手帳祭@東急ハンズ(前篇)。
2010年 11月 23日
しかも前夜は深夜にマンションの非常ベルが鳴り始め、おちおち眠ることもできず…ねこまちさん今日声が眠そう、と同僚に言われてしまった昨日。
が、翌日は休みやし、と疲れた体を引きずって仕事終わりに心斎橋のハンズへ。
休日にわざわざ心斎橋に出向くよりはと思ったし、今年中に使ってしまわないといけない文具券のことも気になったし、偵察もかねて。
手帳売り場ははたしてどんなことになっているのか、と不安にかられながら文房具フロアを目指したが…
案外盛り上がっていなかった。
これならロフトのほうがすごい。
平日だからかもしれないけど。
なんか…広すぎた…
もちろん拡散している方が客同士ぎゅむぎゅむにならずにすむからいいのかもしれないが、盛り上がりには欠ける。
アイテムはロフトと似たり寄ったりのはずだが、レイアウト的にぼんやりしているというか…
導線があちこちで切れてしまっているというか…
あと、一番いい場所に置いてある、ハンズが推しているハンズオリジナルとおぼしきダイアリーがイケてなかった。
ププーッ(笑)って感じ。
よかったらどうしようとどきどきしながら手に取ったが、うん、いまいちでした。
もちろん手帳にこだわっている人には、待ってました!なアイテムなのかもしれないけど、手帳脱落者からすれば全然。
ノートマニアからしても全然。
分かった。
ほぼ日手帳がないからか。
ロフトはまずあれがどーんとあって、その周辺にファンシー系、おしゃれ系、大人系…とうまく並べてあるからか。
なるほどなるほど。
で、昨日は文具券を握りしめていることもあり、もう今日こそ買う気満々で手帳売り場を徘徊したのだが…
他人事的に手に取っているうちは楽しいのに、実際使うことを具体的に考えると不満だらけで…
どんどん表情が険しくなり…
やがて疲れはて…
結局またもや何も選べずに帰って来てしまった。
当確だったRYU-RYUのA6のマンスリーは最低でも買うつもりだったが、年に一度の手帳の買い替えの時期、今まで通りマンスリーというのが何か負けた気がして、こうなったら一年間愛し抜けるノートだと思ってウィークリーに挑戦しようじゃないかと自身を鼓舞してみたりなどしていたのだ。
手帳だと思うから挫折するのだ。
ノートだと思えばいい。
ノートにたまたま日付が書いてあると思えばいいのだ。
ノートを選ぶときのように気軽に選べばいいじゃないか。
そういう目で見てみました。
が、いくら「ノートにたまたま日付が書いてある」だけとはいえ、バーチカルはやりすぎなので、レフト式や見開き1週間を中心に。
サイズはB6〜A5あたりで。
その結果。
デザインがいいと思ったら、レイアウトがいまいち。
月曜日始まりに目をつぶったとしても、いらんとこに目盛りがついてたり、数字のフォントがださかったり、ページの使い方がどんくさくて実際の大きさよりも窮屈に感じられたり。
中でもゆるせないのは数字と罫線の濃さ。
容赦ない圧迫感が残念すぎ。
特に罫線。
レフト式で右ページが横罫なのはしかたがないとしましょう。
でもそれが濃かったらもう無理。
さーっと血の気が引いて行く。
横罫やってこと忘れようとしてんのに思い出させんなーーー(ちゃぶ台)。
また、レイアウトがいいと思ったら開きが病気。
ノートの開きについては、あるいは気にしない人が多いのかもしれないと思う。
そんなものだと思えば使えるのだと思う。
が、いいものをひとたび手にするともう無理なんです。
例えばミドリのMDノート。
どこかの文房具屋の店頭で一度あのノートをぺたんと開いてみてください。
そうです。
あれが完璧な開きです。
MDノートのPOPの中で、小生はMDノートを「禁断の果実的ノート」だと評したが、デザインや紙質は好みがあるからさておくとして、MDノートのあの開きは人を開眼させる力があると思う。
というわけで、禁断の果実を口にしてしまった小生は、もう普通の開きでは到底満足できない体に。
レイアウトがまあまあよかったら即開きのチェック。
ここをクリアする人の少ないこと。
手帳やからしれっとしてるみたいやけど、これがノートやったらおまえなんか、おまえなんかなーーー…(ちゃぶ台)。
で、レイアウトがギリギリOK、開きもばっちり、と思ったらデザインがいまいちの残念すぎる人も。
実は最後まで迷ったのがLACONIC(ラコニック)のレフト式。
以前の記事(手帳祭@ロフト。)でも取り上げたLACONICだが、ハンズはロフトを圧倒するくらいLACONICが充実しており、ハアハアと手に取ったのだが…
確かに開きは完璧だし、レイアウトもまあ月曜始まりに目をつぶれば…
が、かんじんのデザインがよくなかった。
小生の足もとを見るように猫の柄のがあった。
が、猫をもってしてもあかんかった。
カバーが黒かった。
黒は小生の中にない色だ。
これがネイビーブルーかスモーキーブルー、あるいはグレー、あるいはホワイトだったら。
いや、それでも猫が中途半端だったか。
いや、その猫の部分に何か他の写真なり絵なりを入れればよかったのか(ちょうどそこが透明のビニールポケットになっていた)。
いや、やっぱりあかん。
表紙に付いていたマジックテープのカバーみたいなん。
あれがノートを開こうという気を邪魔する日が来る。
比較的すぐに。
絶対。
LACONICでデザインがいいものはみんなバーチカルだった…
医者じゃないしなあ…(医者の手帳。参照)。
しょぼん…
確か前に手帳の記事の中で、デザインより開きだと書いた気がする小生。
「レイアウトなど最低限の使い勝手>開き>嫌じゃない程度の外見>紙質」
甘いね猫町くん。
人間最初に手に取るのは「嫌じゃない程度の外見」のものだよ。
そして実際買う段になると「嫌じゃない程度の外見」だと決断できないものだよ。
過去の自分に鉄拳。
レイアウトだ罫線の濃さだ開きだ紙質だ紙色だとこだわりながらも、自然と手にするのは青系のもの。
もちろんどんな青でもいいわけじゃないし、苦手な青もたくさんあるけど。
落ち着いた青。
くすんだような青。
一番安らぐ色。
ああ、手帳。
(結局どうするつもりなのか猫町…後篇に続く)