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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

使い切る時はいつもうれしい。

爪を切る時はいつも同じこと思います。

何もしてないのに爪だけはきっちり伸びやがって

毎回同じことを思います。
そして若干の憎しみを込めて短くパチン!と切ります。

こちらがたいしたこともせずに過ごしている時に着実に成果をあげているもの(伸びた爪)を見るのはつらいです。

特に爪は一生懸命何かをこなしている時はあまり伸びないんじゃないか(ちびて伸びる暇がないのではないか)と思われることから、ずんずん伸びていく爪というのはお前は何もやってないぞ~と言われているみたいでプレッシャーなのです。

爪、頑張りすぎ。
ほんますぐに伸びやがって…

一方、不意に使い終わる文房具にはまったく逆のことを思います。

いつの間にか短くなったシャープペンの芯、コツンと硬い部分が出てきたスティックのり、びーっと粘着のない紙が出てきて終わるセロテープ…

同じ「こちらがたいしたこともせずに過ごしている時に着実に成果をあげているもの」でもなんと愛しいことか。

なぜならそれらは「こちらがたいしたこともせずに過ごしてい」たわけじゃないことを小声で告げてくれるから。

そうだよな、そうだよ。
書いたよ文字を。
貼ったよ紙とかいろんなものを。

よし…

昨夜も1本のシャープ芯を使い切り、トスッと新しい芯をシャープペンに入れました。
一番お気に入りのシュタインの0.9の2B。

何もやってないわけじゃないんだよな、とニヤニヤしながら小さな歩で進んでいきます。

by mukei_font | 2020-04-23 23:59 | 文房具与太話 | Comments(0)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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