LIFE・ホワイトヴィンテージ。
2010年 09月 22日
サンプルを書くのも初めてなら、こうしてブログに取り上げるのも初めてのような。
一気に全部を語ろうとするとしんどくなるので、とりあえず昨日サンプルを書いたホワイトヴィンテージシリーズからご紹介。
ホワイトヴィンテージシリーズはサイズ展開3×罫線パターン3の全9アイテム。

写真左から新書サイズ、文庫サイズ、ポケットサイズ。
赤色の表紙が方眼、灰色の表紙が横罫、黄土色の表紙が無罫。
特徴はまずなんといっても、LIFEが紙の抄造からたずさわったオリジナルペーパーを使用している点。
これはこのシリーズに始まったことではなく、すっかり有名になったノーブルノートシリーズの紙もオリジナルペーパーなのだが、そのホワイトバージョンがこれにあたる。
ノーブルノートのクリーム色がかった紙にどうしても抵抗があった方たちはばんざーい☆なはず。
ちなみに小生はノーブルノートの紙も好きだが、緑色がかった色の万年筆のインク(例えばPILOTの月夜など)で書くときのことを考えると、ホワイトヴィンテージのような白い紙はうれしい。
白い紙にはどのインクも気持ちよく映える気がする。
LIFEのノートを使うときは反射的に万年筆を手にしてしまうくらい、紙質には定評があり、信頼がおけ、実際書けばなめらかでにじまず、裏抜けもせず、とても豊かな気持ちになる。
大げさではなく、書きながら本当にうっとりしてしまうのだ。
そしていつも、ああ、またこんないいノートにあほなことを書いてしまった…と情けない気持ちにもなるのだった。
ただし、LIFEとて完璧ではない。
100%にじまないか、裏抜けしないかと言えばそんなことはないはずで、インクの種類やペン先の太さとの相性によってはにじんだり、抜けたりすることもないとは言えない。
そこはLIFEもきっちり分かっていて、ものすごく素晴らしい紙製品であるにもかかわらず、ノートの裏表紙にはひかえめなこと(「インクによるにじみや裏抜けが少ないレイド入り高級筆記用紙です」との注意事項)が書いてあったりする。
また、これは紙製品マニアの前職場の先輩ともよく話すことだが、ノート全体がだめというわけではなく、たまたまあるページのある一部がにじんだりすることなどもあり(抄造の過程で何かあるのかしらん)、まあそういう場合は小生などは目くじらを立てずに、(をを、ここはにじむ!)と思ったりするのであるが、そういうのを許せない人もいるかもしれない。
ちょうどこれがまさにそれで、サンプルを一発目に書き始めてすぐににじんだのでテンションが下がり、さすがにこのページは破りました…
ごめんね、製本してくれた職人さん…

さて、ホワイトヴィンテージの特徴は紙だけではない。
むしろ見た目からして圧倒的な世界観を持つ。
アンティークの洋書風の外見。
これはLIFEのカタログにそう書いてあったのだが、確かに一目見ただけでおよそそのような雰囲気を感じることができる。
装飾文字も金箔もやりすぎることなく、表紙の紙質とも相談しつつ、本当に美しくまとまっている。
ノーブルノートで成功したLIFEは、その種類をじわじわと多岐に広げ始め、もしかしてノーブルで頭打ちなのか…と業界の人間や紙製品マニアはやきもきしたが(もしかして小生だけ?)、このホワイトヴィンテージシリーズが出て、純粋にほっとしたのだった。
まだその先があったことに。
それもとびきり洗練された形の紙製品として。
LIFEにはまだまだ作ってほしい紙製品がある。
今、LIFEのホームページの新製品ニュースを見てみると、ムムムな新製品がちらほら…
うがー!
ひょっとして展示会はもう終わったのか?
部長と語りたいことが山ほどあるぞ!
そして今年も小生の希望の商品作ってないっぽい!
はあ…
好きですLIFE…
また、語ります。