PILOT・キャップレス万年筆。
2012年 03月 10日
今日は自業自得のくたびれっぷりで働いてきました(途中、@スパラドリンクによるドーピングあり)。
でも懐かしい知人に会って楽しかったから良しとする。
実は知人に頼まれて、知人のお友達へプレゼントする万年筆を選ぶという大役を仰せつかっておりました。
昨日はそれの受け渡し。
「友達の就職祝いに万年筆を贈りたいなあ→文具店員の猫町がいるじゃないか」という流れで思い出してもらえたうれしさ。
何年も会っていなかったのに、本当にありがたいことです。
さて、万年筆を選んでほしい云々のメールを受け取って小生がまず考えたことは、「絶対に使ってもらえるものを選びたい」ということ。
こういうことはもちろん贈り物をする人全員が考えることではあるのですが、万年筆に関しては「もらったけど使わない」というせつなすぎる「お約束」が幅をきかせており、もう絶対にそこから抜け出してみせる。
ということでリサーチ開始。
使う人の性別と年齢。
普段使用している筆記具。
万年筆は初めてかどうか。
普段はどれくらいの大きさの文字を書くか。
予算。
これについての回答。
23歳の男性(わりと大柄)。
普段はシャープペンシルを使用。
万年筆はおそらく初めて。
やや小さめの文字。
10000円以下。
うむ。
もうこれはノック式万年筆一択でしょう。
ということでPILOTのキャップレス万年筆(FCN-1MR-B)の細字をおすすめすることに。
ノック式万年筆は、いわゆるオーソドックスな万年筆に慣れた人からするとペン先にもの足りなさを感じたり、ペン先の割に高価な点に納得がいかなかったりするものですが、そういう先入観のない人からすると、今まで使っていた筆記具と一番似た感覚で使える万年筆なのではないかと思うわけです。
だってノックしたらペン先が出てきて、書くだけですよ。
このノック式というのは本当に浸透しておりまして、もうなんでもかんでもがノック式のこのご時世、気負わず万年筆デビューするにはなかなか良い手ではないかと思います。
そもそも万年筆をもらったけど使わなくさせてしまうのはキャップ式だからではないでしょうか。
とくにねじ込み式のキャップ(くるくる回しながら開け閉めするキャップ)の非日常感。
「フッフッフ…万年筆とはこういう贅沢なもの…若造にそれが分かるかな…」的な「大御所臭」。
あれが万年筆初心者を遠ざけてしまう一因である気がするんですね。
なぜそう言いきれるかと言えば、何を隠そうおそらくもう初心者ではないはずの小生もあのねじ込みキャップのハードルにいまだにやられるから。
体力が落ちているとき、気分が落ち込んでいるとき、どうしてもあのキャップを回すことができない。
そしてつい簡単に開け閉めできるLAMYのサファリに手がのびたり、極細サインペンやボールペンになってしまったり。
あ、もちろん、初心者=キャップレスと決めつけているわけではありません。
あくまでも今回のケースは普段小生が初心者の方におすすめする、PILOTのカスタム98路線ではないなと感じたまでです。
ということで、ノック式万年筆キャップレスをチョイス、知人にOKをもらって決定となりました。
猫町が代わりに購入し、ラッピングするということで、ついでに撮影させてもらうことに。
ご尊顔。
画面右上がノック部分で、ノックするとペン先が出てきます。
ご覧のとおり小さなペン先。
鳥のような外見がセクシー。
個人的に気になるのはクリップ部分。
ちょうどクリップ部分をはさんで握る形になります。
使っているうちに慣れそうですが、そもそもクリップはなかったら駄目なんでしょうか。
箱に入れたところ。
専用の化粧箱がまだ当店にありました。
本のようになっているこの箱。
開くとこんな感じ。
ちなみにこの底に説明書や保証書が入っています。
裏表紙を開いたところはこんな感じ。
個人的にこういうのは大好きなので食い入るように読みました。
ペンの歴史…ハアハア…
どうか気負わずに使ってもらえますように。
23歳の男性(わりと大柄)、頼みますよ。
わたしも昨日、お世話になった人へ、贈り物をする為に、キャップレスデシモを買ったんです。
万年筆を贈るのには抵抗があって、毎日使わないと乾燥しちゃって…というシチュエーションを考えてしまうから本当はペリカンのボールペンなんかを贈りたかったのですが、あいにく売切れでシャープしかなかったんです。
となると、やはり万年筆なわけで、普段から気軽に使って欲しいという思いから、キャップレスデシモを買いました。
いつかは自分用にも一本欲しいですね。フェルモもいいかも(^^)
そうそう、使ってない万年筆を発見しまして、インクも一緒にあったので使ってみてるのですが、なぜだかインクが出すぎます。べたべた…