文房四宝体験。
2013年 09月 01日
最後に、先月妹のところへ遊びに行った際、書道体験をしてきたことなどを少々(書道なんて言っていいのかどうか分かりませんが)。
妹は長年書道をたしなんでおり、その腕前たるや…
百聞は一見に如かず。
いわゆる永字八法というやつです。
漢字の「永」の字には、書に必要な技法8種が全て含まれているという例の。
もっとも小生のように最後に筆を持ったのがン十年前みたいな人は「永」の字なんて書かせてもらえません。
まずは横画から。
(中略)
なんとか合格点をもらえたのがこちら。
最初に筆を置いた角度のまま筆を横にすべらせるのではなく、最初に筆をおいたバネを活かしておしりをあげるようにして筆を横にすべらせるのがポイントとか。
続いて縦画にも挑戦したのですが、横が縦になっただけかと思いきや、今度は筆を持つ角度にダメ出し。
どうしても手首だけで書いてしまうんですね。
腕ごとすっと手もとに引き寄せるように書かないと筆が倒れてしまい、結果的にバネが損なわれてしまうという…
ということで、現在横画のみしかマスターできていない猫町です。
でも、楽しかったです。
普段使っているペンとはあまりにも違うのでまったく別の人格というか、書道ではまぬけなフォント文字ではなく、ちゃんとした楷書を書こうという気にさせられます。
こう見えても小学生の低学年までは普通に字がうまかったんですよ。
が、家庭の事情でこんな字になってしまったんです。
あの時、素直に親が書道教室に通わせてくれていたら…と思わずにはいられませんが(妹ほどではないにせよ、それなりに上手くなっていたに違いない)、仕方がありません。
もっとも、5年生の頃だったか、自らがこうしたフォント字のほうに惹かれて行ったという経緯もあります。
いわゆる習字のお手本のような文字ではないのに、読みやすく、きれいに感じる文字があるということを、同級生が黒板に書いた文字を見て、突如感じた瞬間がありまして…
以来、丸くなったり、角張ったり、縦に長くなったりしながら今の字に至ります。
大人としてはあきらかに残念な字ではありますが、まだほんの子どもの頃に、自らが手を伸ばし、そちらに進みたいと思った字であることはなかなか興味深いと思っています。
ともあれ、縦画以降を順次マスターし、いつかは「永」の字を書いてみたいもの。
そう考えると「永」の字が名前に付いている人は一文字得をしていますよね。
矢沢永吉とかいいなー。
はたして「文房具」ときれいな楷書で書ける日はやって来るのでしょうか。
字を一番多く書くのは、やはり高校生あたりでしょうね。
高校の書道も面白かったし、その影響でてん書風の字やら、右肩下がりやら、そんな字を書いてきましたが、定まらない自分の字には
いまだにコンプレックスがあります。
私たち世代は「丸文字ブーム」で、私自身もこれで書道をやっていた経験をゼロにしてしまった汚字です。しかも慣れないペンだと極端に汚くなってしまう。
猫町さんの文具熱と、妹さんの美文字に刺激を受け、今は通信ペン習字を習い始めましたよ!
ありがとうございます。
妹に伝えておきます。
妹には行書なども書いてみせてもらったのですが、むちゃくちゃかっこよくて、思わず「かっけーーーーー」と叫んでしまいました。
書き上がった字ももちろんですが、書いている最中って本当にとんでもなくかっこいいんですよ。
自慢の妹です。
確かに「丸文字ブーム」ありましたよね。
幸い丸文字だと怒られたことはないのですが…(汗)
通信ペン習字、素晴らしい!
妹がもう少し近くにいればと思うのですが、会う毎に1画ずつだと「永」の字に何年かかることやら…