筆跡探偵と年賀状。
2013年 01月 05日
ありがとうございます。
とても楽しませていただいておりますし、勇気づけられております。
おもしろいのは、ブログの読者の皆さんからの年賀状には高確率で使用筆記具について言及してあること。
「@@で書きました」
「@@で書こうとしましたが書けませんでした」
…いやあ、楽しいですよね。
もっとも書かれていなくても、こちらは条件反射的にあれこれ推理してしまいます。
万年筆だな、とか、ゲルインクボールペンだな、とか、油性マーカーの極細だな、とか。
あるいはPILOTのブルーブラックだな、とか、シグノの0.38だな、とか、アクロボールだな、などと具体的に分かる場合もあります。
楽しいです。
今日届いたものの中には「何で書いたか分かりますか?」とクイズ形式になっているものもあり、どきどきしながら返事をしたところ正解だったようで喜んでおります。
…いやあ、楽しいですよね。
しかしこうして眺めると、年賀状の宛名にはやはり黒が一番きれいに映えるようです。
これは書いているときから気づいていたのですが、郵便番号の枠であるとか、切手部分の印刷であるとかの赤色(朱色)との相性が黒のほうがよいのです。
が、それでも小生などは青系のインクで突っ走ってしまったわけですが。
ちなみに小生の使用インクはセーラーの青墨。
昨年は途中で万年筆の機嫌を損ねて薄くなってしまいましたが、今回は青墨らしい仕上がりになりました。
今のところ、万年筆のインクで一番お気に入りの青色です。
なお、一部の方(特に意味はありません)の方には「フェルメールブルー」という限定インクで書かせていただきました。
どちらかというと青緑っぽいのが青墨で、どちらかというと青紫っぽいのがフェルメールブルーです。
小生のような子どもっぽい字を書く人間は、万年筆なんて必要ないだろうとしばしば皮肉を言われたりします。
そしてそれはその通りかもしれないと悩むこともあります。
が、少なくともインクの美しさを味わうという一点においてのみ、万年筆にしがみついてもいいように考えています。
字が下手でも、子どもっぽくても、ペン先からついと出る素敵な色の液体をすべらせて文字にしていく喜びは平等にあるはず。
なので、皆さんも万が一肩身の狭い思いをされることがあったら、インクの色を味わっているのだ、と開き直ってみてください。
文房具好きの皆さんが、今年も素晴らしい筆記具に出会えますように。
そしてわくわくするような気持ちとともにきらきらしたものを生み出していける一年になりますように。
一文字でも一画でも多く書く努力を、今年もしていきたいと思います。
開運フミヲくじに参加させ頂いたのですが、ブログでは初のご挨拶です。
仕事中に拝読したのですが、あまりに感動してしまったので、こうしてコソコソ書いております。
「ペン先からついと出る素敵な色の液体をすべらせて文字にしていく喜びは平等にあるはず」
なんと素敵なお言葉!
本当に字が下手で、なのに文房具が好きな私には、何よりのエールのお言葉となりました。
よ~し、今年も文房具を楽しむぞ~~っと叫びたい気分です!
開運フミヲくじに参加させて頂き、その他でも度々やりとりして頂きました。
ご存知の通り、字がかなり汚く見える私ですが、猫町様のお言葉に救われた様な気がします。
今年も新たな文房具との出会いを大切にしたいと思います。
こちらこそ楽しませていただきました。
字が乱雑だと書いてありましたが、そんな風にはまったく思いませんでしたよ。
字が小さいなあとか何の科目が得意なんだろうとか想像しました。
シャープペンはクルトガ派ですか?
それとも製図用シャープ派でしょうか?
いろいろと興味津々であります。
ふと思ったんですが、万年筆の書き味は万年筆でしか味わえず、その一点において丸文字とか、上手い下手とか1000%関係ないかと。
ちなみに、ぼくは書道教室出身なので綺麗な字ですねと言たわれるタイプかつ、普段はあらゆる姿勢で書き殴るという感じで、何から何まで猫町さんとは対極にありますw あ、猫町さんの丸文字、ぼくは凄い美しく味があって大好きですし、ほんとに綺麗な字だと思います。
で、念のため丸文字を試してみたんです、万年筆とボールペンで。
結論はやはり、丸文字でも書道的な字でも、万年筆で書くときに味わうカタルシスはまったく同じです!
なのでなんの後ろめたさも感じる必要はないのではないかとw
かりになんか言ってくるやつがいたら、そいつはアホですw
では。