筆箱拝見!~たまみさん篇(2回目)・下~
2015年 12月 23日
前回の記事はこちら。
たまみさんの2回目のご来店時といえば、「ダメ軸バトル」でした。
ダメ軸バトルについては初回のご来店時の記事に書きましたが、「軸のデザイン」に問題があると思われるペンによって行うバトルのことです。
初回はお互いのダメ軸の発表で終わってしまい、バトルするところまでいかなかったので、今回は最低でもカードを作ってこようという約束をしていました。
カードの作り方は以下の通り。
・カードは名刺サイズの情報カードを使用
・ダメ度別にペンを分類し、レベル1のカードを9枚、レベル2のカードを7枚、レベル3のカードを5枚、レベル4のカードを3枚、レベル5のカードを1枚作成
・カードにはレベル、メーカー名、商品名、価格を書き、一言添える
ダメ軸というのは「軸のデザイン」に問題があると自分が感じるペンなので、ピックアップは簡単でした。
が、レベル分けが案外難しく、当時のメモを見ると、かなりの苦悩の後が…
レベル5や4が数名というのが厳しいのです。
このあたりのメンツが多いのに!みたいな感じで。
それでもなんとかかんとか25枚のカードを作り、いざ、たまみさんとバトル!
バトルというのは、お互いのダメ軸カードをランダムに出し合い、レベルの高い方が低い方に勝つ、といったものを想像していたのですが…
結局バトルには至りませんでした。
たまみさんも猫町もしっかり25枚のカードを持ち寄ったのですが、まずお互いのダメ軸のチョイスに爆笑、さらによく見るとお互いのダメ軸がかなり重複していて爆笑、しかし微妙にレベルが違っていてそれへのツッコミ、そしてそれぞれの辛口なコメントにまた爆笑…
ということで、バトルはとりあえずやめ、お互いのカードのレベルを得点化して合計し(レベル5を5点、レベル4を4点…と計算)、いったいどのペンが二人に「ダメ軸」と判断されたのかを調べることに。
結果的に8点(たまみさん5点+猫町3点)を獲得したペンが優勝、以下、6点を獲得したペン2本が準優勝となりました。
おもしろかったのは、猫町が「こいつはほんまに病気」と断じたレベル5や4のダメ軸がたまみさんに選ばれておらず、平凡な得点に落ち着いたこと。
やはり人の好みはさまざまですよね。
これらのカードは記念にコピーを交換したのですが、疲れた時などに手に取ると本当に元気が出ます。
こんなことをして馬鹿だなあと思うし、やわらかい口調の辛口コメントも笑えて…
筆記具をああだこうだ言う時、その性能に関するコメントはまだ分かりやすいと思うんです。
なめらかとか濃いとかダマができやすいとか。
が、見た目の好き嫌いに関しては答えがありません。
ある人にはかっこよく見える軸も、ある人にはありえないほどどんくさく見えます。
それがおもしろいのです。
何かを悪く言い合うのはさみしい気がするでしょうか。
確かに「ラブ軸バトル」のほうがさわやかかもしれませんね。
でもやってみると分かると思いますが、なかなか楽しいものです。
自分の感じるダメさをどういう風に説得的に表現できるかを歯ぎしりしながら考え、短いコメントに思いを込めるのです。
これは、五感をフルに使いながらじっくりと筆記具を観察しなければできないことです。
その歯ぎしりぐあいがとても楽しいのです。
また、たとえ自分のお気に入りがダメ軸に取り上げられていても、なんでやねん!こんなええとこがあるのに!と反論を試みればいいだけで、友情にひびが入ることはありません(多分)。
そういうやりとりもまた楽しいはずですよ。
お正月にぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。