東京文具旅~ビジネスホテル~
2016年 06月 14日
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さて、東京旅行では安いビジネスホテルに泊まりました。
なかなか東京に行く決心がつかず、ぐずぐずしていた関係でホテルはどこもいっぱい。
これだからド素人は困ります。
奇跡的に予約が取れたホテルは偶然十数年前に泊まったホテルで、縁があることもうれしく、おぼろげな記憶をたどりつつホテルへと向かったのですが…
甘かった。
そりゃそうです。
十数年前に一度だけ泊まったかもしれない(今となってはその記憶も曖昧な)ホテルを、十数年ぶりに東京にやって来た人間が勘で探そうというんですから、うまくいくはずがありません。
何とかなるだろう、と旅行会社から送られてきた地図を手帳に書き写すのを怠ったのが運の尽き、自分もたまみさんもスマートフォンを持っておらず、付近のドラッグストアの店員さんの誤った導きに振り回され、深夜の強行軍と相成りました。
さて、そんなこんなでたどり着いたビジネスホテルですが、そこは「ザ・男」ワールド。
歯ブラシ、石鹸、髭剃り、な感じの備品たちは、「アメニティグッズ」などという言葉を寄せ付けないシンプルさ。
夢見がちな女子なら泣き出してしまいそうな空間でありました。
でもまあ、そんなことは些細なことです。
東京で泊まれる場所があるだけでもありがたい。
いかにも「素泊まり」な空間は好ましくさえありました。
そんなことよりも猫町が驚いたのは…
文房具類が一切ない。
メモもボールペンも一切なし。
何か入っているのではと開けた引き出しには、ぼろぼろになった聖書が1冊。
なるほどなあ…
メモや安いボールペンくらいは置いてあるだろう、そしたらそのボールペンの芯でも見てみよう、と思っていたのですが、まさかのギャフン。
でもまあ今時ホテルの部屋に電話がかかってきて、走り書きでメモ、それを引っつかんでホテルを飛び出す、なんてこともないか(どういう状況?)。
ちなみにこれまでのホテル文具たちはこちら。
大阪文具旅4:ペグシルと大阪の夜。
ホテル文具の謎。
まちかど文具・その191〜その200。
安いホテルにばかり泊まっているのでどこも地味ですが、何もないのは初めてだったかもしれません。
メモがあるとお礼を書いてから部屋を出るのですが、今回はメモを残せなかったのが心残りです(続く)。

外国からの観光客が多いので、ホテルはすぐに埋まりますね。
その観光客さんたちが、文具はお持ち帰りしてしまうのかもしれませんよ。