猫町と中学生27(ボールペントラブルとダウンフォース)。
2016年 10月 17日
相変わらず中学生と戯れている猫町ですが、文房具にだけフォーカスしてもいろいろなことがあるものです。
先日はボールペンにトラブルが発生したわけですが、例のレックスグリップです。
赤色のインクがどんどん薄くなり、これは空気が入ったなとすぐに分かりました。
というのも、少し前に中学生が膝をかかえて猫町から見えない位置でこそこそ何かを書いている時に筆記角度が上向きになっている瞬間があったからです。
この瞬間にこそ注意し、ボールペンについて啓蒙すべきでしたが、いちいち口うるさいのもどうだろうと思い、ぐっと言葉を飲み込んでしまいました。
愚かな猫町。
その一瞬のためらいが1本のレックスグリップの芯をダメにしてしまったのです。
中学生にボールペンの不調について水を向けてみると、インクが薄くなっていることにもあまり気づいていない様子。
原因を軽く説明し、正しい使い方を教えた猫町が次に考えたのは、なんとか芯を復活させることができないかということでした。
勉強時間中になんとかしたかったので、自転車のスポークに書けなくなった芯を貼り付けてぐるぐる回す的なものではなく、PILOTのダウンフォースを利用することにしました。
インクがまだあるにも関わらずボールペンが書けなくなる原因にはいくつかありますが、ペン先から空気が入って書けなくなった場合、ダウンフォースのような加圧ボールペンで解決する場合があります。
ダウンフォースというのはノックのたびに芯を加圧する仕組みのボールペンなので、空気が入ってしまった芯に圧を加えることができるからです。
以前軽く実験してみたことがあるので、よろしければどうぞ。
ダウンフォースは救世主になれるか。
さて、さりげなくダウンフォースを勉強部屋に持ち込んだ猫町は何食わぬ顔で勉強を続けながらひそかにボールペンを分解、不調な芯をダウンフォースに挿し、ノックしてみました。
幸いレックスグリップの芯はダウンフォースの芯とほぼ同型であり、問題なく挿せます。
うーん…
ちょっと濃くなった程度かなあ…
それでもやらないよりはまし、と判断し、中学生に説明。
へえ、と興味を持った様子の中学生はさっそくダウンフォースに手を伸ばしました。
軸が太くなったのは大丈夫かと思いましたが、そのあたりは気にならない様子。
しかしすぐに問題が発生しました。
書いているうちにすぐにインクが薄くなってしまうのです。
そりゃそうですよね。
何しろノックした瞬間にだけ加圧される仕組みなので、圧はどんどん下がっていくからです。
インクの濃さをキープしようとすると、何度もノックを繰り返さなくてはなりません。
が、ダウンフォースの場合、ノックを戻す音が相当うるさいんですよね。
カチッ!ポン!カチッ!ポン!カチッ!ポン!…
お互いに(´_ゝ`)な顔になり、ダウンフォースで加圧作戦はそっと終了しました。
なお、ボールペンが書けなくなる原因について以前書いた記事を載せておきます。
ボールペン好きの猫町の魂の一作です。
ありがち!ボールペンが書けなくなる原因とその対策