ご質問にお答えします(シャープペンについて)。
2014年 08月 20日
記事にした理由は2つあって、1つ目は長文が書けること、2つ目はこの記事に対して、同じような年頃の学生さんであるとか親御さんであるとかの反応があるかもしれないと思ったからです。
何しろ自身の小学生時代は何十年も前のことであり、時代も文房具事情も今とはあまりにもかけ離れています。
とはいえ、自分も中学受験経験者であり、山ア谷東さんには大いに共感する部分もあります。
何かお役に立てたらと思いつつ書いてみます。
まずシャープペンですが、山ア谷東さんの好みや手の大きさや持ち方が分からないので正直何ともおすすめしにくいです。
が、思い付くままに書いてみます。
一番いいのは文房具屋の店頭で試筆をしてみることです。
そんな時間もなく、誰かに買って来てもらおうとしているのであればすみません。
以前文具店員時代、「子どもにいいシャープペンを」と探しに来られているのに肝心のお子さんがおらず、ふわふわした情報の中で選ばざるを得ず、難儀したことがありますが、ちょっとそれに似ています。
もし試筆できれば気に入ったものを選んだらいいと思います。
親御さんが「まだ早いのではないか」「ちょっと大きいのではないか」と言っても、自分の感覚を信じればいいと思います。
文房具は機能的な道具ではありますが、「好きだから好き」みたいな要素の大きい道具でもあります。
受験勉強などにはこういう要素も重要ではないかと思っています。
以前、少々手が小さいにもかかわらず、Dr.グリップのフルブラックに一目惚れして買って行った小学生を接客したこともあります。
さて、試筆はいつも勉強している時の感じでしっかりと握り、いつもと同じような筆圧で書いてみてください。
あるいはテストの時のように大急ぎでかつかつと書いてみてください。
長時間書いた時の疲労などは試し書きだけでは分かりませんが、握りやすさ、ノックまでの距離、感触などは体験できると思います。
文房具屋に商品がありすぎて途方に暮れているという場合は、以下にいくつか分類するのでそれを参考に試筆してみてはいかがでしょうか。
1.話題のシャープペン
2.太芯シャープペン
3.製図用シャープペン
まず1の話題のシャープペンでは、芯が回転してずっと尖っているという「クルトガ」、軸が太めで疲れにくいとされている「Dr.グリップ」などがメジャーです。
どちらについてもいろいろな意見がありますが、いいなと思ったらそれがいいシャープペンです。
2の太芯シャープペンは、コクヨの「キャンパスジュニアペンシル」やぺんてるの「タフシャープ」などがそれにあたります。
普通のシャープペンは0.5ですが、これらには0.9や1.3などの太い芯が入っています。
特にキャンパスジュニアペンシルは、鉛筆の感覚で使えるので小学生にはいいと耳にしますし、実際愛用されている方も多いようです。
店頭にサンプルがあれば試してみてください。
3の製図用シャープペンは、見た目のかっこよさやバランス(持った時の重心の位置など)のよさで学生さんに人気があるジャンルです。
PILOTのS3やぺんてるのグラフギア、グラフレットなどは500円前後で手に入ります。
手が小さい場合はあるいはノックが遠いと感じるかもしれませんので、その辺りは握ったりノックしたりを繰り返してみてください。
これらはざっくりとした分類ですが、いわゆる「100円シャープペン」と呼ばれる安いシャープペンの中にもいいものがひそんでいたりするので(ビクーニャシャープペンシルなどは評価が高いです)、結局は出会いというか、店頭で手に取って「!」となったらそれがいいシャープペンなのではないかと思います。
あとは個人的な意見にはなりますが、もし自分が山ア谷東さんの近しい人間なら、あまり凝った仕掛けがあるようなシャープペンはやめておいたほうがいい、と言うかもしれません。
うまく言えませんが、総じてそれらは重くなり、落とした時に必要以上に衝撃が加わったり、その結果壊れてしまったりしやすいからです。
あと、ちょっとしたトラブルで分解した時などにも、構造がシンプルなほうが直しやすかったりします。
シャープペンだけで長くなってしまいました。
もっと具体的な商品名がお聞きになりたかったのでしょうか。
その場合は、もう少し細かい情報をいただけると助かります(すでに@@は試したが嫌いとか、@@みたいなのの安いやつとか)。
先日はご心配をおかけいたしました。
例のヒヤリハットについてはまた記事にいたします。
修正液&砂消し世代というのは自分もそうです。
砂消しで薄く薄くなったノートの紙…あのみじめさと心細さと不快感は若い方には分からないでしょうね(号泣しながら)。
最近、店頭でどこにもないんですよね。グラフギアばかりです。ぺんてるのホームページで確認するとまだ販売しているようなので、近々ネットで買おうと思います。子供に破壊されてから数年間使っておらず、何か足りないものを感じてます。
学生時代に初めて製図用シャーペンで0.3mmの芯を使った時の高揚感をくれたペンでした。世間は皆大型ルーキーのDr.グリップに夢中でした。そんな時代のお話です。
最近は、グラフギアやグラフフォープロの方が評価が高いのかな?でも私は、500円(税抜)でノスタルジーをも握りしめられるグラフレットが大好きです!
長文失礼しました。