう2つ素敵な工夫がなされています。
1つ目は%表示。
インクの使い始めからどんどん%が増えていき、使い終わると100%表示に。
要するに今表示されている%が今までの勉強量を示しているという。
いいなあこれ!
学生さんは今すぐ欲しくなったことでしょう。
2つ目の工夫は桜のイラスト。
%が大きくなるにつれ、桜の花びらにどんどん色がつき、やがて満開に…
どんだけ芸が細かいねん。
これはもう愛さざるを得ないでしょう。
ちなみにこれらの芯が見えるように、従来は黒であるグリップは透明になっています。
小生としてはここは透明じゃなくても、ちらちら分解してにやにやするのもまたひそやかな快楽に思えるのですが…
透明グリップじゃ汚れそうだし…
そしてここにも注目。
バインダークリップがかわいい。
こういうちょっとしたデザイン好きです。
いいなあこれ。
とまあ、替芯好きにとってはたまらない魅惑のアイテムなのですが、残念な点もちらほら。
一番の問題は価格で、やっぱり気の利いた工夫と引き換えに本体も替芯もちゃっかり高いんですねえ。
当たり前か。
でも学生さんなんてお金ないよー(多分)
ちなみに本体が¥150、替芯が¥100。
従来のサラサクリップは本体が¥100、替芯が¥80。
ただでさえずんずんインクが減るゲルインクボールペン。
¥20も高い替芯買ってくれるかな…
グリップがシースルーでクリップがかわいい本体なんて¥50も高いよ…
なんて言っちゃいけないか。
でも学生さん向けの商品は価格を押さえてくるのが普通だから、そこまでして商品化したかったってことですよね。
きっとたくさん反対されただろうな。
でもそれだけ替芯を愛し、替芯に可能性を感じている人がいるってことだなZEBRAには。
だから文紙MESSE2013猫町セレクション金賞受賞。
単価が安いからちっぽけなビジネスなんて思わない。
ここには愛がある。
少なくともボールペンのインクの減りに励まされることがあることを知っている人が商品の開発に結び付けてくれたことがとてもうれしい。
願わくは0.5の黒・赤・青以外にも幅広く展開を。
というか、すべての替芯に目盛をつけてくれたら。
それをスタンダードにすれば価格も押さえられるのではないか。
ああ、すべての替芯に目盛があったら…(お目目にお星さま)
なんでも塾からの要望でつくられたらしいですね。
子供たちに鉛筆ではなくボールペンを使わせようという運動(?)があるそうで、その一環らしいです。
通常のサラサよりインクの量がちょっと少なめというのも、いやぁ分かってらっしゃる。
猫町さんの替芯愛に感激しました^^
わたしはボールペンが最愛というわけではありませんが、それでも替芯の減り具合を確認するのは日課になっています。
特にわたしにとって一番減らない苦労する黒がなくなると万歳三唱です^^;
減ることが達成感につながるのはみんな同じ思いなんだろうなあ。
長文失礼しました。
私も受験生だった時(といってもほんの半年前ですが)にはペンのインクが目に見えて減るのが楽しみで仕方ありませんでした。受験勉強で使いきった替芯たちは捨てずに受験当日お守りとして持っていったり(笑)
しかし確かにこの価格はネックになりますね^^; よく使うペンほどコストも気になりますから。愛用していた0.4mmのブルーブラックがあったとして、果たして受験生のじぶんが購入していたかと問われれば……。
とくにパワータンクなどは、使い切る時に感じる「やった!」感を、充分に演出できますねっ(^o^)/
学生さんがメインターゲットだと思いますが、大人になってからの勉強って文房具でしかテンションあげられないからこういうのに飛び付いてしまいたくなります。
ただ、ジェルインクは本当にあっという間になくなるから達成感は低いかも。
あ、子供さん向けには早く達成出来る方がやる気が削がれなくていいのか。
難関大学向けとか、国家試験対応のロングな油性の替え芯のバリエーションがあったらいいのに...すでにSARASAじゃないですけど(笑)。
(今OPT使って勉強中で、これがまた減らないこと。)
文紙メッセは一般人も入れて羨ましいです。
関東でも開催してほしいなぁ。
僕の高校時代(半世紀前)ボールペンではビックが画期的でした。
赤尾の豆単に、それでアンダーラインを引き、インクが無くなると先端チップを外して保存、その数を競い合った、、倉知くん元気?
ガッついたのが小生だけじゃなくてよかったです。
最初は小生のリアクションに感激してくれていたZEBRAのお姉さんも、最後のほうは引き気味というか(ああ、今日は暑いから変な人も…)みたいになっていましたからね。
でも冷静に考えるとやっぱり高い…ですよね。
ラストスパートの時期だけにするとか、特定の過去問を解く時だけにするとか調整したほうが…
なんてケチなことを言ってたらサクラは咲かないのか!
軸に目盛りですか!
その場合は他社の芯を入れても楽しめることになるし、いいかもしれません。
が、軸に目盛りとなると透明軸限定、それにご指摘のとおり目盛りもいずれはげてしまいますよね…
やはり軸は不透明でも芯に目盛がついているほうがときめくかもしれません。
それが普通になればいいなと思います。
確かにその通りなんですが、そうじゃないんですよね。
結局は好みの問題になってしまうのですが、小生が「サラサスタディ」に惹かれたのは「芯に目盛が書いてあるのでインクを使った量が分かるぞ」ということではないのです。
目盛などなくてもインクの減りを実感することはできますよね。
今までの小生がそうであったように。
それがわざわざ商品となって立ち現れたことがうれしかったのです。
ひそやかな楽しみであったことにお墨付きをもらったような照れくさいようなうれしいような気持ちになったというか。
¥150というのは確かにいろいろな意味で高いように思いますが、だからといってサラサSEと比べるのも違うように思いますね。
「こんな商品出す前に」という気持ちは分からなくもないですが、時には「なんじゃこりゃ!」な商品があってもいいと思います。
絶対にはずさない商品ばかり作るのもストイックでかっこいいですが、数年後に「あったよね…」となるような謎の商品を作ってしまうメーカー、嫌いじゃないです。
インクの減りそのものが自分へのごほうびなんですよね。
特に受験勉強という行為はいかに自分にごほうびを与えて、行動を持続させるかということが肝心になってきますから、替芯マニアでなくても減っていくインクや使い終わった芯に勇気づけられる方は多いと思いますよ。
しかしコストは気になりますよね…
ゲルの減るスピードは尋常じゃないからなあ…
ここはやはり油性芯にも目盛をつけてもらいましょう。
確かにサクラサクまではいらないなと思ったのですが、目盛はあったほうがうれしいですよね。
自分で目盛を書けばいいという話なんですが、もしそれが普通にあれば…ということを想像するとワクワクしてしまいます。
そうなんですよ。
上で書いたことの繰り返しになりますが、受験勉強にはそういった小さなごほうびが必要になってくると思うんですよね。
替芯だけじゃなく、ノートを何冊使い切ったとかそういうこともみんなそうですよね。
使った分自信につながるというか。
関東在住であればISOTという一大イベントがあるのでは?
20円って値段差よりも、文房具屋さんが替芯を在庫してもらえるかがポイントのような。
どうでしょう、限定品かもしれませんね。
サラサクリップ10thアニバーサリーとありますし。
また、これは限定品として売り出すしかないアイテムのようにも思えます。
冷静になるとどうしても値段が高いことに我に返ってしまうというか。
「サラサスタディ」という商品としての勢いで売るしかないかもしれません。
人気が定着したらもちろんサラサスタディもそれ用の替芯も置き続けるでしょうけどね。