田舎暮らしも長くなり、イオンにない文房具はこの世に存在していないもの、といった諦観も自然なものになりました。
田舎から引っ越してきたばかりの頃は文具店員時代の感覚が抜けず、自分の興味とは無関係にいわゆる新商品というものすべての情報に敏感でした。
が、田舎という環境に慣れるにつれ、自分に必要なものだけを求めるようになり、これまでにはなかった100円ショップの文房具も選択肢に取り入れる中で自分自身の文房具に対する好みがよりはっきりし、ユーザーとしても「ひね」てきたのを感じます。
こうなるともう都会も田舎も関係ないんですよね。
自分の手に合う文房具を適度に補充しながら、ときどき田舎にもやって来てくれる新商品などを実験的に購入し、機嫌良く過ごしています。
が、どうしても田舎ではまかなえないものがあるのです。
バースデーカードです。
バースデーカードを売っている店はいくつかあるのですが、いつも同じアイテムが並んでいるのです。
店側にすると定番商品なんでしょうが、買う側からするといろいろな種類があってほしい。
うっかり昨年使ったものと同じものを使ってしまうかもしれないのは嫌なのです。
その点都会の文具売り場などはまさに一期一会の素晴らしい品揃えですよね。
送る相手の顔が次々に浮かび、これは誰の分、これは誰の分、とどんどん買ってしまいます。
が、今年は大阪に行かなかったので、そろそろ在庫がピンチです。
こんなことならもっともっと買っておくんだった。
いくら合計金額がびっくりぽんなことになっても、田舎にないものは都会で買わなくてはならないのだから。
そう思っていたところにちょいと都会に出かける用事ができそうです。
久しぶりに紙切れを文房具に変える例の魔法を使い、数年分のバースデーカードを仕入れてくることにしましょう。