気になる新商品〈ZEBRA・ウェットニー〉。
2020年 09月 15日
書いているところが見やすいようにしているのか、細目になっていたのが気になりました。
(ゼブラのボールペンって最近のものは割とペン先のデザインが太いというか、丸っこい感じのが多かったので…)
替芯として販売されているK-0.7芯は98.2(±0.3)×3(+0.2 -0.1)mmのJIS S 6039 B型リフィルの中ではチューブ外径が細めで、リフィル後端では2.93mm程度しかありません。それに対しX-701に入っているK-0.7芯は3.00mmあったのですが、ウェットニーに入っているものは通常のK-0.7芯とほぼ同じ2.90~2.93mm程度です。違いは樹脂玉がついていること、クリンプ(スプリング止め)がないこと、チューブの後ろにインク漏れ防止用のスポンジが入っていないこと、インク充填量が若干多いことです。
ともあれ外径が通常のK芯とほぼ同じということは、ゼブラのEK芯やUK芯を始めとして、ダウンフォースでは細くてすっぽ抜けてしまう若干細めのB型リフィル(サクラクレパスやニトムズなど)も使えますし、最初は少しきついですが外径3.00mm前後の三菱鉛筆、ぺんてる、トンボ、プラチナ等多くの他社製リフィルも入ります。外径3.07mmのパイロット製リフィルはかなりきついのでおすすめはしませんが、それでも入れることは可能です。
口金はX-701同様かなりタイトで最初は他社より0.01mm太い三菱鉛筆製リフィルのチップが口金を通らない個体もありますが、グリグリやって慣らしていくと通るようになります。逆に言えば三菱鉛筆製リフィルだとペン先のガタつきが全くありません。(続く)
難点は製品パッケージ裏にも明記してありますが、加圧しているのでノックしたまま放置するとペン先にインクが溜まってくることです。普通に書き続けていても段々インクが溜まってくるので、最初はいいのですがしばらく経つと正直筆跡はあまり綺麗とは言えません。たくさん書く人にはおすすめしませんが、宅配でサインを貰うときのように数文字書いてすぐノック解除する使い方なら問題ありません。
裏を返せばそのくらい圧が強いので、製造後何年も経過してほとんどインクが出なくなってしまったリフィルもウェットニーに入れると復活します。全くメーカー保証外の使い方ですが、私は製造後6年経過したUMR-109-28を入れて使っています。新品だとインクが溢れますが、使い古しだと0.28mmの筆跡が0.38mm並になる程度で済みます。発色のいいゲルインクで壁掛けカレンダーに書き込んだりできるので重宝しています。いつ買ったかわからないJIS S 6039 B型リフィルが周りにたくさん転がっているようなボールペンマニアなら、使い道が色々とあると思います。
長文失礼しました。