文紙MESSE2015レポート・その2(サクラクレパス)。
2015年 08月 12日
今回の文紙MESSE2015でもっとも印象に残ったメーカーの1つはサクラクレパス。
サクラクレパスではボールサインノックの話を聞けたのがよかったのと、新製品の多機能筆記具ボールサイン4*1(フォー・バイ・ワン)がよかったです。
ボールサインノックは替芯について気になっていたのですが、替芯があるのは以下のとおり(価格は1本80円+税)。
ブラック(0.4/0.5)
レッド(0.4/0.5)
ブルーブラック(0.4/0.5)
黒、赤、青という展開にならないところがいかにもサクラクレパス。
ボールサインNXシリーズでも「くろ、あか、ロイヤルブルー」という個性的な展開ですもんね。
青色筆記具研究ですべてのゲルインクボールペンの青を試し書きした時、ボールサインNXのロイヤルブルーを青に分類すべきかブルーブラックに分類すべきか迷ったのですが、これはブルーブラックに分類すべきなのかな。
ボールサインにある「あお」は本当にほわんとした、事務用とはかけ離れた夢見がちな色で、他メーカーとは違う青の扱いに戸惑ったのですが、今回のボールサインノックの青は事務用にも使えるしっかりした青色。
なのに替芯がないのは、いわゆる遊び系の色の扱いなのでしょうか。
親切にいろいろ教えてくださったサクラクレパスの方には、田舎ではまずボールサインノックに出会えないこと、姫路まで行っても通常のペン什器にばらばらに入っている程度であったことを嘆いておきました。
優秀なゲルインクボールペンだと思うだけに残念なんですよ。
営業の方は北陸地方担当の方のようで、北陸ではばっちりなんですけどねえ…とのこと。
くらさん、ぜひチェックしに行ってみてください(笑)。
営業の方とはその他にもいろいろ話しました。
什器が地味な点が弱いとかいろいろおっしゃっていましたが、一緒に見て回っていた友人(元同僚)とも「そういう問題じゃないのでは」という話をしました。
筆記具什器は見た目の華やかさよりも分かりやすさが一番だと思います。
特にこういう種類がばーっとある系のペンは、何がどうなっているのか全体像が分かりづらく、インクの種類やボール径が一目で分かるような什器がいいんです。
それは手に取ったお客さんがペンを戻しやすい配慮でもあるし、棚を整理する文具店員への配慮でもあるし、結果的に筆記具什器がぐちゃぐちゃにならない配慮でもあると思います。
シンプルだから大丈夫ですよ!と営業の方を励ましましたが、文紙MESSEの後立ち寄った文具店では什器の力もむなしくぐっちゃぐっちゃになっていて、友人と苦笑…
什器の問題でもなかったか…
一方のボールサイン4*1(フォー・バイ・ワン)はゲルインクの多機能ボールペンで、軸がスリムなのが特徴。
手帳のペンループにも入るとアピールしていましたが、確かにスリムでしかもかっこいい。
これはこの軸に好きな芯を入れて…と夢ふくらむ方も多いのでは?
と、ここで容赦なく「中を開けてみていいですか」と許可を得て中の芯を見ると…
「なんや細い芯や。スリモとおんなじやん。互換性ないやつや」と一気にテンションダウン。
もちろんスリモの芯との互換性はあるかもしれませんが(そうなればぺんてるのカレンの芯とも互換性があるかもしれない)、とりあえずサクラクレパスの製品を愛さないといけないパタンでした。
いきなり邪なことを考えてしまってすみません…
しかし、この時話したサクラクレパスの担当の方、スリモをゲルの多機能だと言っていたけど、油性の多機能ですよね…
もしかして自分が知らないだけで、一瞬でもゲルの多機能があったのかな?
さて、替芯の径が少し細く、自社の芯しか使えないとなると、重要なのは替芯の確保です。
特にボールサイン4*1(フォー・バイ・ワン)はゲルインクの多機能。
それがこんなに径の細い芯ではまさにあっという間にインクはなくなるでしょう。
このペンを愛してしまったらまさに血眼になって替芯を確保しなくてはなりません。
1000円(税別)もするかっこいい軸だけに、替芯のことなど考えずに(4C芯感覚でどこでも手に入ると思って)飛び付くユーザーもいるかもしれませんよね。
どの店もちゃんと替芯を置いてくれるといいなあ、しかもこれからずっと。
サクラクレパスのブースではアーチについても熱弁されました。
アーチとフォームイレーザーWとは成分が違うのか、フォームイレーザーWは廃番になるのか、の2点が気になっていたのですが、前者については「アーチとフォームイレーザーWは微妙に成分を変えてある」、後者については「フォームイレーザーWは廃番にならない」でした。
いつぞやコメント欄でどなたかに廃番になると聞いた気がしましたが、まあ廃番にならないならそれはそれでよかったです。
こういう廃番云々の情報は文具店員時代も時々ガセ情報が飛び交い、ちょっと混乱したりしました。
結果オーライです(続く)。
廃盤でなかったのですか!大変失礼しました。
アスクルで生産終了とのことでアウトレットになっていて、しかも私はあわてて箱買いしました。すみませんでした。
そしていつも信頼できる情報をありがとうございます!
すぐ影響される私は、文紙メッセで「アーチのカラーものは限定」と聞いたので、帰ってからダースで大人買いしてしまいました(苦笑)
ボールサインノック、あの場で試したら、スリムだけど書きやすく持ちやすく、好きになっちゃいました!
太芯好きなので0.8ミリラメを一階の売り場で全色買いました♪
今までカラーボールペンはあまり銘柄を気にしてなかったですが、意識して確認すると、家のカラーボールペンはサクラクレパスオンパレードでした(笑)
くらです~。
愛用している文房具が猫町さんの言葉で綴られていて感無量でした…。重ねてありがとうございます!
以下、長文失礼しますm(_ _)m
さてさて、石川県でボールサインノック確認してきました!
…と言っても、通勤途中で寄れる書店2店舗(金沢駅構内と金沢駅となり)と実家近く書店1店舗(計3店舗)のみです(^_^;)
結果は、1店舗でのみボールサインノックを確認できました。
金沢駅となりのイオン系商業施設内にある文房具売り場なのですが、専用什器もありました。カラフルで綺麗でした☆
試筆もしてきたのですが、第一印象は「ジュースよりも滑らかな感じがする」でした。なんというか、ボールにインクがしっかりまとわりついているような書き心地でした。ジュースを使い終わったら一度買ってみようと思います^^
るうさんでしたか!
どうかお気にならずに!
廃番らしい(問屋)→お客さんに説明(小売店)→廃番なんかじゃないよ!(メーカー)→(小売店混乱)というのは文具店員時代もありました。
一時的に品切れになってしまっただけなのに、廃番扱いにされてしまったり…
こういうことは現場にいても分からない場合もあるので、誤解があってもしょうがないと思います。
われわれはあらゆる決定を受け入れざるを得ない消費者なわけで、楽しめる範囲で楽しみましょう。
ああ、どっちが正しいんでしょうね(笑)。
一般客だと思って適当なことを言われたのか、説明した人がよく分かっていないのか…
筆記具もそうですが、いくらメーカーの方でも、営業担当の方は細かいことまで把握していなかったりしますよね。
まあ気長に次の機会を待ちます。
ペンの持ちやすさは一瞬では分からないこともあり、難しいです。
一瞬の試筆でだめだこりゃ、となるのは、よほど分かりやすく自分とは合わないペンで、いけそうな気がするものの中にも難しいペンは潜んでいます。
そこが楽しいんですけどね。
その節はありがとうございました。
あっという間の楽しい時間でした。
さて、ボールサインノック、出会えたんですね。
北陸はまかせろ!と言っていましたからね。
ボールサインノック、うるうるした書き心地でいいですよ。
ぜひ試してみてください。
どんさんにもよろしくお伝えくださいね。