東京文具旅~世界堂~
2016年 06月 29日
2日連続で歩き回り、さすがに足に疲れが来ていたわれわれではありましたが、最後の目的地である新宿の世界堂を目指しました。
世界堂は銀座の伊東屋を犠牲にしてでも行ってみたい場所でありましたが(こちらの記事参照)、それは普通の人が文房具を買いに行く店が見てみたいなと思ったからでした。
もちろん銀座の伊東屋にも普通の人が文房具を買いに行くでしょうし、それを言うなら東急ハンズでもロフトでも、ということになるのですがそうではなく、ちょっと安く買えて、何でもあり、それゆえつい油断してしまう雑さのある空間、というのものを見てみたかったのです。
そんな思いでたどりついた世界堂は…人が多すぎて通路が狭く、確かに商品は多いものの、とても落ち着いてそれらを見ることのできない雑然とした店でした(笑)。
ある意味予想どおりですが、こちらは旅の最終日で荷物も膨らんでおり、人の流れに乗りながら棚と棚との間を移動するのが精一杯。
さて、世界堂での探し物はシモジマで見つけられなかったシグノRT1の黒(0.38)。
東京まで来たのに買えなかったというのも間抜けな話なので、これだけはどうしても探す必要がありました。
でもさすがは世界堂。
それらしき商品が置いてあるところをぐるぐる回ってようやく発見。
中身よりも包装に価値がある気がしてこのまま激写。
わざわざシグノRT1の黒(0.38)を買いに新宿の世界堂まで来てしまった記念に。
行ったのが日曜日の午後だったのも悪かったのかもしれませんが、とにかくお客さんが多く、もう少しゆったりと見て回れたらレター用品やポストカードをもっと吟味できたのですが…
それでもやはり世界堂には行ってよかったです。
何がってお客さんがおもしろい。
見るからに文房具に一家言ある人たちがそこここにいて、今から俺が私がこの文具の森を案内してやるぜ的な気合いとともに連れの人に講釈を垂れたりしている光景があちこちで展開されているんですよね。
もちろん猫町もその一部を構成しているのでしょうが、都会ともなるとその数が多く、薄まるということがないのです。
そのちょっと鬱陶しいかつ微笑ましい人々を眺めることができただけで、行ってよかったなと思います。
皆が文具マニアで文具博士なんだなとあらためて思えてよかったというか、むしろそうでなくてはと思うのです。
だって文房具は安いし、自分が使えば少なくとも自分は自分の感覚について何か語れる人になれるので。
そんなこんなで老若男女の文房具マニアパワーを浴び、東京駅へと戻って行きました。
旅程にもう少し余裕があれば、昔住んでいた町を歩いてみたり、昔通った大学に恐々と足を踏み入れてみたりもしたかったのですが、それはまた別の機会に。
たまみさんのおかげで十分に楽しく、充実した東京旅行となりました。
たまみさん、2日間本当にありがとうございました。