一年を終えて。
2010年 12月 31日
一年間かけてモノが増え続け、最近は閉まること自体が奇跡となったカウンタ内の小生の引き出し。
何がそんなに入っているのかというと…メーカーからもらう新商品のパンフレット、新商品のサンプル、込み入った内容の問い合わせに使った資料のコピー、そしてあらゆる説明に使用する私物の筆記具やがらくたたち。
がらくたというのは、例えば空気が入って書けなくなった替芯(説明に役立つ)、よく見かけるがどの芯も入らない100均のものと思しき多色ペン、いつかは直るかも…と思い捨てられないお客さんによって破壊された筆記具などなど。
これらをとにかく捨てまくり、シュレッダーで砕きまくり、厳選しまくり、一年ぶりに引き出しの底を見たような。
とりあえず引き出しには小さなお正月が来ました。
さて、一年の締めくくりにちょっといい話。
先日、限定プレラを買いに来てくださったお客さんが素敵な方を伴われて昨日再びご来店。
お二人でにこにこと万年筆とインクを選ばれ、さらに1つずつお買い上げ。
さらに「万年筆に良いノートはありませんか」と聞かれたので、この瞬間のために仕入れたミドリのMDノートやLIFEのホワイトヴィンテージを嬉々として紹介。
個人的に最強と思うMDノートを語る口調がつい熱くなり、結局お二人ともMDノートを選ばれました。
LIFEよ、すまん。
でも君には外見という武器があるでしょ。
ミドリのMDノートは完全な品質勝負。
あの白っぽさについ敬遠してしまう人がいるんじゃないかとはらはらしてしまって。
お客さんたちとの会話は楽しかったです。
レジに同僚一人を残しての接客は一刻も早く戻らないとと焦るけど、文房具が好きな者同士の会話は短くてもとても有意義。
「お詳しいですね」と言われるとそれはちょっと違っていて、小生の場合はただただ文房具が好きなだけ。
特に万年筆とインクとノートは、小生も同じように色彩雫から入って夢中になった経緯があるから。
ちょうど一年前に前の文房具屋を辞めて、今年の1月に今の店に来た。
品揃えも雰囲気も客層も全然違う店に戸惑いながら、それでも紙製品の充実を訴え、万年筆の面白さを熱弁しながらやってきた一年間。
はたして小生の存在はこの店に益となったのだろうか。
現場が混乱しただけではないのか。
小心者の小生は迷ってばかりだ。
それでも一年前には店頭になかった商品にこんなにも喜んでくださるお客さんがいて、こんなにも何度も足を運んでくださる。
くたびれたアルバイト店員である小生との会話を楽しんでくださる。
それは本当に素敵なことだ。
これからも応援します、と言われて、小生には相変わらず何の権力もないけど、まだまだ文房具のために頑張らないといけないことは山ほどある。
自分なりの方法で、納得がいくまで、これからも続けたい。
何より自分自身の楽しみのために。
読む度にわくわくします。特に万年筆(絵も万年筆で
描いたりします)が大好きで万年筆の話題になるとついPCに前のめり状態です。今日のお話しも良いですね~
mukeiさんの様な店員さんがいらしゃったら、私、もう
通い詰めたくなりますね!

ワタクシも色彩雫から万年筆に入り、色織々に夢中になり
文具愛に目覚め、猫町さんの無形フォントに出会い、
日々楽しく過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
来年も素敵な楽しい年になりますよう
お祈りしております。
はじめまして。
ようこそ無罫フォントへ。
お返事大変遅くなってしまいました。
申し訳ございません。
あたたかいコメント、本当にありがとうございます。
日々の疲れも吹き飛びました。
万年筆はまだまだ初心者で、もっとずっと詳しく、写真も綺麗なブログがたくさんあるのを知っているので、なかなか書くのがためらわれます。
ただ、自分も初心者だからこその視点というのは案外大事かなと思い、今年はちょこちょこ書いていくつもりです。
ところでsogno-3080さんのブログ、のぞかせていただきました。
素敵な絵や作品、着物、料理の写真にまさしく釘付けです。
こんな素晴らしい暮らしを送っている人が本当にいるんだと思うと自分など恥ずかしくて消えてしまいたくなります。
とはいえ、今年はまだ始まったばかり。
怠けず、一歩一歩前進していく一年にしたいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。
お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
明野さんも色彩雫から万年筆に入ったのですね。
小生は色彩雫の中の特に「月夜」に惹かれて万年筆の世界に足を踏み入れました。
あれが「月夜」じゃなかったら、もう少し遠巻きに眺めていたかもしれません。
今年もたくさんあれこれ書いていきたいと思います。
今度ともどうぞよろしくお願いします。