ダウンフォースは救世主になれるか。
2011年 06月 20日
今夜の主役は先月PILOTから発売になったばかりのノック加圧ボールペン、ダウンフォース。
ちょっと名前がかっこよすぎるなあ。

加圧ボールペンとは芯の中の空気に圧をかけ、インクを強く押すメカニズムを持ったボールペンのこと。
上記にリンクしたPILOTのHPにも説明があるが、ちょっとあっさりしすぎているかも。
そもそもなぜ芯を加圧する必要があるのかということについては、以前熱弁したので「タフな文房具・其の三」を参照されたし。
さて、加圧ボールペンには大きく分けて2種類ある。
芯に仕掛けがあるものと、本体に仕掛けがあるもの。
「タフな文房具・其の三」で紹介した三菱のパワータンクは前者で、今回のダウンフォースやトンボのエアプレスは後者。
これらはそれぞれに利点がある。
例えば前者の利点は芯の中から加圧しているので筆記が安定しているところ。
パワータンクとエアプレスを比較してみるとやはりパワータンクに安定感がある。
だてに芯がぶっといわけじゃない。
なんせあの芯の中に3000hPaの圧がかかっているのだから。
一方後者の利点は普通の芯が使える点だろう。
ダウンフォースのHPを見ると、やはり一発目の売り文句は替芯が加圧専用替芯ではなく、従来のBKRFだということ。
値段も安いし、BKRFなら入手もたやすい。
新たな芯の登場がなくほっとしている小売店も多いのではないか。
さて。
加圧ボールペンにBKRFが使えるとなるともう替芯マニアはいてもたってもいられない。
BKRFなんて替芯の中では一番互換性の高い形。
BKRFが入るということはあれも入るしこれも入るし…(ハアハアハアハア)
早速PILOTの人が来たときに質問開始。
猫町「BKRFが入るってことは他の芯」
PILOT「今調査中(にやり)」
PILOTの人によると、今はアクロの多色芯(BVRF)やBSRF-8B、BSRF-8BBあたりで試しているらしい。
すっかり小生のツボを心得ているようで先回りされてしまった。
猫町「じゃあスタイルフィットの芯とかはどうなんですか」
PILOT「他社のはねえ…ねこまっちゃんやってみなよ(にやり)」
というわけでダウンフォースをいただいてしまった。
通常互換性を云々するときは単に芯がボディに入ってノックできればそれだけでOKだが、今回の場合は加圧してインクがどうなるかという問題がある。
加圧するからにはやっぱり書けなくなった芯があったほうがおもしろいですよね。
そんなときクレーム芯がやってきた。
PILOTのBTRFの赤色が最初から書けないとのクレーム。
BTRFは件のBKRFよりも短いが、ダウンフォースに突き刺してノックすることくらいはできる(これで加圧OK)。
で、やってみたのがこれ。

わーーーーー
なんか復活してるんですけどーーーーー
ただ、やはり芯が短いので軸をセットしてペンとして使うことはできない(上記の実験は芯が半分むき出しの状態で握って書いた)。
試しに芯を抜いてみるとあっという間にまた書けなくなってしまうのだった。
これはBKRFと完全に互換性のある芯でやってみたい。
ありました。
スリッチーズの芯で一つ死亡しているのが。
で、やってみたのがこれ(ブルー)。
ついでにまったく問題なく普通に書ける芯でもやってみた(スカイブルー)。

すごい…
いやむしろすごすぎてちょっと引くなあ…
ブルーは書けるようになってめでたいが元の色と全然違うどぼどぼの青だし、スカイブルーのほうは万年筆で書いているのかというほどインクでだばだばに…
こちらもダウンフォースから引っこ抜くとたちまち元通り。
これらをふまえると、おそらくBKRFもダウンフォースで使用時は通常(例えばDr.グリップ4+1などで使用時)よりもインクが濃くなっているはずだ。
それにともなってインクの減りも早いはず(油性なので若干の差かもしれないが)。
今回加圧用にインクを改良していないわけだが、まあPILOT的にこれでいけると判断したということだろう。
上記のような実験を行うと、一見ダウンフォースは救世主のように思える。
インクの出が悪くなった芯が復活するのは劇的だ(ただし、インクが出なくなった原因が空気の混入以外の場合は加圧してもダメだろう)。
が、その芯をダウンフォースに入れて使い続けないといけないのがおもしろくない。
外見からしてなんとなく別世界というか、小生からは遠いところにあるというか。
加圧ボールペンだからっていきなりアウトドアでスポーティな感じにしなくていいと思うけどなあ。
パワータンクもさんざんそれで苦労してきたんだし。
上向き筆記の罠が日常にひそんでいるように、加圧ボールペンも普通の顔して存在してほしいと思うのはわがままだろうか。

こうなると、捨てなきゃよかったと思う芯がいっぱい…
しかし、猫町さんとPILOTさんの会話にちょっと萌えてしまったのは私だけでしょうか…どきどき…
実はまさにこの日(6/20)、ダウンフォースをハンズで
購入してきたのでした。(それもこのネイビーを。)
普段はエアプレスを使っています。
制服のポケットに普通の長さのボールペンを入れると、
ポケットの幅とボールペンの長さがぴったりで抜けなくなってしまうので、エアプレスの短さがいいのです。
今回のダウンフォースちゃんは、仕事以外で使う予定。
でも、ダメな芯が復活する効用があるとは知りませんでした。今度ぜひ試してみたいです♪
それにしても、猫町フォントは何を書いてもサマになるますね。
やすたけさんの「ミドリツキノワ」の件でも納得でしたが、今回のスリッチーズinダウンフォースの猫町さんの筆跡も素敵です。
私はほぼ日手帳に記録を残すことから、筆記用具や文具にハマりだしたのですが、いくら使いやすい筆記具に変えても、書き上げた文字自体は駄目なんですよねぇ。
子供の頃から、掲示板に貼る模造紙や、やりとりする手紙の級友達の素敵な文字が羨ましかったんですが、真似てみたり、書き取り練習とかはしなかったので、努力が足りないんですけど(^_^;)。
いまさらですが、無罫の用紙にまっすぐ綺麗に、同じ書体で書ける猫町さんって凄いと思います。
あーー、うちの壁掛けカレンダーには、ほぼ日手帳のおまけのジェストをくっつけてあるんだった。
逆さまだけでなく、垂直にして書くのも良くないんですよね(^_^;)。
「体育会系」なダウンフォースを買ってきて、つけかえないと。
おっと、ダウンフォース購入されましたか。
そしてなんとトンボのエアプレスユーザーだったとは。
アウトドアなお仕事、もしくは立ち仕事なんでしょうか。
想像はふくらみます。
ダウンフォースはなかなかおもしろいですよね。
芯が互換性の高いBKRFというのがミソですね。
猫町フォント、お褒めいただきありがとうございます。
ダウンフォースの実験結果は、早く載せたいあまりに雑に書いたものをアップしてしまい後悔しておりました。
小生の文字はきれいとか上手とかではなく、おもしろいとか読みやすいとかの部類だと思っています。
本当に字が上手かったのは小2まででした(泣)。
そうそう、垂直書きもNGですよ!
色々試しましたが、「通常より濃く書ける」と思い込み過ぎてしまっていて、油性芯ではちょっと拍子抜けでした。
はい、そもそもこの軸の売りは「濃く書ける」ところではないですものね。
でも、SXR-89-10で書いた字は、ボールペンで書いたとは思えないような黒さ・太さで。楽しいです(笑)
スリッチーズやコレトは「つゆだく」ですね。
ニードルポイントだから?と思ってスタイルフィットのゲル芯も試しましたがやはりゲルインクだと出過ぎるようですね。
で、
手元にOHTOのNo.997NPがあったのでこれが一番楽しみでしたが、軸に芯を入れてみてもスカスカでした。メーカーHPには「軸径Φ3mm」とありますが、ノギスで計測してみたら2.85mm位でした。
(たくさん試したわけではないですが)三菱、ぺんてるあたりはOKで、ゼブラはちょっとゆるゆる、という感じです。エマルジョンのEK-0.7芯が楽しみだったのに、うまく加圧できていない気がします。
他社芯実験などは一時的な事なので、しばらくは本来のBKRFのままこのペンを味わっていきたいと思います。
自分も、インクが出にくい芯をハサミで切って
加圧式ボールペンに挿入します。
いままでは、エアプレスだったのですが
替え芯の長さが短いので、
いまはダウンフォースの時代ですね。
実験報告ありがとうございます。
ダウンフォースは毎日仕事で使っていますが、彼ははっきり言って「濃くない」ですな。
本当に加圧されてんのか?頑張れ!とか思いますが、それだけジェットストリーム等の黒々とした低粘度の油性インクに毒されているということでしょう。
これがもしジェットストリーム以前に現れていたら…あの頃は今よりもずっと普通の油性インクに対する感受性が高かったはずですから、「!」と思えたかもしれないと思うのです。
新油性の登場以来、自分の感性が大味なものになってきたことをさみしく思います。
はじめまして。
ようこそ無罫フォントへ。
ちょこちょこソラさんのブログ、のぞかせていただいております(若さを吸収)。
まだお若いのに加圧式ボールペンに可能性を感じるとはうれしい限りです。
おまけにゲルインクやフリクションにも興味がないとはなんて硬派…
油性ボールペン好きということですが、最近の新油性の台頭をどう思っておられるのかが少々気になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。
パイロット・ダウンフォースですが、この記事の頃とは違い、現在のダウンフォースは抗菌グリップに成っております。
この抗菌グリップって、本当に意味がない。
ダウンフォースが活躍する場を考えた場合、タフな現場にこそ威力を発揮すると考えております。
例えば、私は建設業界です。書き込む相手は紙に限らず、コンパネ板に書き込んだりすることもありますし、雨の中、野帳に書き込むことだってあります。
他の業種であれば、車の修理工場では車体の下に潜って上向きでメモを取ることだってあるでしょう。
そんな現場で使っていると1年も経たずしてこの抗菌グリップはベタベタに成ってしまいます。
抗菌もへったくれも有りません。
以前、パイロットさんにその旨をメールに書き込み、旧式のダウンフォースを再販して欲しいとお願いしましたが、開発部にご意見として報告します。程度の回答しか得られることは出来ませんでした。そりゃそうだ。たった一人のユーザーの要望がメーカーを動かせるとは思ってませんから。
ダウンフォースを愛用する者の一人として、非常に残念でなりません。
私は旧式のダウンフォースを2本持っていて、
1本は普段用に使い、1本は予備用で保管しています。
出なくなったリフィルを生き返らせる事が出来るので、
エコだし便利ですよね。 インクがヌルヌル出るのも好きです。
現在はヤフオクでは2000~3000円台で売られていて、
『誰が こんな高い価格で買うんだ?』と思っています。
と言っても、普段は三菱PowerTank金属芯を使った
PowerTank Slim軸(廃番)を使う事が多いのですが。
いつの間にかダウンフォースRというのが発売されていたので、
買いに行こうと思っていたところでした。
グリップがソフト樹脂で経年劣化が酷いのですね。
ちょっと様子見します。
しかし、旧式の方のグリップは、軸と同じ材質なので
滑って保持し難いし、硬くて使っていて疲れますね。
私は【オート スペアグリッパー(廃番)】の小と大を大量に
保管してあるので、大を加工してグリップに接着して
持った時に柔らかく、滑らないようにしました。
私もパイロット社に経年劣化するグリップは止めてくれと
メールしておきます。 グリップを交換というのもありかな~? では、また。


