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無罫フォント

猫町フミヲの文房具日記

猫町、競馬場へ行く2018・その3(猛者たちの筆記具)。

「猫町、競馬場へ行く2018」の最終回は姫路競馬場で見た筆記具について。

姫路競馬場といっても今はレースが行われていないので、中は場外馬券売り場と変わらないのですが、そこに集まっている人たちは皆なにがしかの筆記具を握りしめています。

大半はマークカードの記入台に備え付けられているクリップペンシル(ペグシル)。
皆勝負に夢中になりすぎて、マークカードもペグシルも適当に扱うので、そこかしこに散らばり、ずいぶんすさんだ光景になっています。

いくら無料とはいえ、あまりにもひどい使い方をしている人を見ると閉口するというか、競馬の神様に愛想尽かされるぞ、と思って見ています。
大負けしたから何をしてもいい、みたいに飲食物のゴミをその辺に置いていく人も喝!

さて、ペグシル以外の筆記具を使っている人たちはというと、圧倒的に赤色サインペンです。
ペグシルか、赤色サインペンかといった感じで、勢力はきれいに二分されているようでした。

しかしその赤色サインペン組にもいろいろな派閥があるようで、ぺんてるのサインペン、三菱のリブ、ZEBRAのマッキーなどの勢力がありました。
テレビの競馬番組でもぺんてるの赤色サインペンを見るし、てっきりぺんてるが大多数だろうと思ったら、意外とリブも多かったり。

みんなどこで調達してきているんだろう。
競馬にはこれ、と決めていて(験担ぎ的なもの)、案外ごだわっていたらおもしろいですよね。
でも買うのに血走りすぎて文具店員を困らせていたら嫌だな。

昨年も思ったのですが、こういう場ではフリクションをまったく見かけません。

ド素人の自分などは、まずありがたい競馬新聞(高い)に大胆に赤色サインペンで印を打つこと自体ができないし、仮に勇気凜々で印を打っても、後になって迷い始めてぐちゃぐちゃになりそうで、いざという時に消せるフリクションカラーズかフリクションライトなんかががよさそう、と思ってしまうのですが、まったくいません。

そんな小細工をする必要がないのかもしれないし、インクの色が薄くて気迫が足りないような気がするのかもしれません。

そっと赤色サインペン組の猛者たちの競馬新聞をのぞいてみると、大胆に打たれた印が大胆に×で消されたりしてぐちゃぐちゃになっているものもあり、ああ、こんな感じなんだ…と思った次第です。

残念なのは赤鉛筆ユーザーを見ないことで、競馬と言えば赤鉛筆を耳に挟むんじゃないの?と思ってしまいます。

しかし耳に挟みたくなる気持ち、というのは痛いほど分かり、猫町が持って行ったハイカラ鉛筆ホルダーは素敵なクリップ付きですが、とりあえずどこかにペンをやっておきたい瞬間というのは多々あって、そういう時の「耳」なんだなあと思った次第です。

来年はぜひ「耳デビュー」してみたいところです。

Commented by あお at 2018-05-27 18:32 x
文具店員時代、
紙巻き鉛筆の赤(三菱ダーマトグラフ)を
競馬用に買っていく方がいたのを
思い出しました。
やはり少数派なんですね。
by mukei_font | 2018-04-20 23:59 | 文房具与太話 | Comments(1)

by 猫町フミヲ@無罫フォント
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