以前からぼんやりと気になっていたのですが、自民党の総裁選の頃からいよいよ本気で気になり始めたことがあります。
政治家の机は片付きすぎている。
テレビに映る文房具を観察するのが好きな自分にとって、政治家の机周りは非常に興味深い場所なのですが、そこに文房具を発見できた試しがありません。
これは日本だけの話ではなく、トランプ大統領の机もプーチン大統領の机もすがすがしいほど何もありません。
あれは撮影用に特別きれいにしているのかな…
それともスポンサー的な配慮で…?
もちろん一国の首相や大統領の机が散らかっているというのは駄目だと思います。
例えばニュース番組等で大学の教授等のコメントの映像が入る時がありますが、おそらく研究室であろう背景はたいてい大変なことになっています。
おびただしい本と書類の山、そこここに散らばる文房具、もちろんペン立ては満員御礼…
観察するのは楽しいですが、もしこんなわさわさしたところで一国の首相やそれに準ずる人々が仕事をしていたらそれはそれでどうかと思ってしまうでしょう。
しかしまったく何もないのも不自然でさみしい気がするのです。
あんなに広々とした机なら包装紙を切るのに便利だろうな、などとついうらやましくなりつつも(狭い店頭でプレゼント包装をしていた時のことが忘れられない)、いや、でももうちょっと何かないの?と思ってしまうのです。
例えば何かの重要な書類にサインするためのボールペンくらいは必要でしょう。
が、そういうボールペンはおそらく油性ボールペンであり、それをたまにしか使わないとなると書き出しにインクがかすれる可能性が高くなってきます。
ならば最初にウォーミングアップのぐるぐるを書くメモ用紙が脇に欲しいところですが、そういう用紙もないとなるといつも書き出しがかすれたサインを書いているような気がしてはらはらしてしまいます。
それとも机の引き出しの中に万年筆やボールペン、試筆紙やブロッターなどがコンパクトに並んだトレイ的なものが準備してあり、いざ書く時にサッとそのセットを引き出しの中から取り出すシステムでしょうか。
あそこまで何ものっていない格調高い机にその場の空気を壊さない文房具を置くのは至難の業のように思えるし、案外こういう取り出し系で対処しているのでしょうか。
別に政治家じゃなくても例えば社長の机の周りはどうなっているのでしょう。
文房具が置いてあるとしたら何が置いてあり、置いていないとするとどうやって事務作業をこなすのでしょうか。
ここを読んでいる方の中に実は社長秘書です、みたいな方や、実は社長です、実は政治家です、みたいな方がおられたらぜひ実際のところどうなっているのか教えていただけたらと思います。
そして懲りない猫町はもしあそこに何かを置くとしたら…と考え続けているのですが、周りとの調和などを考えると質的にも量的にも超難問に思えるのですよ。
何があるべきなんでしょうね…
眠れぬ夜に寝床の中で考える問題の一つに加えてみてください。