クロッキーブック(Sサイズ)を使い切る。
2015年 04月 22日
マルマンのクロッキーブックのSサイズです。
途中ずいぶんブランクがあり、最初のほうは文具店員時代のPOPの下書きや金環日食の記録、引っ越しの記録などがあり、時の流れを感じます。
もしかして、もう使うことはないかなと思っていたこのノートですが、まとめ記事やコラムを書くようになってから再び愛用し始め、使い終わりました。
無罫ということはもちろんですが、1ページの面積の広さ(212X242mm)が自分にはいいようです。
ちょっとしたメモならポケットサイズのクロッキーブックで十分なのですが、今から書こうとするアイデアをずらずらと書き出したり、フローチャート風のものを描いたりするには、ある程度の面積が必要です。
ノートには次々と新しいページがありますが、それが必ずしも新しい面積にはなりえないような部分もあるのではないかと思います。
すなわちページをめくった時点で何かがリセットされてしまうような感覚があるのです。
昔受験生の頃、ノートの見開きで日本史の各時代をまとめる、というノート法を見たことがあります。
とにかくびっしりといろいろな項目で左右のページが埋めつくされているのですが、それが見開きで完結しているところに感動したものでした。
そしてその場合も、次のページにまたがった時点でだめだなと思った記憶があります。
クロッキーブックの面積の広さは、自分にあの時の日本史のノートを思い出させます。
この面積の中では存分に暴れてもいいけれど、このページ内で完結させよ。
そういう制約のもと、限られた面積を広くも狭くも使うことのできる、とてもおもしろいノートがクロッキーブックかなと思っています。
ただし、面積は広ければ広いほどいいというわけではなく(時には持ち歩きたいので)、自分にはSサイズが上限です。
使い終わったらまたすぐ次のクロッキーブックを…と言いたいところですが、すでにいつぞや出来心で買ったホルベインのクロッキーブックがスタンバイしており、こうして順番に消費されていくノートに無上の喜びを感じるのでした。