前回の記事とも関連しますが、何事に関しても「自分のベストを見つけることができる」というのはとても幸せなことだと思っています。
当たり前ですよね。
文房具だって肌着だってマフラーだって自分のベストを見つけたいに決まっています。
でも容易にそこにたどり着くことはできず、それだけにベストを見つけた時の幸福は何ものにも代えがたいのです。
ある人のおすすめが自分に合うわけではなく、たとえそれが自分に合ったとしても継続的に使えるくらい入手しやすく、また自分に見合った価格であるのかなどを考えてみるとベストと言いがたい場合も出てきます。
こうした「ベスト探し」に必要なものは何かと考えてみると、自分の場合は経験と分析の繰り返しに尽きるなあと思います。
何かを使ってみて何かを感じるところから始まり、その素晴らしい点と不満な点を分析し、次の出会いへの糧とします。
その繰り返し。
そうやって日々を過ごすうちに、文房具ではシャープペンとゲルインクボールペンの替芯においてそれぞれベストと呼べるものに出会えました。
たった一つにしぼるのは難しいものの、自分の好みというものを確実に把握できているという点では消しゴムやノートもこれらに準ずるかもしれません。
逆にまだまだなのは万年筆。
基本的に万年筆とは相性が悪いペンの持ち方をするので、これは自分に責任があります。
むしろ悪い持ち方なのについてきてくれる万年筆があることに感謝しないといけないレベルなので。
こうして日々経験と分析を続け、自分のベストを探す旅を続ける。
運良く見つけたら、それを愛でながらどう楽しむべきかを考える。
とても「一生」では足りないものを感じつつ、今日も自分の手の中にある幸福を大事にしていこうと思います。