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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

PILOT・2020ROCKY。

このシャープペンがもう壊れてしまってね、とお客さんが上着の内ポケットから取り出したシャープペンを見て驚く。
PILOTの2020ROCKY(フレフレロッキー)。
これは懐かしいですね、と思わず声が高くなった。

使っていたのだ私も。
今では珍しくもなんともない、振れば芯の出るシャープペンが当時小学生の私にはどうにも眩しく、500円という大金をはたいて買ったのだった。

2020ROCKYは単に芯の出る仕掛けが面白いだけのシャープペンではなかった。
適度な軸の太さと形、重みがあり、書き心地もかなりのものだった。
カラー展開が今思えばLAMYのサファリに似ていて、黒、白、赤、青、黄だったと思う。
ちなみに私が使っていたのは黄。

2020ROCKYの代わりを探そうとするお客さんに、「今は振れば芯の出るタイプがとても多くて…」と説明しながらPILOTのカタログをめくってみたが、2020ROCKYのようなタイプのシャープペンはもうないのだった。
プラスチックの安っぽいのか、あるいはDr.グリップ系。

「そんなに前の商品になるんですか」
「そうですね…20年以上前のものですね…」

2020ROCKYの黒を愛用していた人のことを思い出す。
ペンを握る細い指まで。

その人のことをずっと長く私は好きだった。
Commented by 道楽くん at 2012-09-25 15:40 x
自分も小学生の時
振って出る構造と無骨なボディのダブルのメカっぽさに欲しくなり黒を買いました。
大人になって改めて見てもかっこいいですね!
白も買えばよかったかも。
Commented by mukei_font at 2012-09-29 19:16
>道楽くんさん
懐かしい記事へのコメントありがとうございます。
あれ、小生も(せめて置いておくんだった…)と時々思い出してしょんぼりするんですよね。
Commented by hanamura taro at 2016-04-15 20:15 x
昔の筆箱から出てきて、握りやすかった記憶があり、でも書こうとすると芯がもぐってしまう。捨てようとして、何か気になりこのサイトを拝見。「振れば芯の出る」――このこと忘れてました。芯を入れて振ってみたら、ちゃんとよい長さに出てます! だから「2020」だったのですね。これでこのシャープ復活。なんだか自分も若返ったようで嬉しいです。ありがとうございました。(2016.4.15,hanamura taro)
Commented by mukei_font at 2016-05-06 15:44
>hanamura taroさん
コメントありがとうございます。
振れば芯が出るというギミックよりもむしろ握りやすい軸が印象に残っているシャープペンです。
シャープペンが復活してよかったですね。
by mukei_font | 2010-03-23 21:32 | 筆記具・シャープペンシル | Comments(4)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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