前回は思わず夢中になって芯のことばかり書いてしまいましたが、今回はシャープペンそのものについて書きたいと思います。
というか、今頃こんなことを言うのも興ざめですが、これまでもこれからもこのブログに登場するのは「猫町が」いいと思ったりおもしろいと思ったりした文房具ばかりです。
「猫町が」の背景には、例えば猫町の筆記具の持ち方であるとか、書く字であるとか、使い道であるとか、そもそもの価値観であるとか、思考のかたよりであるとか、さらには手の大きさ、握力、視力、書く時の姿勢、体型、体質、持病といったさまざまな要因がからんでいるわけです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、実際猫町のような字を猫町のような持ち方で書く人がいたとしてもその人がどんな姿勢で書くかは分からず、またその人に肩凝りや頭痛の持病があるかどうかは分からず、したがってたとえ似たような字を書く人がいたとしても同じ筆記具が正解と言うことはありえないのではないかと思っています。
なので、
え!?ダイソーにそんな素敵シャープペンが!?
オレも私も買いに行こう!
ではないのです。
へえ、この人はダイソーのシャープペンを楽しんでいるんだなあ。
オレも私も自分のお気に入りを追求してみよう!
が正解です。
人にとってはどうでもいいことが自分にとっては大事。
自分にとってはどうでもいいことが人にとっては大事。
これが基本であり、すべてです。
このあたりについてはこのシャープペンをきっかけにさらに考えを深めることになったのでまた書きたいと思います。
ということでダイソー0.7シャープですが、初めて握って書いた瞬間の感想を正直に書くと、
これは最下位ではないな。
というものでした。
自分の0.7シャープコレクションのすべてに順位を付けているわけではありませんが、絶対に最下位ではない、と確信したのです。
M1グランプリで審査員の合計得点が出るたびに順位が上下するパネルみたいなものがあると思うのですが、あれでいくと無名の新人があっと驚く順位に入り、会場が騒然とするみたいな感じがありました。
軸全体はとても軽く、重心にこだわる方なら顔をしかめる残念さがあると思います。
パイプの部分もシルバーに輝いてはいますがとてもちゃちな感じで「剛の者」でないのは確かです。
なんとなく「ままごとセット」の中に入っているナイフとかフォークとかのちゃちさがあります(古い話ですみません)。
が、グリップが好み。
本当はプラスチックに溝を切ってあるようなグリップが好きですが、ラバーでも同じような形状なので良し。
何より握りたい部分が太すぎたり、くびれすぎたりしていない時点で十分合格。
すっきりとのびて引っ込んだりしないパイプも好み。
比べて見ると猫町の愛するシャープペンであるぺんてるのP200系統の軸に似ているんですよね。
すごいですよね。
一番ちゃちな新人が猫町のシャープペンの中の最上位を誇るP200系統といきなり肩を並べるなんて。
使っているとパイプがへし折れるなどの落とし穴があるのかもしれませんが、猫町はとても気に入ってしまいました(続く)。