苦手な筆記具に慣れていくということ。
2013年 06月 26日
ちまちました字で日記を、もそもそした字で夢日記を、そして少しだけよそゆきの字で手紙を。
先日取り上げた2ミリ芯シャープにしてもそうだが、あらゆる筆記具は書き慣れてくるとまた違った顔を見せるもの。
それ用の字を見つけるというか、いい関係を築いていくというか。
そういう意味ではここ1年でもっとも「書き慣れた関係」になった筆記具は、三菱のプロッキーの極細だと思う。
あの<極細+細字丸芯>になっているプロッキーの細いほう。
このブログで一度もドローイングペンを取り上げていないことからも想像がつくように、小生はドローイングペン系のペンが非常に苦手。
力を加えすぎるとパキッとなりそうなペン先や、ペンを紙に当てる角度によって線が太くなったり細くなったりするあたりがどうにも使いにくく…
プロッキーに限らず、マッキーにしろパワフルネームにしろツインになっているマーカーの細いほうはだいたいそんな感じのペン先になっていることが多く、小生の場合、いつも細いほうのインクがまだ出る状態で使い終わってしまう。
が、この1年、極細のプロッキーを仕事関係で実によく使った。
少し太さのある字を書こうとする時、そしてできたらにじまず水に流れないインクがありがたい時。
使う頻度が高くなると、苦手だったペン先にも慣れてくる。
そして、ボールペンでいつも書いていた字を書こうとするからダメなんだということに気づく。
筆記具の種類に合わせて字も変えていかなければ。
やがてプロッキー極細用の字が出来上がる。
いや、これは正確ではない。
字は大して変わっていなくて、変わったのは字を見てそれに違和感を覚えていた自分自身であったり、筆記の感触に違和感を覚えていた自分自身であったりするのかもしれない。
いずれにしても、ひたすら書き慣れることで、自分の能力に幅が出るのは楽しいことだ。
そう考えると大の苦手の筆ペンももしかしたら…という気がしないでもないが、恐ろしすぎるので今は考えるのはやめておこう。