手書きの話(その1・悪筆考)。
2015年 03月 24日
先日たまたま「文房具ブログにおける悪筆」についてのコメントを読む機会がありました。
文房具のブログにおいて、ブログの作者があまり上手くない字をサンプルとして載せているのはいかがなものか、それは効果的であるどころか、その文房具の質に疑問を呈することにもなるのではないか、との主旨でした。
要するに、素晴らしいと思うペンを紹介するために下手な字を書いてすすめてみたところで、そのペンの素晴らしさが伝わるどころか、そのペンの価値自体が下がることもあるのではないか、といったことだと思います。
ほんまやなあ。
というのが、感想です。
自分はしばしば「楽しければすべて帳消しになる」と物事を乱暴に解釈してしまう傾向がありますが、これはこのコメントの通りかもしれませんね。
味があるとか好きといった評価は別にして、悪筆は悪筆。
文房具の価値を下げるのは本意ではないので、今後気をつけたいと思います。
とはいえ、手書き好きの人間のやっているブログなので、今後もブログには手書き文字が登場してしまうでしょう。
ただし、いきなりは目に触れないように折りたたむなどの工夫をしていきたいと思います。
結局は懲りていないのですが、いろんな筆跡があって、それらがあちこちで踊り狂っているから文房具は楽しいのではないかと自分などは思ってしまうので。
まあ、厳密には悪筆もいろいろあって、丁寧に書いていても引きつっている系から、一見達筆ぽく見せつつ、実は雑で乱暴なだけのものまでいろいろですよね(正直、後者は自分も悲しくなるので苦手なのですが)。
あれこれ書きましたが、それでも筆跡はその人固有のフォントだと思うので、大切にしていきたいとは思っています。
ただ、それを文房具の紹介記事の一部としてさらすこととはまた別の問題なので、そのあたりのバランスを考えていけたらと思っています。