素敵な文房具ライフ、あるいは5年目の猫町。
2017年 06月 12日
記事の日付にはほとんど意味がなく、現在の借金を計算する際にのみ必要といったところでしょうか。
しかしこの記事はこの日付で更新したいと思っていました。
6月12日。
5年前に猫町が赤穂での生活をスタートさせた日です。
そうなんです。
早いもので大阪から引き揚げてきて5年が経過しました。
こちらに帰って来てからもよぼよぼしていますが、幸い元気に過ごしています。
なぜ赤穂に移るに至ったかについてはとても語り尽くせることではなく、またあまりいい話でもないので割愛しますが、今も変わらず文房具を楽しみ続けていられることに感謝しています。
最近しばしば「素敵な文房具ライフ」とは何かということについて考えます。
文房具好きの人とメールや手紙でメッセージを交わす時、お互いに「素敵な文房具ライフを!」という言葉で締めることが多いのですが、「素敵な文房具ライフ」とはいったい?
そして自分は「素敵な文房具ライフ」を送れているのでしょうか。
結論としては送れていると思います。
ただ、その形は年々変遷しているな、とも思うのです。
例えば文具店員時代の「素敵な文房具ライフ」には文房具についてより深く知り、それを接客に活かし、売上を上げることが含まれていたと思います。
その後、文房具のブログを書くようになってからは、文房具の楽しさについて語ったり、実験的な試みを楽しんだり、といったことも含まれてきたように思います。
そして文具店員を辞め、最新の文房具の情報から遠く離れた地で純粋なユーザーとなった今は、ただひたすらに文房具を使うことを楽しみ、終わることのない世間話に打ち興じることが「素敵な文房具ライフ」なのではないかと考えたりするのでした。
さらに数年前より「中学生」という多種多様な文房具を使う世代の人たちとかかわりを持つことで、文房具を使っている人を眺める、というあらたな楽しさにも目覚めてきました。
自分の人生は紆余曲折で、いろいろあって今に至ります。
お世辞にもほめられた人生ではなく、社会にも何一つ貢献していません。
が、文房具を手にし続けている限り大丈夫だという確信もあり、だからこそ考えたり、書いたり、勉強したりし続けているのだろうと思います。
なので、その延長線上に「中学生との勉強」という選択肢があるのなら、その選択もまた自分には間違ったものではないだろうと思い、今年度からはそちらに大きく舵を切った次第です。
なんだかここ数ヶ月ばたばたしているのも、夏休みに店に出られないのもそういう訳でした。
本当は両立させることができれば一番だと思いますが、まだいろいろと手さぐりなことも多く、しばらくは模索し続けたいと思っています。
その模索の日々における文房具エピソードは数知れず、にやにやと楽しみながら、たぶん今はこちら方面であっているなと思いつつ歩を進めている5年目の猫町でした。