筆箱拝見!~てっつぁん篇・下~
2014年 03月 16日
これまでの記事はこちらをどうぞ。
筆箱拝見!~てっつぁん篇・上~
筆箱拝見!~てっつぁん篇・中~
さて、てっつぁんにお持ちいただいたペンケースについては昨日ご紹介したとおりですが、今日はもう少し踏み込んだ話を。
いろいろお持ちいただいた筆記具の中でズバリ愛用の筆記具を選んでいただいたのがこちら。

はい、写真が分かりにくいですねすみません…
三菱のパワータンクスマートシリーズとプラチナのダブルアクションの木製ボディです。
ちなみにパワータンクは中身を0.5のリフィルに、ダブルアクションは中身をZEBRAのエマルジョンインクのリフィルに入れ替えておられます。
実は今回ご来店いただく前にてっつぁんに何かリクエストはないか聞いてみたんです。
例えばこのブログで紹介した文房具で見てみたいものがあったら用意しておこうかなと思って。
てっつぁんのリクエストは2つ。
1つはPILOTのキャップレスマットブラックを見てみたいというもの、もう1つはパワータンクスマートに入っている芯が使える軸は他にありますかという質問。
前者はまあいいとして、後者…
あのぶっとい替芯(SNP芯)が他に入る軸…あるんですかね。
小生は分かりませんでした。
で、このパワータンクについての質問についてあれこれ調べている過程でショックなことが次々に分かったんですが…
ちょっと油断しているうちにかなりばっさり廃番にされてしまっているような…
・パワータンクスマートシリーズが出た時に一緒に出たハイグレードモデル廃番
・パワータンクスマートシリーズの0.5も廃番
おいおい…
そんなにあかんかったんか…
スマートシリーズ、ハイグレードモデルが出た時のあのワクワク感。
いよいよパワータンクも洗練されてきたと笑顔がはじけていた展示会。
数年で廃番とはよっぽど結果が出なかったということなんでしょう。
ハイグレードモデルに関しては、せめて0.7だけでも、軸色をしぼってでも残すべきだったのではないかと思うのですが…
今のパワータンクについてまとめると、
・昔からある軸(スタンダード軸)中心に戻る
・スタンダード軸には0.5、0.7、1.0がある
・スマートシリーズは0.7のみ
・ノック式パワータンクの替芯(SNP芯、SJP芯)はまだある
・キャップ式パワータンクの替芯(SP芯)は生産終了
ひー
リストラの嵐!
せめて替芯だけはもう少し長く供給されるかと思っていたのですが…
本体が廃番になってもキャップ式パワータンクのユーザーって結構いたんだけどな…
脱線してしまいましたが、てっつぁんからの質問について調べているうちに上記のようなあれこれを知ってしまい、パワータンク愛用者でもないのにクラクラしてしまいました。
不採算部門を切り捨てて確実に売れる女子向けアイテムに移行ということなんでしょう。
ビジネスですからしかたがありませんが、ただでさえユーザーに良さが伝わりにくい加圧ボールペンがこのまま地味なアイテムになってしまうのは少しさみしいようにも思います。
特にパワータンクはリフィルの中が加圧されている気合いの入った加圧ボールペンなだけに。
まああれこれ書きましたが、そもそもてっつぁんがパワータンクの芯(SNP芯)が入る軸を探していたのは軸に不満があったからなんです。
てっつぁん曰く、「後部ねじ、軸径、クリップデザインなど優秀さが目立つのにねじ部が割れてバカになる」とのこと。
ちなみにてっつぁんの中ではスタンダード軸はすでに却下されています。
理由は昨日も書いたようにグリップの段差。
パワータンクのスタンダード軸はごついタイヤみたいなグリップですからこれはてっつぁんには厳しいはず。
それに加えてあのグリップのせいで腕ポケットに入らないとのこと。
これはいけません。
思えばパワータンクを深く愛されている松さんも軸への不満を述べておられましたね。
松さんはクリップの弱さを嘆いておられたように思います。
「パワータンクってタフな作業向けのボールペンのはずなのにこのクリップの弱さは何だ!」みたいな感じで。
今、松さんが最初に店に来てくださった時の記事を読み返してみたのですが、かなりてっつぁんと気が合いそうですよ!
PILOTのS20も持って来られていたし!
ああ、お二人がパワータンクの話で盛り上がるところを見てみたい…(筆箱拝見!〜松さん篇〜参照)
しかしこんな風に愛用の筆記具と聞かれて開口一番「パワータンク」と答えるような熱いユーザーが、異口同音に「軸をもっとなんとかして」と言っているのは重要なことだと思います。
メーカーにとってはとてもありがたいヒントですよね。
繰り返しますが、お二人とも数多くの筆記具を所有し、使われているにもかかわらず、愛用はパワータンクだというくらい熱心なユーザーなのですから。
売れないからとひっそり廃番にしていくんじゃなくて、こういう熱いユーザーの意見も聞いてほしいと思ってしまいます。
ああもうパワータンクの話だけで長くなった!
お次はこちらの筆記具。
分かりにくいですがLAMYのnotoです。

正しくはノベルティ仕様のLAMYのnotoです。
すごーい!
こんなリッチなノベルティ!

実はこれを見せていただいた頃、ちょうど万年筆青年さんの筆箱拝見記事で単価の高い軸への名入れについてふれたところだったので、タイムリーもタイムリー、こんなのもあるんだあ…と感動してしまいました。
その他にもてっつぁん&奥様とは本当にいろいろなお話をさせていただいたのですが、とても書ききれるものではありません。
ただただ楽しく幸せな時間でした。
が、まだ少し感想も書きたいので明日またおまけ記事を書きたいと思います。

いえ、私は決してパワータンクの愛用者ではないのですが。
数年前に某国家試験の際、数時間ぶっ通しで書かなければいけないにもかかわらず、愛用のエナーゲルと答案用紙の相性が最悪で(乾かずインクがピッとなる)、確か2日以降用にと急遽近くのコンビニに飛び込んで購入したのがパワータンクでした。
おかげで試験には合格しましたが、数日間の試験を支えてくれたパワータンクがそんな憂き目に合っていたとは。何だか悲しいです。
軸が固くて手がとにかく疲れたので、試験を共にしたパワータンクを今では引き出しで眠らせている私が言うことではありませんが・・・

スマートシリーズのエントリーモデルを使っていますが、軸も悪くないと思っています。もう少し短いと良いのですが…
私はハードな使い方はしないので耐久性に不満を持ったことはないのですが、弟が使っていたものは軸が割れたようです(-_-;
ちなみにエントリーモデルを主に使っていますが、リフィルに鉛筆キャップと言う組み合わせも使っています。

色々書きたいんですが掻い摘んでw
まずは別軸ですが、私も手持ちで色々試しましたがどれも合いませんでした。
てっつぁん(さん抜きますねw)もかなりのペンをお持ちでしょうから色々試されたと思いますが、動作以前に入るものが皆無ですよねw
ただ、プラチナのグラマーソフトボールペンはどうだろう?とは思ってました。
というのは、SNP芯の太さだけの話だとダウンフォースに収まるんです。
いや、勿論ダウンフォースには加圧の仕掛けがあるので入りはしないのですが。
んで、このダウンフォースの軸を改造してニコイチにされてるのをネット上で見た事がありまして。
ならば太さはクリアするのではなかろうか?と。
グラマーソフトボールペンを所持していないのでなんとも言えませんが・・・
私自身はスマートシリーズの軸を割りと気に入ってる(クリップ以外はっ!)ので替える気はないのですが、上部のネジ部がダメになるのは経験してるのでお気持ちはわかります(参照:http://blog.livedoor.jp/matu_h-0224/archives/28876977.html)。
いっそSJP芯で軸を考えられた方が手っ取り早いかもしれませんねー。

パワータンク関連リストラの嵐の件。
ほんっとに悲しいです・・・
そして、芯を買い溜めしといて良かった、とw
しかし、SJP芯の赤を出してくれないかなーと思ってたのに、それどころかハイグレード廃盤とか・・・
ライトブルー軸、買えなかった事が悔やまれます・・・
三菱はどうやら私の事が嫌いなようですww
S20もですが、私、ノト(普通のですが)もカブってますw
後、写真を拝見させていただいた所、シャーペンのグラフギアやS10(0.4mm)も同じのを所有してたり。
更には、からくさペンケースもお揃いですねww
かなり趣味が似ているとお見受けしましたw
いつか猫町文具店でコーヒー頂きながらお話できる日を楽しみにしております(・∀・)

外出時のパンフレット書き込み用に一本持ってますが、欲しい青の替芯が売ってることがなさすぎます。
最近は謎なボールペンを使ってます。
替芯欲しいが、米メーカーの金色の金属芯って謎すぎる。
ダース買いしたから、在庫はあるけど。

自分もパワータンク愛用者ではないのですが、パワータンクのことが気になってずっと応援してきました。
なので、リストラ情報がさみしくて…
今は使っていなくてもyuiさんと濃い数日間を過ごした思い出のパワータンク。
皆さん一人一人にそういう思い出があるんですよね。
いくらカタログがネットで見られるようになっているとはいえ、しょっちゅう調べものをするわけでもなく、気づかぬところで粛々と廃番になっていくんだなあとあらためて感じたしだいです。
「リフィルに鉛筆キャップと言う組み合わせ」、これいいですね。
確かに店頭ではその魅力が分からないでしょうね。
上向き筆記でボールペンがダメになる映像でもえんえん流しておいたらどうかと思うのですが…
インクが逆流してベトベトになるパタンや、逆流しなくてもインクがボールから離れて書けなくなるパタンを分かりやすく映像にして。
間違ったボールペンの使い方をして苦情を言ってくる人も減るかもしれないし…
あるいは加圧ボールペンなのになめらか系のインク搭載のものを作って無敵感を出すとか。

現場作業でケガキを入れるのに重宝しています。
作業上、真上に向かって書くこともあり、かつ、メモや報告書など普段使いでき、カバン、机、作業着にそれぞれ放り込んで置けるパワタンは今のところオンリーワンです。
腕のペンホルダに引っ掛かるラバーグリップは却下。万一落下させた時に、設備へのダメージを考慮すると金属軸は不可。
スマートのプラ軸を見つけた時は『これだ!』と思いました。
が、半月ほどしてノック部が無いことに気付いた時には真っ青になりました。万一客先で異物混入等の騒ぎになったら大クレームです。
幸いバッグの中で見つかりましたが、原因はまさしく軸割れ。見直すと、比較的良く使う数本に兆候が。
以来、軸に養生テープをひと巻。ノック部をネジ込んだ後、軸とノック部にかけてもうひと巻き。
これで何とか使っていますが、テープの黄緑色丸出しでカッコワルイ(涙
もっとタフな軸があればと、さまよううちにここにたどり着いた次第。ホントuniさんお願いしますよ~!
長文失礼いたしました。
松さん、てっつぁんの仲間がここにも…
一言一句、松さんたちと同じことをおっしゃっているのがおもしろいですね。
3人が一堂に会したら…どんなことになってしまうことやら。
三菱の人もここを見てくれていたらいいのですが…(ないと思いますが)