謎文具:黒い消しゴム。
2014年 04月 05日
最初にお断りしておきたいのが、謎文具といってもあくまでも自分にとって謎であるという点、あまり深刻な謎ではないという点、どちらかというとぼやきに近い話になるであろう点の3点です。
テイストとしては以前、黄色のボールペンって何だろうみたいな記事を書いたと思うのですが、あれに近いです(黄色のボールペンについて考える。参照)。
あれも小生にとっては謎文具でしたので。
というわけで、今日取り上げるのは黒い消しゴム。
あれがどうにも謎です。
例えばトンボのダストキャッチ。
これは分かるんです。
消しクズがまとまるという特色が先にあってそして黒い。
なるほどなと思います。
特にこのダストキャッチはエアタッチという軽い消しごこちを追究した消しゴムと同時期に発売されたように記憶しているので、はっきりキャラづけしようと色を黒くしたのかもしれないとも思えます(想像ですが)。
が、小生をもやもやした気にさせるのが、単に黒いだけという消しゴム。
MONOブラックしかり、Ainブラックしかり。
あれはなんでしょうか。
もちろん理解しようと努めれば理解できます。
黒くてかっこいい。
黒いほうが固そうな気がする。
黒いほうがよく消えそうな気がする。
そんなイメージを利用した戦略なのかな、と考えたりもします。
そしてそれは大事なことだと思います。
が、小生がどうしてもひっかかるのが、こうした商品の宣伝文句に必ずある「汚れが目立たない」というフレーズ。
なぜ汚れが目立たないのが喜ばれるのか。
これが分かりません。
確かに白い消しゴムは黒くなるとすぐに分かります。
その汚れに対して、まあ、なんて汚いのかしら、こんな汚いものをペンケースに入れておけないわ、といちいち思わなくてもいいですよ、ということなんでしょうか。
でも汚れを気にせずにすむとはいえ、黒い消しゴムだって汚れているわけですよね。
汚れに気づかないぶん、それって危険なことじゃないでしょうか。
白い消しゴムが汚れていたらごしごしこすって汚れを取り、リセットすることができますが、真っ黒の消しゴムはそもそもどこが汚れているのか分かりにくいのでは?
そしてそのせいでいつか痛い目に遭うのではないかと思うわけです。
消しゴムによる痛い目。
それは消しゴムが汚れていることに気づかず、汚したくない紙に汚れを広げてしまう悲劇をさします。
自分でも何度かやったことがあるんです。
筆箱の中で知らない間に消しゴムにちょんとボールペンのインクが付いていて、それをにょーんと広げてしまったことが。
白い消しゴムでも死角になっていれば起こり得ます。
ボールペンのインクでないこともあります。
シャープペンの芯のかけらだったり、鉛筆の芯のかけらだったり、本来はこれも消えるんじゃないのというような黒鉛系のカスを帯びた消しゴムでこすってしまったところから始まる悲劇。
あれは紙に傷を付けるみたいになるからダメなんでしょうか。
時々やってしまった記憶があります。
昔の話なので黒鉛のカスについては改善されているかもしれませんが、ボールペンのインクはちょっと不安じゃないでしょうか。
筆箱の中ってどうしても知らずに汚れていきますよね。
あれと同じことが消しゴムにも起こると思っています。
なので、黒い消しゴムの存在意義は分かるし、確かにかっこいいとは思うのだけど、「汚れが目立たない」という宣伝文句はいささか安易すぎやしないかというのが小生の考えです。
例えば真っ白な財布やカバンやコートを買う時、多くの人は「汚れ目」について神経質になります。
汚れ目が目立つのではないか。
それに自身は耐えられるだろうか。
でもそれと消しゴムとは同じ話にならないのではないかと思います。
なぜなら消しゴムは道具だから。
自身の美しさよりもむしろ消すという役割をまっとうすることの方が大事だから。
などと、黒い消しゴムに(より正確に言えば黒い消しゴムの売り方に)もやもやしていた小生ですが、ある時こんなものをプレゼントされました。
墨汁屋さんの消しごむ。
墨汁のかおり。

ううむ。
何か超越したものを感じる。
そこにはもう黒くてかっこいいだろう的な色気も、汚れが目立たないよ的な目くらましもなく、墨汁のかおりがあるのみ。
おまけにキャラクターは猫。
尻尾が筆になっている。

ちなみにねり消しも。
こちらも墨汁のかおり。


確かに、二つとも未開封であるにもかかわらず墨汁のかおりがします。
開封したらどんなことに?
黒いことよりもむしろ墨汁のかおりに重きをおかれた感のある消しゴム…
こんなものもあるんですねえ。
ちなみに黒い消しゴムに関してはこういったコラムもあるようなのですが…
黒い消しゴムのいいところとは(Excite Bit コネタ)
紙質によっては消しゴムの黒色が付着するという話は初耳でした。
いろいろあるんですねえ。
あれこれ書きましたが、要するに「黒い消しゴムはかっこいい」ただそれだけでいいんじゃないかという話でした。
理由を考えようとするからダメなんじゃないかと。
理由が適当すぎるから謎文具になってしまうんじゃないかと。
そういう話でした。
消しゴム(白)に鉛筆の芯の色が残っているのがい
やで、真っ白な面がでるまで無駄に消していた記
憶があります!
だから、単純に「汚れが見えにくい」だけなんだと(笑)おもってました!
見えてしまうと気になって、綺麗にしたくなります笑
でもだからこそ、本来は白の方が汚れが目に見えて良いのかもしれないですね・・・
私も最後は“かっこいい”に尽きると思います。
ただの消しゴムとはちょっと違うんだぞ、黒いんだぞ!
そういうちょっとした楽しさ、優越感?も魅力かもしれないです。
その企画者のケツをたたいて、もっと本質的なことをやれ!と言いたくなります。猫町さんの指摘、意味があると思います。
あと、汚れが目立たないというのは、確かにあります。そういう細かいところを見てる人って多いんですよ。
黒い消しゴム、日常使いしています。
白い消しゴムは汚れると残念な気持ちになってしまうんですよね、特に使い始めは。
またうっかりインクがついて消しゴム自体に染みてしまったりするとずっと気になってしまうんです…
綺麗に使いたい!…そんなの無理なんですけど、そんな性格の自分には汚れの目立たない黒消しゴムちゃんが合ってるんです。
そんな神経質な人向けなのではないかなと思います。
長々と失礼いたしました。
「黒いものマニア向け」…それくらいのシンプルさがむしろ好きです。
汚れを気にするからこそ白い消しゴムで汚れを確認し、その汚れを取り去りたいという方もおられると思うので、黒いから汚れが見えなくていいという言い回しには「ん?」と立ち止まってしまいます。
黒い消しゴムの「カッコ良さとか、エロス」、あるいは「見た目以上の何かがあるわけではなくて、でもそれが心地良い」というえはらさんのご意見、非常に分かる気がします。
でも実際に売ろうと思うと、もっと他の売り文句が必要になってくるんでしょうね。
消しゴムをペンケースに戻す時、りおさんのように黒鉛の汚れをゴシゴシきれいにしてから戻すという方は結構おられるようですね。
メーカーはそこに目を付けたのかもしれませんが、りおさんがおっしゃるように黒い消しゴムは「汚れが見えにくい」だけなんですよね。
それで納得するか、「だめじゃん!」と思ってやはりゴシゴシするかは人それぞれということで…
「最後は“かっこいい”に尽きる」というのはそうだと思います。
普通は白いはずの消しゴムが黒い!という楽しさですよね。
そういう売り方なら何も思わなかったし、自分も「おお、黒い!」と楽しめるのですが、「汚れが目立たない」と言われてしまうと、でもそれって…と思ってしまうのです。
別に黒い消しゴムが嫌とかではないのですよ。
売り文句が謎なだけで。
かっこいい、楽しい、だけじゃダメなのかなあと思ってしまうのです。
白い消しゴムにはそれなりの意味があり、汚れが見えるからこそ綺麗にしておこう、白い紙を汚さないようにしようと警戒できる利点があると思うので、汚れが見えないからいいということではないなと思いました。
朱墨タイプまであるんですね。
確かにそれはさらに謎ですね。
墨汁屋さんの消しゴム、使っています。
苦手なむにむに系ですが、ちょっと使う程度なら問題ないです。
墨汁の香りにも慣れました。
はじめまして。
ようこそ無罫フォントへ。
黒い消しゴムを実際に使っておられるとのこと、なるほどインクの染みなど言われてみればそうですよね。
自分は消しゴムについた汚れに気づかず紙をダメにしてしまったことが何度かあるので、汚れを目で確認しておきたいなと思うタイプです。
が、汚れの目立たない黒い消しゴムに安心感を感じられる方もまた多くおられることと思います。
他の方のレスにも書きましたが、別に黒い消しゴムが嫌とか認めないとかではないのですよ。
「消しゴムの汚れ」ということ一つとっても、いろいろな考え方があるということを書きたかったのです。
ざるうどんを食べながら、「お、今日は黒いTシャツだから安心して食べれるな。こないだは白いTシャツだったから、気を使ったもんなぁ•••」と思ったところでこの記事を思い出しました。
身体をカバーする(隠す)ための服と、それ自体を擦り付けて消費していく消しゴムとでは目的も使用方法も違うので同じようには言えませんが、なんか気になったので過去記事への投稿失礼しまっふ
うどん屋で思い出してくださってありがとうございます。
確かにその例では、「汚れが目立たない」という黒い消しゴムの魅力が非常によく分かりますね。
でも問題は、服(=消しゴム)についた汚れがあらたに別のものを汚す原因になりはしないかということなんですよね。
例えば黒いTシャツを着ている時に純白のドレスを着た人を抱きとめる必要があるとして(どんな状況かは謎ですが)、カレーうどんのカレーが実はひそかに付いてしまっている黒いTシャツを着て純白の人を抱きとめるとかなり厳しいことになりますよね(いつのまにかざるうどんがカレーうどんになっていますが)。
これがもし白っぽいTシャツであれば、あ、服にカレーがついているからこのままだと純白の人を汚してしまう、拭くか裸になるかしよう、と危険を回避することができます。
自分は実際にそんな経験をしたので、汚れは見えていてほしい派なんです。


