文房具は使ってみないと分からない、というのは2つの意味があると思っています。
1つめはすでに手にしている文房具について、よくよく使ってみないとその良さや悪さが分からない、という意味。
もう1つは、自分が本当に求めている文房具というのはさまざまな文房具を使ってみないと分からない、つまりさまざまな文房具を使ってみることであぶり出される、という意味。
もちろん自分で勝手に分類して悦に入っているだけですが。
さて、この記事の日付である4月中旬頃、猫町は借金がふくらみにふくらんだ英語日記に猛然と取りかかりました。
できないと思いたくなかったし、何よりも文房具(この場合だとシャープペン)を使う機会を逃したくなかったので。
そうやって死に物狂いで書いているといろんなことに気づくわけです。
やっぱり大量に書くと手が痛くなるものだな、とか、シャープペンの芯はこれでいいのか、とか。
まさに文房具をよくよく使ってみることで、自分が真に求めている文房具があぶり出されようとしているのを感じたわけです。
しかし同時に今までの経験上、自分の手に合うシャープペンがどういったものかについても熟知しているので、手が疲れない軸が欲しいからといって安易にDr.グリップを求めたりはしません。
この手の疲れを緩和させる方法はおそらくシャープ芯やシャープペンの芯径を替えてみることで解決できるのではないかと考えました。
このような思いをぼんやりと抱きつつ、自分の手に合うシャープペンを取っ替え引っ替えしながらシャープ芯や芯径の塩梅を探ってきたこの1ヶ月でした。
で、結論はこちらです。
熟考+衝動買いで新しいシャープペンを得ました(写真の真ん中のもの)。
猫町的シャープペンの終着駅である「P200系統シャープ」を維持したまま芯径を0.7にする(P200系統シャープについては下記のリンク参照)。
シャープ芯は従来通りシュタインのBとする。
最初はほぼ同じ形をしたファーバーカステルのFE3000の0.7を買おうと思ったのですが、逆輸入版のぺんてるP207の存在を知り、色もレトロな青色だったので矢も盾もたまらず注文し、先日無事入手したところです。
このシャープペンで書いてみるために英語日記の清書をわざと1週間分ためこみ、一気に書いてみたのですが、やはり手の疲れ方が違いました。
もちろん指は痛くなるのですが、使い慣れた軸でほんの少し太い字が書けることで満足する部分が大いにありました。
このように理詰めで考えていってどんぴしゃの買い物をする、ということが長じて上手くなってきた気がします。
普段はあまり思わないのですが、あまりにも素晴らしいシャープペンなので予備にもう少し欲しいなと思っているところです(迷い中)。
先ほども述べたように自分にとってこの軸は「終着駅」なので、ぺんてるもP200 for BOYS & GIRLSシリーズみたいにガンガン限定カラーを出してほしいものです。
何の仕掛けもいらない、むしろ何の仕掛けもないからこそ安心して使えるシャープペンを求めている層もきっといるはずだと思うので。