前回の続きです。
熟考の末に選んだクリエイトジーのポストカードに早速試筆を始めた猫町。
まずは先日にじんでしまったPILOTのカスタムヘリテイジ912とPILOTの色彩雫・松露のコンビでリベンジ→合格
同じ葉書に今度はトンボのオブジェクト万年筆とTACCIAの「北斎濃藍」のコンビで試筆→合格
続いてセーラーのプロフェッショナルギアスリムと青墨のコンビで試筆→合格
と確かにいい感じだったのですが、大事なことを書き忘れています。
万年筆のインク(特に水性染料インク)でにじまずに書けるか、郵送できる厚みがあるか、あるいは使いやすい白色度かなどに夢中になりすぎて大きなことを忘れていました。
紙の表面が凸凹している。
実はこれは一文字目から
Oh...
という感じだったのですが、にじまないのは素晴らしいじゃないか!とひとまずは自分に言い聞かせてやり過ごしました。
が、内心かなり動揺しており、カスタムヘリテイジ912の後にトンボのオブジェクト万年筆が登場したのもタフなペン先だと凹凸に負けないような圧をかけられるかも思ったからであり、次にプロフェッショナルギアスリムが登場したのもFというペン先にしては少しやわらかいあたりであること、インクの出がよいことなどで凸凹へのあたりを緩和できるかと思ったからでした。
気にしない、気にしない、といいながらバリバリ気にしていたがゆえの試筆となりました。
そんな調子で裏面と表面を文字だらけにし、それなりにまとまった文章が書けたのでうさむし宛てに投函してしまいましたが、凸凹に万年筆で立ち向かいながら動揺しつつ書いたつまらない文章をわざわざ読まされる友人には申し訳なくなりました。
唯一の救いは書く時は凸凹と格闘しながらのやや不快に近い感触だったのに、書き上げてみるとまったく問題ないいつもの筆記線になったことでしょうか。
おそらく読み手側は書き手側の苦労が分からないだろうなと思いました。
さて。
このポストカードをどうするべきか。
セーラーのプロフェッショナルギアスリムを主戦万年筆とするか、万年筆はあきらめてゲルインクボールペンを使うか。
後者だと書く側としてもまったく問題ないでしょう。
やはりボールペンは相当な筆圧を受け止めてくれるので。
どうする猫町。
慣れるまで頑張ってみるか。
案外慣れるかもしれないぞ。
慣れたら相当かっこいいぞ。
ポストカード探究の道は始まったばかりです。