中学生のほとんどが450円のクルトガを使い、さらに高価なクルトガアドバンスを買い足しても珍しくも何ともない時代です。
それどころかぺんてるのグラフ1000やスマッシュ、はたまたパーカーのジョッターペンシルやラミーのサファリペンシル…
あ、オレンズネロはもっと高いですね。
いいんじゃないですかあ~↑(尾車親方風)
勉強しようという気になるのが一番なわけですから~
そう。
もはや高級な筆記具を使う中学生を見ても猫町は何も感じなくなりました。
何をどう使ってもいいから勉強してくれ。
しかし。
その反対に安い筆記具を使っている中学生を見ると「!」とひそかに凝視してしまいます。
例えば三菱のベリーシャ楽、PILOTのレックスグリップ、あるいはサクラのノックスシャープ…
親指をビシッと立てながら「いいね!」と言いたい。
100回くらい言いたい。
でもたまたまかもしれないぞ。
今時こんないい話がそうそうあってたまるものか。
などと思っていると次の週もその次の週も使っていてさらに「!!」。
明らかに積極的に使っている…
彼or彼女にどういう心境の変化が…
YOUはどうして安いシャープを?
頭の中はこの問いでいっぱいになってしまいます。
でも自分自身が学生の時もありました。
筆記具のブームは刻一刻と変わるのです。
重いシャープペンに半ば振り回されるように書くのが楽しい時期や、細い軸を握りしめて書くのが楽しい時期、あるいは硬めの芯を入れて無機質な字を書くのが楽しい時期…
あるいは学生時代には「験担ぎ」のようなものもあります。
このシャープペンの時にいい成績がとれたといったことが非常に大事なのです。
それにしても元はどこにあったベリーシャ楽やノックスシャープなのかしら。
家のペン立てに突っ込まれているものを不意に手に取り、むむ!?となったのかしら。
いいぞ、若人達よ。
たまには安いシャープペンとも戯れたまえ。
いろいろ手にして感じて初めて自分の手が真実求めている筆記具を自ら見つけることができるのじゃ。
勉強をしばし忘れて妄想の世界へと沈んでいく猫町は、自分でも気づかぬうちに特撮に出てくる悪い組織のボスのようなオーラをまといながら黒い笑みを浮かべているのかもしれません。