ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く/『鴇色の足』 奥村晃作
これは「ただごと歌」で有名な奥村晃作氏の短歌ですが、この有無を言わせない淡々とした境地を本当にうらやまく、まぶしく思います。
『鴇色の足』は1988年の歌集ですが、上記の歌が詠まれたのはいつ頃になるのでしょうか。
ノック式かキャップ式ならキャップ式のボールペンのような、もしかしたらチップが今とは違いブロンズチップである可能性もあるかもしれませんが、しっかりした筆圧に応えるスタンダードな油性ボールペンであったことは間違いないでしょう。
このきっぱりとした歌を前にすると、三菱のどのボールペンなのかと詮索する気持ちも、PILOTやZEBRAだといけなかったのかという突っ込みも無粋に感じるような、そういう境地を感じてしまいます。
ああ、自分もそういうブログを書きたい。
ぼん、と素材だけを投げ出したようなブログを書いてみたいなと思うのです。
ということで、今一番言いたいのはこれです。
消しゴムはPLUSがよくPLUSの消しゴム買ひに文具店に行く
実際は買いに行かなくてもまだストックがあるのですが、「消しゴムはPLUSがよく」の部分を声を大にして言いたいです。
ここ数年あれこれ使ってみてついにたどり着いた結論です。