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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

ノートにまみれて生きるということ。

nanapi:「いいことノートで」毎日をポジティブに生きる方法

mixiのコラムにあった記事が興味深かったので引用してみる。
とはいえ、まず興味を惹かれたのは記事の主旨である「1日最低1つは『今日はこんないいことがあった』みたいなことをノートにつけてみよう」ということではなく、写真の筆記具とノートであった。

どこのだろうこのペン…
ボールペンにもみえるが、案外シャープペンかもしれない。
情けないことにデザインからメーカー分からず。
でも舶来ものの高いやつだったら笑うなあ。
だってノートが安物ぽいもん。
余計なお世話か。

しかし、ただ一つ文房具刑事が自信を持って言えるのは、この写真の人は左利きだということだ。
右利きの人が筆記を中断してもこの角度に筆記具を置くことはない。
リングノートの左側のページがアップになっているのも左利きの人ならではだろう。
右利きの人にとってリングノートの左側のページはリングがじゃまになってしかたがないからだ(小生などは左側のページは使わない)。

近視眼的な分析はさておくとして、この記事、ありふれているとはいえなかなか興味深い。
早速試してみたくなる。
とはいえ、やはり惹かれているのは記事の主題である「ポジティブシンキング」的なことではなく、単にノートを使ってみたいだけという…

ノートを使いたい。

これは多くの文房具マニアの潜在的な欲求ではないかと推測する。
なぜならば文房具マニアは筆記具などに日常的に大いにそそられ、事実多くに手を出し、収集し、使ってみたくてたまらないが、実際にそれを使う機会というのは案外ないからである。
いや、仕事などで使ってみてはいるのだが、本当はもっと使ってみたくてたまらないからである。
が、その機会のないことを知っているので、利口にも筆記具そのものにあまり手を出さなくなってくるという悲しい負のループ…

ノートがありますよ、ノートが。
ノートに書けばいいんです、なんでもかんでも。
筆記具、思う存分使えるんです。
誰も、何もとがめないんです。

小生が文房具店員としてもっとも力を入れているのはノートのサンプル作成だが、それは、こんなあほなことでノートを使っていいんだ、子どもっぽい文字や思想でノートを埋めてもいいんだ、と思ってほしいからである。
だって、ノート楽しいもん。
手紙には相手がいるけど、ノートは一人で始められる。
勝手に始めて、勝手に挫折して、勝手に再開したらいいのだ。

ひるがえって、このような状況に身を置く者もいるだろう。

ノートを使わなければならない。

ノートをはじめとする紙製品に手を出しすぎて、にっちもさっちもいかなくなるほど部屋がノートまみれになっている紙製品マニアたちの心の叫びである。
複数のノートを同時に使いこなさないと、大変なことになる。
事実大変なことになっている。
ドラえもんの「バイバイン」の仕業なのか(いや、全部自分で買っています)。

とにかくノートを使わなければならない。
何に使う?
「ノートの使い方について考えるノート」なるものがあること自体すでにノートが飽和状態であることの証明だが、実際に小生にはそういうノートがあり、以前そのノートに自分が平行して使っているノートについて書き出してみたことがあるのだが、実に8冊もあった。
持っているノートではなく、リアルタイムで使っているノートが。
あほか…

こんな状態なのに、日々生活していると、(ふむ、@@用のノートがいるな…また作らねば…てゆうか買っちゃう…?クスクス)みたいな一人妄想トークをしばしば。
ちなみに最近作りたいなと思ったのは「動詞ノート」だった。
気になる動詞だけを書き出す小さいノートがあれば楽しそうだと思ったのだ。

すみません。
思っただけです。
職場で有線が流れていて、その歌詞を聞いているとちょっと分析してみたくなっただけなんです。
わーん。

そんなこんなで、ノートは楽しいですよ、という話。
ときどきノート売り場で、「かわいいけど使うときないなあ」などという声が聞こえてきて、とても歯がゆい思いをすることがある。

何を書いてもいいと思う。
何を書いても読みなおすとき超楽しいから。

でも最初は動詞とかそんなマニアックなことじゃなく、冒頭に引用したコラムみたいに、「1日最低1つはいいことを見つけて書く」みたいなのがいいのかもしれない。
by mukei_font | 2010-09-12 19:20 | ノート | Comments(0)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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