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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

ユニオンケミカー・グルーラミニ。

以前、PLUSのnorinoを取り上げた時、「テープのりはまだまだ修行中」みたいなことを書いたが、密かに素晴らしいテープのりを私は知っている。
実はそのアイテムこそ、テープのり界のダークホースなのではないかと思っているほどだ。
その名もユニオンケミカーのグルーラミニ
ユニオンケミカー・グルーラミニ。_f0220714_2323421.jpg

大きさは直径約5センチの円形。
ちょうどメジャーのような形をしていて、テープのりにしては愛らしい外観。
赤い方がドットタイプで、青い方が強粘着タイプ。
おすすめは圧倒的に後者(また青色)。

コクヨのドットライナーが成功したのは、粘着部分がドットだったからだったと記憶している。
ドットにした分、従来のテープよりも格段にキレがよくなったのだ。
単に粘着テープを転写する方式の従来型のテープのりは、どうしてもテープのキレが悪い。
テープのりを紙から離す時に、ねばねばした部分が、にちゃー、みょーんとくっついたりのびたりする。

以前トンボの強粘着のテープのりのキレが悪いことがクレームになったことがあった。
トンボからの回答にはテープのりの引き方のコツみたいなことが書いてあって、引き終えたあと紙から離す時に手前に(90度の方向に)さっとすばやく離すとよいそうだ。
しかし、基本的には「ねばねばでにちゃにちゃでみょーん」なテープのりであることに変わりがない。
強粘着はしかたないのか。
コクヨのドットライナーは確かにキレはいいが、ドットである分どうしても粘着力に不安があるのだ。

そこへくるとこのグルーラミニ。
ドットじゃない普通のテープにもかかわらず、引き味軽し、キレもよし。
そして思い切り強粘着。
パッケージに「接着力重視」と男らしく書いてあるだけのことはある。
使い切りなのが残念なところだが、6mmx10mで¥200(税抜)なら十分お手頃価格であろう。

私が個人的にこのグルーラミニを推すのは、「ドットじゃないのに」キレがいい点だ。
以前も書いたように、私は封筒作りが趣味だが、トレーシングペーパーのような透けた紙で封筒を作る場合、どうしてものりのあとが見えてしまう。
見えてしまうのはしかたがないが、ドットが見えてしまうのは困る。
あ、ドットライナーで作ったんやなとばれてしまうからである。
素人臭くなるからである。

あたかも市販の封筒であるかのように、さりげなく手作り封筒を使いたい。
透けて見えてものりのあとがドットではないグルーラミニで作った封筒は、もはや手作りで作った封筒には見えない。
おまけに強粘着なので、しゃきしゃきしてなじみにくい固めのトレーシングペーパーでもしっかりと貼り合わせることができる。

しかし決定的な欠点があった。
どこにも売っていないのだ。
あかんやん…

上記のように、封筒作りを通してグルーラミニの素晴らしさに気づいた私はまず職場の先輩に熱弁した。
先輩も先輩でテープのりをきわめようとしている人だったので、即座にグルーラミニを激賞というわけにはいかなかったが、置いてみたら?みたいな反応だったと思う。
置きたかった。
が、ユニオンケミカーと問屋の間で話をつけてもらわない限り(常時問屋に在庫を置くかどうかについて等)、われわれ小売店は1個から発注することができず、小刻みに補充が出来ないのなら店頭に並べることなどできないのだった。

ぎりぎりと歯ぎしりするような思いであきらめたが、何かの展示会で、ユニオンケミカーの担当者と話す機会があった。
担当者よりもはるかに熱くグルーラミニの素晴らしさや必要性について語り、ぜひ問屋と話をつけるようにと圧力をかけた。
その後、本当にとある問屋と話をつけてくれ、1個から発注できるようになった。
担当者の人がいそいそと店に来て、たくさんの見本を置いていった。

その店を辞めました…
今度の店は話をつけてくれた問屋とは取引がない模様。
(´_ゝ`)

そんなわけで、そのときいただいた見本をちびちび使う日々。
これがなくなったら私はどうしたらえんやろ。

立ち上がれダークホースよ!
by mukei_font | 2010-04-14 22:58 | 切・貼・修正系 | Comments(0)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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