ここを読んでいる方のほとんどはご存じないと思うのですが、「桃太郎侍」という時代劇があります。
高橋英樹が主役の桃太郎を演じるのですが、ドラマのクライマックス、悪事の実態を知った桃太郎が厳しい形相で「許さん!」とつぶやくシーンが必ずあるのです。
これまでも結構書いてきましたが、文房具における「許さん!」瞬間について書いてみたいと思います。
圧倒的に許さん!となるのは買ったばかりのペンなのにインクが出ない時ではないでしょうか。
調教中の三菱のユニボールシグノ・プルシアンブルーもいっこうにインクが乗ってこず、これはもう桃太郎に成敗してもらってもいいレベルです。
ボールペンの構造について熟知し、けっして間違った使い方をしていないにもかかわらず、普通に使うことができない。
これ以上腹立たしいことがあるでしょうか。
さて、最近猫町をもっとも苛立たせたのはホワイトボード用のマーカーです。
以前100円ショップで購入した
小さなホワイトボードをなんだかんだと愛用しており、この面積に適したホワイトボードマーカーを、とPILOTの
ボードマスターSの極細をネットで購入したのです。
が、これが最初からどうもインクの出が悪く、むかつくほど書けません。
近所に売っていないと思ったからネットで買ったのですが、店頭なら軽めの試し書きで気づけたはずと歯ぎしりをしたい気持ちです。
ここまで書けないと不良品だったと思わざるを得ないのですが、ホワイトボードマーカーの性質上、作られた時の不良ではなく、販売店等で在庫している時の管理方法に問題があった可能性もあり(横置きしなかった等)、今度からは絶対にネットでホワイトボードマーカーは買うまい、と心に誓いました。
自分がホワイトボードマーカーを使うのは中学生に勉強を教えている時で、何よりスピード重視で伝えたいことがあるからわざわざホワイトボードを使っているわけであり、そのインクの出が悪いなどあってはならないし、書きながらどんどんインクがカスカスになっていくさまに普段は穏やかな猫町ティーチャーもペンをへし折ったり、投げつけたくなったりするわけです。
まさに「許さん!」瞬間です。
これに大いに懲りた猫町はネットでホワイトボードマーカーを買わないことにしたのはもちろん、PILOTのボードマスターSのことも怖くなってしまいました。
もしかして極細、というのに無理があったのか?
極細のボールペンで大きな字を書くとペン先に負担がかかる的な制約がボードマーカーにもあるのだろうか?
でもボードは小さいし、そんなに大きな字を書いているつもりはないが?
とにかくホワイトボード用マーカーを買い直すところからじゃ(
続く)。