マイシャープペンシルズ。
2010年 09月 19日
たぶんあと一回で一段落する予定。
さて、前回はシャープペンに求める条件についてあれこれ語った。
ならば、おまえはいったいどんなシャープペンを使ってきたのだと思われた方も多いのではないだろうか。
そこで、以下にマイシャープペンシルズを紹介したい。
初めてシャープペンを手にしてから約25年。
ありとあらゆるシャープペンからシャープペンを渡り歩き、飽きたり、壊したり、験を担いだりしながら学生を卒業し、社会人になってシャープペンから離れ、それでもなお現在も手もとに残っている人たち。

まずはこの人。
メーカー名と品番が明らかなのはこの人だけ。
ぺんてるのクイックシャープ。
高校生くらいから愛用。

プラスチック製なのでもちろん全体的には軽いが、余計なことをしていないグリップは非常に持ちやすく、スケルトンのボディは中が見えて楽しく、それより何よりキャップ部分その他に使用されている知的なネイビーが好みのど真ん中。
サイドノックがチャームポイント。
もちろん今は廃番だが、サイドノック魂はまだぺんてるの中で生き続けている。

次は、名前も柄もない青い人。

地元のファンシーショップ「ファニー」(
これがまた持ちやすいのなんの。
適度としかいいようのない重みで、軸もつるつるしたただのプラスチックではなく、妙にしっくりくる。
ノックの感触も絶妙で、ファンシーショップ出身でありながら、この人の落ち着きは素晴らしい。
ちなみに最初は魚のイラストやちょっとした英語の文章が銀色の塗料で描かれていた気がする(鑑識の人なら復元できるだろう)。
青に惹かれて買ったのだろうが、とんだ掘り出し物だった。
続いては、この人。

数々の修羅場にクリップが折れてしまっているが、この人はもうなんというか…十代の象徴としか言いようがない。
受験の相棒。
相棒というか伴走者?守護神?
なんせ「東京大学」。

兄からもらったプレゼントの中で一番うれしかったもの。
そして一番長く大切にしているもの。
いったい幾多の試験をこの人とくぐり抜けて来たのだろうかと考えると、懐かしさよりも先にもう絶対にあの頃に戻りたくねーーーと絶叫したくなってしまう。
この人、実はよーく見るとPILOTの名が。
当時あった100円シャープペンに名入れしたものなのだろう。
全体的には軽すぎるちゃちなシャープペンだが、やはり知的な青が小生の心をとらえてしまったようだ。
続いて、この人。
名前のない銀色の人。

京都のINOBUNで大学院生の頃購入。
INOBUNが置いているくらいだから、どこかのこじゃれたステーショナリーメーカー(ケイ・コーポレイションとか?)のものなのだろうが、どこにも品番がなく、ボールペンじゃないので替芯からたどることもできず、謎のまま。
この人の特徴は…とにかく重い。
口金から軸への段差0の流線型のラインは抜群に持ちやすく、もっとも好きな握り心地だが、ぱっと手にした瞬間のぎょっとする重さ。
ただし、書き始めてからは重さを利用して書けるからなのか、不思議と重さが気にならない。
安定した美しい字が書けるのもこの人ならではの特徴。
大学院生の頃は、この人といつも一緒だった。
実験計画の再三の練り直し、遅々として読み進められないジャーナル…
だあっ!ちゃぶ台返し!
思い出したくねえ!
最後は、この人。
大学院生の頃、あるいは社会人になってから、アフタヌーンティーで購入。
思えばこの人を最後にシャープペンを買っていないような。

もうどうにもこうにも青色に惹かれてしまったのだろう。
銀色の人ほどではないがある程度の重みがあって安定しており、やはり銀色の人と同じく口金部分がぬーんと長いためペンの下の部分を強く握れるようになっている。
それからノックが非常に快感。
思わず押したくなるような頭冠の形。
ちょうど子どもがエレベーターのボタンを押したがるような感じで。
押したら押したで予想どおり気持ちよくて止まらないような快感。
ただし。
この人の致命的にだめな点はパイプが収納されるタイプだという点。
しかもそのパイプもすっきりしたパイプではなく、どんくさい形のもの。
青じゃなかったなら目もくれないのに。
青色恐るべし。
以上がマイシャープペンシルズでした。
全体的に文房具というよりも雑貨系ルートでのシャープペン多し。
筆記具との歴史は、長ければ長いほど、それ自体の性能を超えた次元での結びつきが強くなるように思う。
特に強い思い入れとともに購入する雑貨系文具は、最初から結びつきの点で少しアドバンテージがあるのかもしれない。

2番目にご紹介の名前も柄もない青い人に見覚えがあります。「魚のイラストやちょっとした英語の文章が銀色の塗料で描かれていた」はずです。
私も中学生か高校生の頃に使っていました。重さも質感も、とても心地よかったことを、猫町さんの文章を読んで思い出しました。
困ったことに物持ちが非常に悪いので、もう現役ではないのですけど…。
ノックする力が強過ぎるのでしょうか。使用頻度ボールペン>>シャープペンなのに、職場での愛用品も何度か代替わりしました。なので、ノックで壊さないように、振って芯が出るタイプをこの春採用したところです。太いのが難点ですが…。
懐かしいですね!大好きでしたヨ。
なんと言っても芯を出すためにペンを持ち替えなくていいところが魅力でした。
そういう意味でも今はDr.Gripを使うことが多いです。
ガンガンと思ったことをそのまま筆記するときは、太い軸で、フルだけで芯が出るこのペンは最高の相棒かもしれません。
でも、じっくりと言葉を選びながら書き進めるときは細めのペンで力を入れずに書くのが好きです。
ペン先のパイプは私も引っ込んで欲しくないですね。
字が見えにくくなるし、ペン先までの距離が変わるってストレス
を感じます。
おっと忘れるところでした。
芯はナノダイヤを使っています。
書いていてカリカリせず滑らかなところが気に入っています。
こんにちは。
こちらこそご無沙汰いたしておりました。
お名前を拝見し、言葉にならないくらいうれしかったです。
こんなところにまでお越しいただいて、本当にありがとうございます。
さて、なんと2番目のシャープペンに見覚えがおありとのこと。
まさか、分かる方がおられたとは…
写真を載せてみるものですね…大感激です。
あのシャープペン、意外と市場に出回っていたのでしょうか。
何のキャラクターものでもなかった気がしましたが。
素敵な偶然の報告をありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
こんにちは。
おっと、かめさんもサイドノックお好きなんですね。
あれ、本当にいいですよね。
フレフレ機構もかつては愛していました。
きっとこういう気持ちは使用頻度に比例するのでしょうね。
ノックをわずらわしく思うほど字を書いていた頃が懐かしい…
パイプについても同意見でうれしいです。
でも、ぺんてるの製図用シャープペン等にあるような、最初の強いノックでガキッとパイプが出てきて、それから先は普通にノックする系のは好きなんです。
中途半端にぬるんと出たり引っ込んだりする系のが嫌いということで。
かめさんはナノダイヤユーザー…
三菱はどうしてもなめらかというイメージなので、どこまでナノダイヤに強度があるのか非常に興味があります。
両方とも金属チャックに思えますが…