かなり個性的なナカバヤシの
ロジカル消しゴムをおっかなびっくりで使い始めた猫町。
はたしてその使い心地は…
最悪です。
最悪すぎます。
広い心で…と何度も深呼吸して使おうとするのですが、次々に立ち現れる試練に心が折れそうです。
いや、この際そんなソフトな表現は無用でしょう。
ぶち切れる寸前です。
百聞は一見にしかずということでこちら。
分かりやすくスリーブを外して写真に撮ったのですが、白い消しゴム【サラケシ17mm】と黒い消しゴム【硬め3mm】の接合部分の難儀な感じがお分かりいただけるでしょうか。
使い始めの真四角な断面こそパズルのように組み合っていましたが、どうしても消しているうちにこうなってしまいます。
なぜなら白と黒とではゴムの質が違うから。
白がやわらかく黒が硬い。
つまり白がより速くすり減り、黒が残ってしまうのです。
白も黒も一つのかたまりと見なし、つなぎ目の部分に力を集中させ、一体感を意識しながら消そうとするのですが、等しくすり減ってはくれないのです。
加えて、消している時に知らず知らず黒がめり込んでいくんですね。
消しゴムのお尻は行き止まりにはなっていないので、気づけば黒い方のお尻が少しですが突き出していきます。
え、めり込んでるやん、と気づいた時にいかんいかんと戻すのですが、戻すとばっちり黒が飛び出ている始末。
黒だけがぺろぺろ残ってはトラブルの元なので、接合面がなめらかになるように必死で高さをそろえます。
といっても黒は硬めの消しゴムなのであまり言うことを聞いてくれません。
苦労して(用もないのに消しまくって)高さをそろえて、それでもこんな感じでぺろぺろは残るという…
ちなみにこのぺろぺろ部分の不快感は指のさかむけに似ています。
結構なひび割れがぱくぱくして、ちょっとめくれただけでギャン!というほど痛いあれ。
そうです。
ロジカル消しゴムはずっとこのさかむけにつき合っていかなければならない消しゴムなのです。
そしてその大前提のもと、いかにダメージを受けないように使うかが常に試されている消しゴムなのです。
消しゴムを使う時の力の込め方や角度に始まり、白と黒をどの割合で使っていくか、接合面の凹凸への対処の仕方、あるいはそこに入ったひびをどう乗り越えていくか、そしてどの程度を犠牲にして消しゴムという形を保っていくか等々。
つまりはめっちゃロジカルな消しゴムなのです(
続く)。