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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

挫折あるいは中断したノートの続きを使うということ。

今日は数年ぶりに再開したとあるノートについて。

先日、未使用の無罫ノートをリストアップして愕然とした小生ですが(ツバメリングノート(無罫)。参照)、少しだけ使って挫折あるいは中断したノートというのもまたはてしなくあったりします。

なので「私はどうあってもノートは使い切る派だ」「使い終わらないと次のノートには手を出さん」という方からするとなんちゅう不届き者だということになるのですが、「一生続きを使わない」とは言っていないのがミソなんですね。

例えば今ほど無罫にこだわっていなかった頃に使って挫折した横罫のノートなどは、罫線があったほうがいいノートを探している時に急に出番が回って来たりします。
これがまた案外そういう機会がありまして、考えてみると普段仕事で使っている売上ノートも仕入れノートもすべて横罫。

決まった項目を正確に記録するには無罫ノートはむきません。
いくら同じような大きさの文字を書けたとしても、1ページに収めるべき項目数があらかじめ決まっているほうが書きやすいし、罫線があるほうが表などを上手く作れたりします。
ましてやいろんな人間が1冊のノートに字を書くとなると無罫では無理です。

ということで、挫折したノートにも出番は回ってきますよという話。

さて、今回再び使うことにしたノートは挫折ではなく中断ノート。
数年前の失業中につけていた日記の続きです。
就職が決まったところで日記が終わっていて、そのまま数年が経過。
途中、日記をつけようとしたものの、失業日記部分との内容の差にモヤモヤするものがあり、なんとなくこのノートを避けてしまっておりました。

そうなんですよ。
挫折あるいは中断したノートの続きを使うというシチュエーションにおいて、それまでに書いていたものをどうとらえるか、という問題は時には無視できないものがあります。

例えば昔々の日記ではある物事や人を美化して書いているけれど、今あらためてその日記を読み返すとちゃぶ台を引っくり返したくなったとします(あるいはその真逆のこともあります)。
しかたがない、その時は分からなかったんだ、中断しているうちにいろいろ成長したんだと自分に言い聞かせても、なんとなくそのノートの続きを使いがたいような気になったりします。

今回再開したノートは特に内面的な日記だったので、内容的にほとぼりを冷ましたいようなところがありました。
本当につまらないことなのですが、ノートを破ることなく、またテープやステープラーで封印してしまうことなく地続きで使おうとすると、こういうちょっとした葛藤があったりもするわけです。
まあ何シーズンか過ぎた今となってはもう大丈夫なので、めでたく再開になったというわけですが。

ですので、挫折ノート、中断ノートにあまり絶望しないことだと思います。
いつか出番が来たり、中断してしまった理由を乗り越えられたりするものだと思うからです。

ということで、こちら。
挫折あるいは中断したノートの続きを使うということ。_f0220714_1982743.jpg

ミドリのMDノート文庫本サイズヌメ革カバー付き。
一番大好きなMDノートを中断させてりゃ世話ないって話。
考えてみればノート+カバーだとこれが持っているノートの中で一番高価。
使わにゃソンソン。

MDノートヌメ革カバーについては今まで何度が記事にしましたが、いつの間にか廃番なんですよね。
ですので下記の記事中にリンクしたミドリのページは存在しておりません。

ミドリ・MDノートヌメ革カバー(前篇)。
ミドリ・MDノートヌメ革カバー(後篇)。
ミドリ・MDノートヌメ革カバー(補足)。

中断前は万年筆で書いていたので、再開後もやっぱり万年筆で書くことに。
別にMDペーパーにボールペンで書いてもいいのですが、万年筆たちにも役割があったほうがいいと思うので。
特にこの暑さだとインクも干上がってしまいますから。
ということで、万年筆はプラチナポケット。

さて、忘れてはならないのが段差問題。
挫折あるいは中断したノートの続きを使うということ。_f0220714_1924137.jpg

この段差が小生には厳しい。
右手小指がノートと同じ高さに着地していないときっちり文字が書けないたちなので。

ということで、似たような高さ(厳密に同じでなくてもいい)のノートを隣に置いて、ページの端までごしごし書いていきます。
これさえあれば快適。
挫折あるいは中断したノートの続きを使うということ。_f0220714_19255265.jpg

挫折したり中断したり再開したり。
狭い狭い自分ワールドの中で、おもしろおかしく日々は過ぎていきます。
Commented by スナフキンパパ at 2013-06-18 01:26 x
中断ノートというのは人事ではありませんね
若いころは元気だったので引っ破いて未使用分をメモに・・・
なんてこともありましたが40を過ぎるとそんな無茶はできなくなり
ノート(私の場合おもに手帳)と折り合いをつけながら消費していく日々です
Commented by カズ at 2013-06-18 01:41 x
自分は多ノート派故に、挫折や中断は多いですね。
そういった場合、ペーパーカッターで解体して、必要なのはファイル。白紙はクリップボードで使います。

チラシ裏紙から様々なノートが順不同で混ざっていて、筆記具も意図的に変える。
たしかポスタルコのデザイナーのアイデアの出し方で参考にしました。
Commented by mukei_font at 2013-06-21 19:21
>スナフキンパパさん
ノートはできるだけ破らないようにしています。
内容にどうしても我慢できなくなってそっと破ることはまれにありますが(異例中の異例)、メモにするための解体は禁忌としています。
もっとも付箋も使えない貧乏性の小生には、ノートを解体して作ったいいメモ用紙など使えないに違いないのですが。
Commented by mukei_font at 2013-06-21 19:22
>カズさん
解体は小中学生時代はやっていたのですが、今はやらなくなりました。
本やノートのような綴られた紙のかたまりが好きというなんともシンプルな理由です。
なので今流行りの「自炊」も自分にはできないだろうなと思っています。
そんな自分だからこそもっとノートの選び方や使い方を考えないといけないなと思います。
by mukei_font | 2013-06-17 19:48 | ノート | Comments(4)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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