働き者の文房具と言えばこの人たちについても書かなければなりません。
赤鉛筆については以前記事にしたことがありますが、今回は補助軸のほうです。
たいてい1本は通常の(補助軸に入れない)赤鉛筆を使い、補助軸に入れた赤鉛筆はサブ的に使うことにしているのですが、いつのまにか全員が短くなっており補助軸トリオとなってしまいました。
実はこれ…
あまり実戦向けではありません。
「実戦」というのはキッズやティーンとの勉強中に勢いよく丸を付ける場面を指しますが、補助軸に入れた赤鉛筆だと勢いに負けてズボッと軸の中に短い鉛筆が引っ込んでしまうことが多いのです。
もちろんずっと気をつけていればいいのですがつい忘れてしまい、そのたびにズボッとめり込んだ短い鉛筆を補助軸のネジをゆるめて引っ張り出す羽目になり、やっぱり1本は普通の赤鉛筆がないと…とつい新しいものを削ってしまいます。
そうやって短い人たちが増えてきてトリオになったのだと思うのですが…
中の鉛筆はこんな感じ。
一番短いものは鉛筆削り(ステッドラーの蓋付きシャープナー・2穴)で削れる長さの限界であり、この直後に「功労者ボックス」(という名の短くなった鉛筆入れ)行きとなりました。
とはいえ補助軸は本当に働き者で、特に愛用のハイカラ鉛筆ホルダーはクリップがついているので転がらずに助かっているし、伊東屋の木製鉛筆補助軸は赤色が赤鉛筆と相性抜群なのと、こちらは補助軸の中が空洞ではなく行き止まりがあるタイプなので5.5センチくらいの短い鉛筆を入れた時のフィット感は抜群です(短くなるにつれて厳しくなっていくのは他と同じ)。
考えてみれば中の鉛筆が短くなるにつれて補助軸のネジの締め付けと猫町の筆圧との呼吸が難しくなってくるのは当たり前の話で、前回のメクリーナ16同様、ギリギリまで使ってやろうという根性が問題をややこしくしているのかもしれません。
おそらく補助軸内の鉛筆の長さと快適な使い心地は比例しているはずです。
いずれにしても補助軸のおかげで短い鉛筆が堂々たる筆記具として力を発揮できているのは確かです。
仮に補助軸のない状態を想像してみると、短い赤鉛筆が数本机の上に転がっているわけで、それではすぐにどこかに紛れてしまい、即戦力にはなりえないでしょう。
そう考えると赤鉛筆同様補助軸もやはり相当な働き者であると言えると思います。