ということで、文房具における「強烈なきらめきを瞬間的に放つ現象」について見ていきましょう。
百聞は一見にしかずということでこちら。
もっとも使いやすい大きさになった消しゴム。
要するにこういうことですよ。
消しゴムはそれ自体の能力が主に議論の対象になるものですが、消しゴムの大きさもまた消すという行為にとっては非常に重要です。
ですが、消しゴムというのは形を変える文房具であり、働けば働くほど短くなっていきます。
片時も同じ大きさではいない、スリリングな文房具なのです。
そして一つの消しゴムのヒストリーの中で一瞬だけ、今がベストだ!という瞬間が訪れます。
まさしく牛一頭に対するカイノミのような貴重さで。
それが自分の場合はこういう大きさの時なんですね。
手にフィットし、消しゴム自体も無駄にぐねらず、優秀さに拍車のかかるコンパクトな大きさ。
すべての消しゴムをこの大きさにそろえ、一瞬のきらめきを永遠にすることができれば…
つい夢を見てしまいます。
もっともこのきらめきは一瞬であるからこそ、今この瞬間だけなんだ…と打ち震えるような気持ちになるのでしょう。
まさに牛一頭に対するカイノミ的なものがあり、この至福の瞬間をかみしめるのです。