5Bでどうだ。
2015年 08月 26日
以前、ステッドラーのマルスルモグラフの2Bについて記事にしたことがあります。
ステッドラーの2Bが日本のBくらいかと思って買ったらまだ薄かったという内容でした。
このたび大阪文具旅の中で、ステッドラーやファーバーカステルの鉛筆をずらりと並べた店に足を踏み入れてしまいました。
これらの鉛筆は地元では気軽に買えず、気軽に買えないものはどうにも好きになれないことから、正直素通りしようかなと思ったのです。
が、見た目だけはかっこいいマルスルモグラフにまんまと立ち止まってしまいます。
うーん、2Bがだめなら次は3Bを買うところだが、なんかまだ信じられん…
4Bにするか?
と迷っていると、横に並べてあるファーバーカステル(以下ファー様)の9000は芯が削ってあり、軽くなら試し書きできそうな雰囲気。
そこで3B、4B、5Bあたりを試してみて、これなら大丈夫だろうと選んだのが5B。
ファー様が5Bならマルスルモグラフも5Bというのはいささか乱暴ですが、しかたがありません。
安かったら男らしく迷った分を全部買うのですが、君たち高いんだよ!
トンボの木物語に換算したら泣きわめきたくなります。
ということで、こちら。
5Bなんてちょっとしっくりこない硬度のような。
いや、単になじみがないだけなんですが、なんとなく硬度は2Bとか4Bとか6Bとか、偶数のイメージ。
で、使ってみたのですが、さすがに二人ともやわからくて気持ちいいです。
もはや日本の硬度Bからも遠ざかってしまいましたが、やっと打ち解けてくれたかのようなうれしさがありました。
写真を見ても分かるように、マルスルモグラフのほうがファー様よりも濃いです。
芯がやわらかくてほろほろします。
2Bのグモグモ感を思えば、3Bや4Bで何が起こったのか非常に気になる…
結局全部買ってしまいそう(舌打ち)。
ファー様はやわらかいのに筋が通っている不思議な感じ。
濃さにこだわらなければ、むしろこちらのほうに手が伸びます。
芯がぐずぐずになっていかないので、頼れる感じがあるのです。
今回分かったことは、5Bまでくればマルスルモグラフもやわらかくて濃いということと、同じ硬度ならマルスルモグラフのほうがカステル9000よりも濃いということ。
結局日本の硬度Bが彼らのどれくらいになるのかは謎のまま。
買い物の仕方が明らかに下手でした。
高いといっても鉛筆にしては、という話だし、やはり男らしくがさっと買うべきだったかもしれません。
カステルは3Bで三菱9800のHBかBくらいに感じます。ほろほろしなくて硬めで使いやすいんですが、そんなら9800で十分だと思ってしまいます。3B、2BならトンボモノR(おてごろ!)もしっかりめで書きやすいですよ。
私もいろいろ試したところ、ファー・ステドラは三菱-3、スタビロ・トンボ・ぺんてるは三菱-1という公式?を導き出しましたが、これはあくまで「体感硬度」です。
というのも、それらの滑らかさは価格帯にもよるからです。私はMONO100のBがお気に入りですが、8900のHBなどと比べても、圧倒的に芯が減りにくいです。この芯の減りにくさも「体感硬度」に影響する気がします。
ではそんなMONO100とHi-uniやルモグラフを比べるとどうか?
8900と9800、トラディションを比べるとどうか?
さらに舶来ものは本国より値段が高くなる…
この公式を導き出すのはなかなか難しいようです。
鉛筆情報をありがとうございます。
今回はたまたま思いつきで5Bをチョイスしてしまいましたが、国産も舶来ももっときちんと使い比べてみたくなりました。
まずは国産の2Bデビューをしてみたいです(まだそのレベルです)。
硬度の公式…!
個人的な体感硬度とはいえ、それを導き出したまよせんさんは素晴らしい。
自分もあれこれ試して公式を導き出してみたいです。
当初はBで始めた鉛筆研究(?)ですが、さらにやわらかい芯に興味が出てきてしまい、鉛筆の種類ばかりが増えていきそうな予感がします。